いつもどおり

なんかユンユン飛んでいたので引っこ抜いてみた。
拍手は先ほど更新しましたよ。


【三日後】
アリス:ねえねえお兄ちゃん。
キタロー:なんだいマイシスター。しかしこの呼び方だとどうしても同人業界を我が物にしようとダグラムもとい企むエロゲしか思い出せないんだが。スヴァンヒルド! チゲー。似ているけど違うよ、ヴァルキュリアシリーズだよ。
アリス:よくわかんないよ。ところでお願いがあるんだけど。
キタロー:なんだい?
アリス:あのアマ(ゆかり)マジ邪魔なんだけど。
キタロー:そうか、ならば出て行ってもらうよう陳情してみるか。
ゆかり:なんでそうなるのよーーー!?
 ガバッ!
ゆかり:はっ、ゆ、夢か……冗談にも程があるでしょ……。
アリス:……チッ。
ゆかり:今のは寝言よね、そうよね。そうに決まっているから!


【前回といい嫌な夢を見る僕達の乱デブー】
ゆかり:……乱デブーと書くと暴れまわっているピザを思い出すわね。
アリス:ねえお姉ちゃんどうしたの?
ゆかり:お姉ちゃんじゃない、義姉ちゃんと呼びなさい。分かった?
アリス:やーだー、何でテメーみたいなアバズレをそう呼ばなくちゃならないの?
ゆかり:そりゃだって将来のお姉ちゃんなんだから仕方ないでしょ? もう決まりきった事なのよ。
アリス:ふっ、一時の迷いが何を言うか。所詮は吊橋効果、日常になれば空中分解するのは見え見えだな。
ゆかり:あんた何歳よ?
アリス:乙女に向かって年を聞いたか。


【牽制しあっている】
アリス:どうせお兄ちゃんにとっての性欲処理係としかなってないくせに。
ゆかり:アリス、何様のつもり?
アリス:お兄ちゃんのお嫁さんに決まっておろう。
ゆかり:ふざけないで、先約がいる事を忘れないでよね。
アリス:年功序列とでも言うのかしら? ババァが。
ゆかり:バ、ババァですって!?
美鶴:ほう。
二人:Σ(゚Д゚;)


【そういう事か】
美鶴:そうかそうか、アリスにとっては私などしわが目立つ老婆と言いたいのか。ゆかりにババァなどという事は、年上である私は三途の川が見えそうな寝たきりの人なのだろうな。
アリス:え、え、ええっと……そういう意味じゃなくて……。
美鶴:いいんだぞ、子どもは遠慮する必要なんて無いんだからな。
ゆかり:気のせいか美鶴先輩の後ろに夜叉がいる……。


【とりあえず処刑】
アリス:さ、寒いよ〜おにいちゃ〜ん。人肌で暖めてよ〜。
ゆかり:先約がいるって言っているでしょ!
アリス:はっ、子どもの方が体温調節機能が発達されてないからまず温めるべきは幼女と相場は決まっているでしょ!
ゆかり:させん!
風花:元気ですね。
順平:いや、あれはそんな柔なレベルじゃねぇんじゃねぇの?


キャットファイトって女の子同志の闘いって意味なのよ、勉強になるでしょぉ?】
アリス:ということで、ババ……寮長に凍らされちゃって寒いから暖めてお兄ちゃん! 出来れば人肌で! むしろ全裸で夜中に!
ゆかり:バカな事言ってんじゃないわよ!
明彦:お前らやかましいぞ。それに奴なら出かけているぞ。
二人:_| ̄| Σ',.:・=≡○
全員:首飛んだ?!


【決してその後親友同士になる事は無い】
アリス:ふっ、アンタ中々やるじゃない。
ゆかり:それにしても我は汝、汝は我って言う割には全然性格とか似てないよね。
アリス:じゃあ夜中に『お姉ちゃんのこここんなに凄い事になっている……アリスの指で感じちゃったの?』って言ってほしいの?
ゆかり:無いからそんな事!
順平(前屈み):……。
荒垣(ポケットの中に手を突っ込むいつものスタイルだけどどこか角度がおかしい):……。
明彦(いつも通り):……。
天田(前屈み):はうっ!!
風花:とりあえず天田君正座ね。


【このメスは天敵だと直感で来る】
アリス:というか本当にお兄ちゃんとの仲の邪魔なんだけど。
ゆかり:その台詞そっくりそのまま返すから。
アリス:じゃあそれを更に返す。
ゆかり:またそれを返す!
アリス:返す!
ゆかり:返し返し返し!
荒垣:お前らガキか!?


【説教ルート直行】
荒垣:座れ。
アリス:えー、おじちゃん駄目なの?(きゃるる〜ん)
荒垣:お、おじ……座れ。
アリス:チッ、効かなかったか。
荒垣:岳羽、お前も年上なんだからガキの言う事を一々真に受けるな。
ゆかり:ですけど……。
荒垣:お前の気持ちも痛いほど分かる。だが所詮このガキの感情はいわゆる近所のお兄ちゃんに憧れるようなもんだ。
順平:痛いほど分かるって……。
美鶴:察してやれ。色々と。
アリス:だからお兄ちゃんとラブラブしたって全然問題ないんだよね。


【帰って来て早速】
ゆかり:ああもうこのガキャーーー!!
アリス:勝ったな!
キタロー:ただいまー。
風花:あ、お帰りなさい。
アイギス:買出しという名のデートで乱デブーでした。
キタロー:乱デブーって乱れたピザみたいだよね。
ゆかり:……考える事は一緒なのね。
キタロー:……アリス、ちょっとこっちに来なさい。
アリス:え、なに? こんな所で恥ずかしいよ。
キタロー:まぁ確かに恥ずかしいかもしれないけど我慢するんだ。
全員:!?
キタロー:お尻ペンペンの刑!
アリス:あっ! お兄ちゃん! そんな! 羞恥プレイなんて!
キタロー:チゲーよ、お仕置きに決まっているでしょ。
順平:何でお仕置きするんだ?
キタロー:まったく、義姉ちゃんを苛めるんじゃありません。あくまでも妹、それ以外どうとも見れないからな。
アリス:う、うわーん! もう帰るーー!
美鶴:やれやれ、やっと戻ったか。しかし何故分かった?
キタロー:ゆかりが何となく沈んでいるような気がしたから。それでアリスが勝ち誇っていたところを見て想像できた。
順平:ああ、納得。
風花:それにしても義姉ちゃんって……。
荒垣:何も言うな。