本当に怖いものは?

という訳で、早速酔った頭で頭悪すぎるものを書いてみた。
とりあえず勢いに任せて書いたので反省はしない。
という訳で前回の拍手を。
【まぁ、多分現実問題】

ソウヤ:……。
アツロウ:どうした?
ソウヤ:いや、すごいどうでもいい事を思い出したんだが。
アツロウ:なんだ、言ってみろ。
ソウヤ:いやな、既に終わった事だからいいんだが。
アツロウ:いいから言えよ。
ソウヤ:一週間も封鎖に関わってきて、よくもまぁオレらの周りではそれに困って行動に移した人がいなかったなと。
アツロウ:……食事だったら警官とか暴徒が他の人殺してたじゃねーかよ。
ソウヤ:いや、それも関係しているんだが。
アツロウ:ハッキリ言ってくれよ。
ソウヤ:有り体に言えば……あー……言いづらい。
 ガラガラガラ
ナオヤ:性欲だな。
 ガラガラガラ
二人:……。


【ユズがいないから話せるギリギリの内容】

アツロウ:あの人、何しに来たんだ?
ソウヤ:知らん。
アツロウ:実際合ってるのか?
ソウヤ:……うむ。
アツロウ:まぁなぁ、実際問題オレらが関わらなかっただけであったんじゃないのか?
ソウヤ:あまり考えたくないよな。
アツロウ:……だよな。
ケイスケ:どうしたの二人とも?
ソウヤ:これこれこういう事を思った。
ケイスケ:……あー。
アツロウ:どうした?
ケイスケ:言っていい?
ソウヤ:うむ。
ケイスケ:実は四日目、僕だけ暴走して別行動取ってたじゃん。
アツロウ:結局説得されて元に戻ったけどな。
ケイスケ:……うん、僕がヤマに裁きを行わせてた中にはそういう人もいたんだ。
ソウヤ:マジか。
アツロウ:お前まさかピーピングトムしてたんじゃ?
ケイスケ:だから言いづらかったんだよ!


【で?】

ソウヤ:実際は?
ケイスケ:……まぁ、悲鳴が聞こえて駆けつけたら数人がかりでしようとしていた。
アツロウ:げっ……。
ケイスケ:未遂だったけど、正当化していたから再犯の余地もあるのでバーベキューにした。
ソウヤ:正当化?
ケイスケ:その被害者の女性、悪魔使いだったんだ。だから魔女には中世ヨーロッパのジャンヌダルクの如くの扱いをって奴。
ソウヤ:ああ、敵に捕まったオルレアンの乙女は乙女である事を止めさせられたって史実か。そのままの意味で。
アツロウ:……あー。
ケイスケ:で、何人もの男が寄って集って数の暴力でって所で僕がなんとか止めて。
ソウヤ:そりゃ殺すしかないな。
アツロウ:物騒だな!?


【こういう場合は他人事ではないという仮定が必要】

ソウヤ:考えてみろ。そもそもオレたちは偶然関与しなかったにせよだ。
アツロウ:ああ。
ソウヤ:例えばオレ達が後ろから殴られたりして気を失っている間に一緒にいた女の子が連れ去られたらどうする?
アツロウ:そりゃ殺すしかないな。
ソウヤ:だろ?
アツロウ:あのおっぱいをみんなで分け与えようという精神が腹立つ。
ソウヤ:エロジジイ。
ケイスケ:さすがに知り合いの女の子をそう言う目で見るのはダメだと思うよ、人として。
アツロウ:上手に焼けましたーとモン○ン宜しく実行済みなのはどこの誰だ。
ソウヤ:どっちもどっちだろ。


