セイントバン・アレン帯

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【この日は】
美鶴:みんな、おはよ……う!?
順平(身だしなみバッチリ):おはようッス桐条先パイ。
荒垣(制服):おう、起きたか、遅いぞ。
明彦(何故かボクシングの時の格好):まったく、寝過ごしたか?
天田:昨日にでも夜遅くまで起きていたからじゃないですか?
美鶴:お前ら何があった!?


【それはですね】
明彦:いやほら、バレンタインだからって自分の長所をアピールしてもらおう何て魂胆じゃ考えてないぞ、なぁ皆。
荒垣:俺はただ『不良の荒垣君が学校に来ているなんて珍しいわね。あ、でもちょっと格好いいかも……』とか思われたくないぞ。
順平:お、俺ッチは『伊織君ってちゃんとした格好をするとカッコいいわね……』とか言われたくてこんな格好をしているわけじゃないぞ!
天田:僕は別に何もしなくても貰えますから良いですけど。
順平:天田、お前正座しろ。
天田:僕に今日の収穫量で勝てたら何時間でもしますよ。


【勝者の蔑み、敗者の憎しみ】
天田:まぁ、僕はこれでも『天田君って大人っぽくて良いわよね』とクラスだけでなく学年から、果ては上級生下級生から言われてますし。
男共:……、
天田:な、なんですか。
明彦:いや、天田……後ろを見てみろ。
天田:はい?
風花:じゃあ天田君には私が作ったのを渡さなくても大丈夫そうだよね、私よりも美味しく作れる女の子が一杯いるんだし。
天田:わぁーーーーん!!


【どうでもいい……】
美鶴:ちなみに言っておくとだ。
明彦:なんだ、俺は学校よりも帰ってから寮で貰う方が他の女子に恨まれずに済む。
美鶴:大抵チョコレートとは前日までに全て準備が済んでいるのであって、当日に苦肉の策を使っても意味は無いぞ。
男共:あっ!!
美鶴:……気づかなかったのか。


【結局普通が一番だよね】
明彦(いつもの格好):まったくだ、お前達は何を考えているんだ?
荒垣(いつもの格好):だな。
順平(やっぱりいつもの格好):ま、どうせ貰えりゃ文句は言わないしな。俺ッチチドリンの所行ってくる〜。
天田:……やれやれですね。
美鶴:お前達にヤレヤレと言いたいぞ。


【犬は仕方ない】
風花:あ、それじゃコロちゃんにも……。
荒垣:待て山岸、犬にチョコレートは厳禁だ。中毒症状を起こす。
風花:あ、そうなんですか?
荒垣:実際に犬猫における病気の一種として『チョコレート中毒』が存在している。
美鶴:ふむ。
荒垣:何故ならチョコレートに含まれる『メチルキサンチンアルカロイド』……いわゆるカフェインだな、そいつが中枢神経系に強く作用し、頻脈や呼吸速拍・筋肉の硬直を起こし、更に強い反応を起こすと心不全〜昏睡を起こし死へと繋がっちまう。
アイギス:なるほどなー。
美鶴:お前はどこでそういう知識を手に入れている?
コロマル:わふ……。


【代わりと言ってはなんだが】
風花:じゃあクッキーにした方が良いですね。
荒垣:ま、そういう事だな。
美鶴:そもそもだ、バレンタインにチョコレートをあげなくてはならないという風習は日本だけだ。よって私達はお前達に渡さん!
明彦:なんだその理論!?


【考えてみよう】
美鶴:実は海外ではバレンタインの時は男性から女性にプレゼントする習慣の方が多い。
明彦:なんだって!?
美鶴:逆に私達にプレゼントを渡すんだ。プロテインだったらただじゃ済まさん。
明彦:ぬぅ……。
風花:凄い暴論ですね。
アイギス:さすが女王様。
美鶴:だが、どうしてもと言うのならチョコレートをやらなくはない。
アイギスツンデレ!?


【そういえばすっかり忘れていたけど】
明彦:あの二人と最近すっかり姿を見かけてない奴はどこへ行った?
荒垣:知るか。


【謹慎解禁】
孝二:つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
順平:泣くな。
孝二:o(`ω´*)o
順平:ああもう、誰からも貰ってないんだろどうせ?
孝二:(´・ω・`)
順平:てかなんで俺がお前の面倒を見なくちゃならないんだ?
孝二:(`・ω・´)
順平:早くチドリンのところに行きたーい。
孝二:(#´_ゝ`)
順平:え? 『早く人間になりたーい』じゃないのかって? どこの二世だよ?
明彦:仕方ない、謹慎処分から抜け出たお前に歌を送ろう。
順平:モチ『Changing seasons』な。
天田:帰れ帰れ帰れ帰れ帰れ♪
孝二:つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