諸々考えた結果

今回の話から何かが分かるかもしれない。
そんな感じで書いていたのでちょっと遅れたり。
ではいつも通り拍手の公開を。

【孤立無援の秋月君】

慎哉:諸々あって久々に八十神高校に一時的に帰ってきたのだが……。
陽介(?):いようどうした? ←目が金色
千枝(?):おはよう秋月君。 ←目が金色
雪子(?):あらおはよう私の王子様。 ←目が金色
慎哉:(゚д゚)
三人:こっちみんな。


【とりあえず電話】

慎哉:どういう事だ?
陽介の声:いやちょっと風邪引いちまってな。どうやら辰巳ポートアイランドで誰かからか分からないが貰っちまったみたいでよ。
慎哉:……嫌な予感がする。
陽介の声:とは言え交換留学一時復帰一日目から休むのもどうかと思うだろ?
慎哉:だからってシャドウで代返する奴がいるか!?
陽介の声:ここにゲッホゲホッ!!
慎哉:ああ、いるな。ちなみにそっちは喉風邪か?
陽介の声:……あー、そうみたいだ。
クマの声:センセー、ヨースケ今ぐっすり寝ようとしているクマ。
慎哉:分かったよ。クマもお疲れ。じゃあ次、里中にかけてみる。
陽介の声:おう。
クマの声:バイバイクマ。
千枝の声:……もひもひ。
慎哉:明らかに鼻風邪だな。
千枝の声:んー、なんか風邪引いひゃったみたいれさ。
慎哉:お大事に。だが何故?
千枝の声:わひゃらない。
慎哉:……これ以上聞いてもあまり進展はなさそうだから切るよ。こっちは何とか…してみる。
千枝の声:フォローお願いー。秋月君ならどうにか出来ると思うからー。
慎哉:そんな期待要らないよ。
千枝の声:じゃあおやすみー。
慎哉:……後は彼女か。とりあえず屋上へ。


【彼女との電話ってあまり聞かれたくないよね】

慎哉:……大丈夫?
雪子の声:あれ〜、おかしいなぁ〜、だって今授業の時間なのに慎哉君の声がする〜?
慎哉:(……これはこれで何か来るものがある)
慎哉:時間を間違えないでよ。今はSHR前。まだ柏木も来てないよ。
雪子の声:あ〜、本当だ〜、勘違い勘違い〜あはは〜。
慎哉:落ち着け。
雪子の声:……うん。
慎哉:やっぱり風邪?
雪子の声:朝起きたらずっと頭が痛くて……。
慎哉:(何で三者三様の風邪なんだよ?)


【病原菌は実は全員違う?】

慎哉:他の二人もそうだけど、体調が悪いならシャドウに出てきてもらうんじゃなくてちゃんと休みなさい。
雪子の声:……ごめんなさい。
慎哉:よろしい。だけど出てきてしまったものは仕方ないからとりあえずフォローはしてみる。
雪子の声:お願い〜。
慎哉:帰り、そっち寄ろうか?
雪子の声:い、いいよ。風邪感染っちゃうから。
慎哉:雪子の風邪ならむしろ大歓迎なんだが。
雪子の声:もう! 冗談は止めてよ。
慎哉:まぁ、とにかくこっちは何とかしてみるよ。それじゃお大事に。
雪子の声:……。
慎哉:どうしたの?
雪子の声:……不安なの。
慎哉:風邪だからな。
雪子の声:不安だから〜、私の事を大好きだって言葉で証明しなさい〜!
慎哉:何の脈絡もないし何で酔っぱらった時のようなテンションなんだ?
雪子の声:あはは〜、多分それは〜、さっき仲居さんが卵酒を持ってきてくれたから〜。
慎哉:Σ(゚Д゚;)


【切りたいけれど切れない】

慎哉:大人しく寝てなさい。そろそろSHR始まるから。
雪子の声:だめよ〜、ちゃんと言ってくれなきゃ〜。
慎哉:まったく…一度しか言わないぞ。誰かに聞かれるかも知れないからな。
雪子の声:うん。

慎哉:愛してるよ。

 ガラガラガッシャン
慎哉:……動揺して携帯落とすなよ。
雪子の声:あ、あはははは…。
慎哉:それじゃ切るね。


【突如校内放送】

 ピンポンパンポン
慎哉:ん?
陽介の影略して影村:ショートホームルームを行う前に皆さん。これより放送室をジャックしての緊急放送がございます。
慎哉:早速かよおい。
影村:ではまずこちらをお聞きください。
慎哉:ん?