【でもそういう犯罪に関しては】

ケイスケ:あまり納得行かないよね。封鎖の中で起きた事件全ては罪に問われないって言うのは。
アツロウ:だからお前がこうやって今いるんだろ?
ケイスケ:……いや、出来る事なら僕だって裁かれた人に対して、理由があったにせよ遺族の人には謝罪したい。
ソウヤ:でもなんで悪魔以外の事に関してだが、事件が公にも出来ないし罪に問われないんだ?
ショウジ:それは簡単な事よ少年達。
アツロウ:あ、お久しぶりです。
ケイスケ:どういう事ですか?
ショウジ:封鎖の中にいた人たちは一般市民だけではない、そう言う事よ。
ソウヤ:と言いますと?
ショウジ:政治家、或いは政界に名を連ねる関係者もあの一週間の中にいた。これがどういう意味か分かるかしら?
ソウヤ:……つまり、その人たちも犯罪を犯している可能性があるから、公に出来ない、と。
ショウジ:まさしくお手上げ侍ね。ジャーナリストである私たちのおまんま食い上げよ。
ソウヤ:……お手上げ侍?
ショウジ:あら知らないの? 最近話題になっている高校生タレントであるテレッテの名台詞よ。
ソウヤ:……なんか、聞いた事があるような。テレビじゃなくて、こう、もっと身近に。


【ギャップ】

ショウジ:ま、それでも大変なのは実際に起こった事件の数ね。
ケイスケ:そんなに多かったんですか?
ショウジ:殺人、強盗、婦女を付けたり付けなかったりする暴行、多分思いつく限りの事件は封鎖の中で行われていたんじゃないかしら?
アツロウ:そもそも警官が人を殺している姿も見ちまいましたからね……。
ショウジ:悪魔がなんなのか公表出来なければ事件も追及は出来ない。これでは私たちはなんの為にいるのかしら?
ソウヤ:あまり考えちゃいけないですよ。
ショウジ:ちょっとホワイトキックよ。
三人:……?
ショウジ:白ける。と言えば分かるかしら?
アツロウ:ああ、死語ね。
ショウジ:……。


【込み入った話】

ケイスケ:……ショウジさんって幾つなんだろう?
ソウヤ:おい、女性の年を探るのは死を招くぞ。
アツロウ:でもアレって世紀末辺りの女子高生の言葉だよな? 確か。
ケイスケ:と言う事は、今三十代?
ソウヤ:そうは見えないだろうけどなぁ。

ショウジ:あなた達、本人を前にしてよくもまぁそんな話題に花を咲かせられるわね。


【そう考えると恐ろしい】

ショウジ:ああ、でも真面目な話しても良いかしら?
ソウヤ:どうぞ。
ショウジ:避難区域だった港区の芝公園、あったじゃない?
アツロウ:ええ。
ショウジ:あの後、当然封鎖が解除されて山手線内全域の掃除が始まった時ね。
ケイスケ:はい。
ショウジ:……色々と転がってたのよ。
ソウヤ:何が?
ショウジ:大量のアレが。
アツロウ:アレ?
ショウジ:中学生男子がいざという時に財布の中に忍ばせているアレ。しかも使用済み。
ケイスケ:……あー。
ショウジ:ちなみに言っておくと、来年の出生率は高くなる傾向にありそうね。
アツロウ:またリアルな……。
ソウヤ:いや、だが現実に大規模な災害などが起きると、翌年の出生率はその地を中心に高くなるのは本当だ。
ショウジ:考える事は一緒なのよ。
ソウヤ:後避難の際は娯楽がないから。
ケイスケ:何その田舎の娯楽が無いからみたいなの?


【更に禁句】

ソウヤ:言いたい事は分かったんですけどショウジさん。
ショウジ:何か?
ソウヤ:今時そんな中学生いません。
アツロウ:財布の中にゴム仕込んでると衛生面からちょっとまずいんじゃないんスか?
ケイスケ:そもそも僕たちの年齢ではそういう事はしなかったね。
ショウジ:これが年の違いというものなの?
三人:その言葉にツッコミを入れないのが優しさです。


【この二人が一緒に夕食を食べている理由は短編『不平』を参照】

ソウヤ:……という事があった。そう考えると本当にラッキーだと思ったよ。
ユズ:……頭痛くなっちゃった。
ソウヤ:だよな、ごめん。
ユズ:そ、それじゃ、そろそろ夕飯片付けるね。
ソウヤ:ああ。でも良かった。
ユズ:なにが?
ソウヤ:ユズが封鎖内にいて、それで側にいなかったら、多分オレは気が狂ってた。
ユズ:う、あ、う……うきゃー……。
ソウヤ:その分、無くなったものもあるけどな。
ユズ:……。
ソウヤ:どっちにしても、本当に怖いのは悪魔よりも人間なのかも知れないな。