改変と改悪の違いについて

まずは一言。かなり長いので注意。後、結構きつい言い回しをするので更に注意。
あえてカテゴリはこれ。
それを踏まえた上でつらつらと。
きっかけは某所なんだ。
某所でとあるSSが投下されたんだが。
明らかにそこに投下されるべきじゃないよなって思える内容だった、当然携帯で。
まぁ、携帯云々はどうでもいいが、とにかく内容を端折って説明するなら、笑って仲間の一人を殺すって奴。
どう考えてもネガキャンです。本当にありがとうございました。
この時点で何となくどこの事を言っているのか分かる人がいると思うが、それはそっとしておいて。
それでもって思ったんだが、登場人物全ての人間が意図的に悪く書かれているんだ。
ジャンルで言えばヘイト系だという事を今思い出したよ。まぁ、内容はそれ以下の明らかな誤用とか、もう小学生以下の文章だったのでどうでもいいんだが、とにかくそれを見て改めて思った。
二次創作ってなんだろうと。
めんどくさい性格だが、気になったら調べたり考察せねばならない質なので考えた。
そもそも二次創作は色々と著作権との兼ね合いが問題となる。
大抵は――と言うか、よほどの利益を上げてない限りは版権元から注意なりなんなりを受けないだろう。
過去事例でそうやって版元から発売禁止措置が出たので俺が挙げられるとすれば、AQUA STYLE(*1)位だなぁ。同人誌でもあったような気がしたが。
んでも、結局の所そうやって版元の厚意により注意をしないという事実を認識しながら書くなり描くなり、とにかく創作業をやるんだろう。
さて、それを踏まえた上で、今回のタイトルにも繋がる。
では、改変と改悪の違いとはなんなのか。
二次創作をする以上改変をする事はよくある。端的に言えば作者独自の解釈とかによるもの。
もっと分かりやすく言えば原作には無い要素だったり、もっとぶっちゃけて言えばBLでもないのにあたかも当然のように男同士で公然キスをしているような世界だったり。
それを改変と見るか改悪と見るかは当然見る人の許容範囲だろう。俺のだってかなり設定とかを変えていたりするから、それを受け入れられない人だっているのは想像に易い。
まぁ、それでも見る人によってはそれを良とする事があるんだろう。
むしろこの界隈からすればそっちの方が多いのではと思いたくなるが、それは置いておく。
んでだ、話は戻すと、誰向けなのか分からない、俺の範疇全てを超えたものが出てきた時、俺はグンニョリした。
結論から言えばその登場人物全員が嫌いだったのだろう。ちょっと簡単な手段で調べてみたらそう感じた。


それらを考えた上で、ふと思った。
俺が書いた作品でも、俺が上のように思っていた人がいるのでは。と。
そんなの結果として出てないので分からないから考え過ぎなのではと思うのだが、たまーに妙にネガティヴな事を考えたりする。
ポジティヴすぎるのは下手すれば悪い事に目を瞑る妄信的なものを感じるから、稀に我に返って極めて冷静な目で己を見る事を心がけている。
その結果がこの前の原点とは何かに繋がるのだが、それは後述で。
基本的に俺は物を書く時は資料を集める。それはネット上が専らだが、やっぱり書籍媒体の資料は一番分かりやすい。
例えば4関連で言えば、設定資料集や倶楽部などで明らかとなった設定とかを如何に有効に引き出せるかを考えたり、とか。
タンスの引き出しが多かったとしても、その引き出しの中に何があるのか分からなければ意味が無いのと同様にね。
調べる事は最早、苦とならなくなった。別にMって訳じゃないが(むしろSだが)、知識を得てそれを知恵と為す事は己の力となる事を知っているから。
だから調べる事は基本的には好き。逆を言えば調べても分からないような事は苦手だったりする。だからこそ恋愛系は俺にとっては鬼門に近い。
そういう意味ではむしろ俺は理系の書き方なんだろう。って、言わなくても分かる事か。
んで、更に話を戻すと、俺の話のメンバーは、特に拍手ネタなんかは独自のワールドを作っている。
それの原因の大半は『ネタになるから書いてみたら定着した』ってのもあるだろうが、主人公の存在の影響もあるだろう。
人がいれば当然のように他者に何らかの影響を及ぼすのは分かると思うが、それが巡り巡って全員何かしらどこかがおかしいメンバーによる話となっている。
しかし、やり過ぎると今度は逆に『じゃあこの作品で二次創作する必要はあるの?』という疑問が浮かぶ。
好きだからやる。まぁそれも立派な理由だろう。そもそもそれが一番創作をする理由としては適切だ。
しかし、改変をし続けると、というか明らかに原作とは違う考えや行動、理念や倫理を持ってしまうと、最悪『名前だけ借りた別のキャラによるもの』という違和感が拭いきれなくなる。
俺が上記で語ったSSの違和感はまさしく倫理が欠けているからなんだろう。
だからこそ、正直その作品を使って何か創作活動をしたいという理由“だけ”で話を書いていて話題を呼んだ人は一握りしかいないだろう。
まぁ、正直なところ3なんかは俺自身本編のストーリーに納得が行くかどうかと言われたら、行かないと考えていたから書いていたんだろう。
4はその点、逆に納得が行っているからこそ悩んでいる所が多かったりする。
補完をしようにもしづらい。これに尽きる。
それでも書くのはやはりゲームが好きだから、なんだろうな。


まぁ、それは置いといても、真面目に、それも結構簡単に書いてこれだけだし、正直今眠い(昨日の日記を書いてから不貞寝をしていたら深夜に起きた挙句、ずっと起きていた)。
だから書いている事も纏まりがないのは認める。
そんな所か。
改めて俺なりの創作とは何かを自問しておいて、原点とは何かを考えてみた。
その結果、やはり以下のようなものが浮かんだ。


・版元に対して最大限の礼儀を
・見る人を不快にさせないか(非全年齢向けを書いて言える筋合いじゃないが)
・その作品でやる必要性はあるのか
・そもそも面白いなりなんなり、内容に不満は無いか


最低限挙げるとしたらこんな所か。
何となくもやもやが晴れた気がする。


(*1) AQUA STYLE
同人MADとしてはかなり破格のクオリティで一時期話題を呼んだシリーズを作ったサイト。
基本はスパロボの戦闘アニメを他の作品(アン○ン、キテ○ツ、ポ○キッキ等)のキャラでやってみた系なのだが、本家スパロボ同様のクオリティだったので、話題が話題を呼んで終盤では声つきで発売されるほどに。
しかし、版元から発売禁止措置が出た事で、しかも冬コミ前日位にその事実が発表された為、かなりの波乱を巻き起こした。
当然制作者側は云千(万?)枚にも至ったDVDを全部破棄する事となったりしている。
詳細は不明だが、概算一回のコミケで600万ほどの売り上げをしていたと想定されるから、その市場は計り知れなかった。