特例にもほどがある

いつもどおり拍手を更新したので。


【彼は今回特例として喋れます】
キタロー:単に辞書が登録されてないので顔文字が打てないだけだけどね。
孝二:言うな。さて今回は商店街にいつものメンバー+自分が来てますよと。
キタロー:福引券が手に入ったので並んでいる。
順平:つっても一回分しか出来ないだろ。
風花:でも、一回だけでもドキドキするよね。
ゆかり:あー、でも一等賞って海外旅行よね? やっぱり行ってみたいよねー。南の島でゆったりお肌スベスベ夢みたいじゃない。
キタロー:何か塗りこまないとお肌を維持できないほど落ちたか。
順平:味噌でも塗ってろー。


【五秒後】
ゆかり:でもさ、一等賞にならなくてもハズレが無いんだから得するよね。
孝二:うんうんうんうんうんそうですねそうですね。
風花:……。
キタロー:一等賞は金色の玉だってさ。
順平:お前もそうだが俺は今何を見せられても赤色にしか見えねぇ。
キタロー:大丈夫だ、お前もそうだがヘモグロビンが不足しているだけだ。


【一時間後】
キタロー:うおー、ちくしょー、なげー。何だこの待ち時間の長さは!?
風花:ハズレが無いんだから手に入れた人はみんな並んじゃうよ普通。
順平:よーし次だ、早速行ってみろ。
キタロー:出て来いLUCフル改造のピクシー! お前の力を借りるぞ!
孝二:……ヒデェ←運が高くないベルグバウ装備
キタロー:おっしゃー、出てこーい金○ポロリー!!
ゆかり:道行く人が多い往来で何を叫んでいるんだお前はーーー!?
順平:許さんぞ虫けらども、ジワジワと嬲り殺してくれる!
ゆかり:フ○ーザだからそれ!
孝二:ひゃぁっはぁっ! 電波から逃げられないんだよ電波からな!
ゆかり:キングレオ!?
風花:全部分かりゆかりちゃんって凄いね。


【彼は用があって出かけている】
キタロー:結局外れというか五等賞だった。あんだけ羞恥プレイも甚だしい事をしておいてこの仕打ちは無いだろう。
ゆかり:自分からやったのに何を言っているの!?
順平:こういう場合ってよ、普通当たるもんじゃないのか?
明彦:そんな事より掃除だ。広いから手際よくやらないと日が暮れるぞ。
キタロー:じゃあ仕方ない。たった今からこの寮にいる人全て“そこはかとなくエロい雰囲気が出ている喋り方”しかしちゃダメ!
荒垣:なんだそりゃ。
キタロー:入れて、私の中(ゴミ袋)に好きなだけぶち込んで!
順平:よしよし、そんなに入れてほしいなら溢れるくらい注ぎ混んでやろう。
美鶴:何を考えているんだ……。
ゆかり:……バカなんですよ。


【帰ってきて】
キタロー:おやおや、君(ゴミ袋)はこんなに分別しないで飲み込んでしまうなんていけない子だ。
順平:あ、いや、そんなにかき混ぜないでぇぇ!!
アイギス:……私は性欲処理係です!
キタロー:雰囲気っつっただろうがぁぁぁ!!
孝二:ただいまー。
キタロー:キルラッシュ!
孝二:ゲブフッ!!
キタロー:今この寮ではエロワード以外禁止だって言っているだろうがぁ!
孝二:ああ、やめて先輩、そんなところ(口の中にパンチする直前)に手を突っ込んじゃ汚いですよ!!
美鶴:……楽しいかお前ら?
キタロー:たまにはっちゃけないと暇になるので。


【結局彼らは旅行に行けなくていつもどおりの一日を過ごす】
順平:あー……だりぃ。
キタロー:そんなアロマが大好きなトレジャーハンターの親友じゃないんだからよ。
天田:というかあなたがよく分からないです。
キタロー:俺はいたって普通の高校生さ。
天田:こんな高校生にはなりたくないですよ。
風花:天田君大丈夫よ、彼が特別なんだから。
ゆかり:絶対いい意味で言ってないよね風花。
風花:うん。
キタロー:orz


【話は戻って】
美鶴:それにしても、誰だか知らないがちゃんとゴミの分別はしてもらいたいものだな。
キタロー:仕方ないですが、ちょっとひっくり返してやってみましょう、
順平:ちょ、その危険性は考慮されないのかよ!?
ゆかり:なんとなくアンタが捨てるもんなんて分かるからいいわよ……。
 ゴソゴソ
キタロー:うーむ、この人は空き瓶、空き瓶、プロテインの空き瓶……。
美鶴:明彦ーーーーー!!
明彦:何故分かった!?
アイギス:分からないほうがおかしいです。
 ゴソゴソ
コロマル:ワン!
風花:お菓子、お菓子、お菓子の袋……すごいお菓子の山ですね。
荒垣:俺じゃねぇぞ。
ゆかり:うあ……。
キタロー:太るよ。
ゆかり:グサッ!
キタロー:いや、別に無理して痩せようとか気にする必要は無いんだけどさ。
天田:自然体というか、限度があればいいんじゃないでしょうか?
キタロー:どうせ女性は妊娠したら太るのは必然的だし。むしろその後痩せられるかどうかで今後が決まるんだし。
孝二:何を言いたい?
キタロー:そうだと思ったことが正解だ。


【次のゴミ漁り】
キタロー:……えっと、鉛筆の削りカス、なぜか固まっているティッシュ、それがたくさん……。
ゆかり:……順平、アンタってやつは。
順平:俺シャーペンだよ!
キタロー:じゃあ他に誰がいる!? こんなにティッシュが多くなるほど性欲の捌け口を探している若さを抑えられなくて僕もう我慢できないと毎日ハァハァし続けるような……。
孝二:……乾。何も言わん。
天田:肩を叩かないでください……。


【次のゴミ漁り】
明彦:というよりもまだやるのか。
キタロー:あと二人です。それが限界ですから。次これ。
美鶴:こ、これは……。
キタロー:髪の毛が伸びきった日本人形で何故か微妙に笑っているように見える……。
ゆかり:あ、ああ……あ……(ガクッ)
キタロー:そんなものがゴミ袋から顔を覗かせていれば怖いものが苦手なゆかりは気絶するわな。(とか言いながらちゃんと支えている)
荒垣:お前かこんなもん捨てたのは!?
孝二:うん。伸びてきたから。
アイギス:私の髪ですら伸びないというのに、どのような技術があるのでしょうか?
順平:技術じゃねーよ、怨念だよ。
幾月:怨念がおんねん。
キタロー:自重しろ。


【気がついた】
ゆかり:……うーん。
風花:あ、ゆかりちゃん目が覚めたみたい。
明彦:そういえばふと思い出したのだが。
キタロー:なんですか?
明彦:幾月は既に死んでいるはずではないのか?
順平:……さっき平然とボケてましたよね?
ゆかり:……(バタン)
美鶴:またか。