慎哉の声:愛してるよ(以下エンドレスリピート)

影村:現在屋上にいる秋月慎哉君がほんの数秒前に発した声を録音したものです。
慎哉:アァァァァイキャァァァァン!! フラァァァァァァァァイイ!!
影村:そして彼は今羞恥心に負けて屋上から飛び降りた模様です。


【それ違うから!】

影雪子:お願いガリバー! 彼を助けて!
慎哉:type The endが来なかったら地面に叩きつけられていたぜ。
影村:色々と間違っているぞ。
慎哉:とにかく戻ってフォローせねば!
影千枝:あらお帰り。
慎哉:……。
影千枝:どうかした?
慎哉:どうかしらじゃないぞ何があったんだその光景?
影千枝:見ての通りじゃない。
慎哉:よし、俺の言い方が悪かったみたいだな。
影千枝:何を今更?
慎哉:何でさも当然のように言われなくちゃならないんだ?
影千枝:まあいいから言いなさいって。
慎哉:何故お前は多数の女子生徒で構成されている人間椅子に座っているんだ?
影千枝:やだなぁ。女子だけじゃないって。
一条:……。
慎哉:一条ううううううぅぅぅ!!


【まるで影との戦いの時の姿のように】

長瀬:一条…お前……。
慎哉:何があったのか小一時間近く問い詰めたい。
一条:いや、こういう世界もありじゃないかと思ってな。
慎哉:考え直せよ。跪いている姿を他の生徒が見たら泣くぞ。
影千枝:一条君は新しい世界に目覚めたの、彼を止める事は誰にも出来ないから。
慎哉:目覚めさせたのはどこの誰だ。
影千枝:……誰?
慎哉:いやなんだその私分かんないみたいな顔は?


【幸せそうだったので彼は放置プレイ】

慎哉:まさにそっとしておこう、だな。
影村:いょう。
慎哉:いょうじゃない、早く放送を止めろ。俺に対して何か恨みがあるのか?
影村:へいへいわぁった、恨みはないぞ。
慎哉:じゃあ何がある。
影村:お前さ、めんどくさくね?
慎哉:藪から棒に何だ?
影村:いい加減さ、そうやってこそこそ付き合ってんの面倒だと思わないのか?
慎哉:……またなんだ突然。
影村:いやよ、常々思うんだがそうやって隠れているのは面倒じゃね? つか、そういう面倒くせえもんぶっ壊してえんだが。
慎哉:じゃあ一つだけ聞きたい。
影村:なんだ?
慎哉:その考えはシャドウであるお前自身なのか、それとも陽介自身も思っているのか。
影村:我は汝、汝は我。
慎哉:忠告感謝する。
影村:ただしこれだけは言っておく。
慎哉:更になんだ?
影村:一年生トリオも風邪を引いている。
慎哉:それを早く言えよ!


【一階では惨劇が】

影完二:どうも、僕巽完二君どぇす!
慎哉:いちいち自己紹介の度に背後に回るな!
影完二:えぇ〜、だって僕シャイだから。
慎哉:シャイとかじゃなくて別の目的があるだろ絶対!
影完二:じゃあ先輩、別の目的って言うと何かなぁ?
慎哉:何ってそりゃ…すまん、身震いがしてきた。
影完二:もう、つれないなぁ。
慎哉:そうか、何事もないように人の尻を撫で回すのはお前にとってはデフォルトなのだな。
一年女子A:巽君と秋月先輩ってそう言う関係だったの!?
一年女子B:分かる分かる、でもああやっておきながら実は巽君が受けよね。
一年女子C:何言ってんのよ! 秋月先輩総受けに決まってるじゃない!
一年女子B:でも強気受けとかあるじゃない!
一年女子A:いいえ、秋月先輩は鬼畜攻めよ! 何故なら受け攻め占いをやったら鬼畜攻めと出ているから!
慎哉:頭痛い……まだ他にも白鐘と久慈川がいるのに……。
影完二:それは次に回して僕と一緒に保健室へランデブー!
慎哉:乱デブー? フットワークの軽いデブか。
影完二:それ違うから!