Lプレイ日記第33話『選ばれた未来』

デスティニープランはもうね、空気を読んでいないみたいだ。
当然レイ(種死)はデュランダルから詳しい話を聞いていて、なおかつ彼は賛同している側の人間だった。
その手段として、キノコ三島から提供されたゼントラン化出来る技術や、SEEDを持つ人間の発見、その者達を集めて侵略者から守る為の部隊を作る事。
つまりは戦闘の素質がある者を集めてスカウトすれば合理的だろう。
或いは原作同様様々な才能を持つ者を見いだす計画。
スクコマ2にあった大量のシロッコクローンによる地球防衛は凄い計画だったなぁ。
とは言え、やっぱりキラさんがまず否定ではなく疑問を投げかけた。
才能があっても人の可能性は一つだけとは限らないのでは、と。


ゴオ「キラの言う通りだな。運命を決めるのは人の意志だ。誰にも強制されるものじゃねえ」
ミサト「ねえ、レイ君。私はね、成功する事だけが意味がある人生じゃないと思うの。ツラい事、悲しいこと、そういうのも全部ひっくるめて人生なんじゃない?」
レイ(種死)「なぜです…? 人は誰しも強いわけじゃない。敗者となり心を病む者も多い。それを救う事だって出来るんです…!」
シンジ「確かに、誰だってツラい事は嫌だ…。言う事だけを聞いていれば楽かも知れない…」
レイ(綾波)「でも、私達は人形じゃない」
レイ(種死)「!!」
アスラン「俺達だってスーパーヒーローじゃない。たとえ才能があったって、悩む事もあれば泣きも怒りもする…」
健一「確かに、才能の有無だけで連行されて本当に最後まで戦えるのかなんて誰にも分かりやしない…」
シン「レイ。俺、お前に言ったよな? 運命なんて言葉で生き死にを決められるのは嫌だって…人生だってそうだよ…・俺は戦ってきて、そう思うようになった」
レイ(種死)「シン…」
一鷹「なあ、レイさん…。俺にゃ才能なんてねえかもしれねえけどさ…。それでも博士は助けてえんだ、この手で」


味方からの否定のフルボッコの嵐に泣いた。
挙句タリア艦長も否定側に回りました。
でも、レイを責める者はいなかった。彼は自分の信じた事の為に戦うのだから。
その後、改めてアークエンジェルのクルーはGreATだけを追う訳にも行かなくなった事もあり、合流した。


その後、シンは当然レイの事を考えていたが、そこをルナに見透かされていた。
何故ルナは残ったのか? そうシンが問い質すと、彼女はこう答えた。
「今まで歩んできた人生を否定されるのが嫌だったから…かな?」
失敗もいっぱいあったけど、自分自身で選んだ道を歩いてきた。以前オーブと戦う事を悩んだアスランに対してゴオが答えた言葉と同じ事。
それがあるからこそ、自分の人生を否定されたくないから、LOTUSに残ったのだった。


メサイアデュランダルと合流したレイを待っていたのは、加藤機関にいたはずのマサキ。いや、元々彼はセントラルの人間だったから、何の問題もなかった。
デスティニープランはセントラルが世界を管理する上で有用となる技術と評価した。だから戦力を提供してプランを成功させる必要があった。


メサイアには他にもザフトだからかイザークディアッカもいました。前作ではブルデュエルとヴェルデバスターに乗って参加するかと思ったけどそんな事はなかった二人。まだザクです。
そして、マキナ人間にされた宗実さんも一緒にいます。
どうあれ、理想は同じであっても手段が違うデュランダルとLOTUSは戦わなくてはならなかった。
例えそれがミーア・キャンベルを使って情報操作をしてでも。


もっとも、ラクス・クラインとリリーナ・ドーリアンという平和を体現した二人が出てきた事で状況は一変するのだが。
ああ、そこ。ラクスが平和だとかそれはとりあえず置いておこう。
でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要なことじゃない。
そしてとうとう発射されたジェネシス
標的にされたエターナルはかろうじて回避するが、代わりに後方にいたザフトの戦艦が沈んだ。
この姿を見て、二年前の戦争を思いだしたディアッカはLOTUS側に回ろうとするが、イザークがそれを止めた。


イザーク「俺達の任務はザフトの援護だ」
ディアッカイザーク…!」
イザーク「だから、ミネルバとエターナルの援護に入るんだ! あれはザフトの艦だからな!」


さすが隊長。
そしてシンちゃんもレイを説得してくれます。


レイ「シン…お前さえ来てくれれば…」
シン「レイ! お前が俺を気にかけたのは、お前が誰かだったからなのか!?」
レイ「……」
シン「そうじゃないはずだ! お前自身の意志でそうしたいと思ったからじゃないのか!?」
レイ「それは…」
シン「俺にとってお前はラウ・ル・クルーゼなんかじゃない! レイ・ザ・バレル、俺の…友達だ!」
レイ「…! シン…だがそれでも俺は…俺の運命は…!」
シン「来い、レイ! お前が運命に囚われるなら…俺がそれを断ち切ってやる!」


そこ、脳内で俺の恋人だに変えた人がいたら頭を冷やした方が良い。
それとシンちゃんがちゃんと主人公している所に涙が出てくる。
よく言われているけど、この原作は素材は良かったんだよなぁ。素材は。調理法でアウトだった。まるで前作のヴァンさんの好みの料理の如く。


メサイアの司令室にいたデュランダルは、ただ皆を待っていた。
投降を促す者や、こちらの世界に飛ばされていたが彼の迅速な対応により余計な争いをしなくて済んだマクロス、ボルテス組。
ここで侵略者を追い払ったとしても、世界はまた魂命の未知へと逆戻りする事に、彼は憂えていた。
けれど、ダリウスと和解したように、過去にゼントランと和解したように、出来るはずだと信じている人間もいる。
例え人類が皆LOTUSのように強くなかったり、優しくなかったとしても、分かり合えた事を教えていく事は出来るのだと、シンはハッキリと言った。
未来は若い者が作るもの、大人はそれを手助けする事とタリアは諭し、デュランダルを否定した責任を彼らは受け入れた。
彼は、オーブでラクスを襲った事も認めた。
マサキにGreATを探っているアークエンジェルを消して欲しいと言われていたから。
崩壊していくメサイアに、タリアとレイは残らなかった。彼は彼なりに責任を取る為に残った。


デュエルガンダムバスターガンダムがある、だと……!?


まさかの旧式。しかしOSはアップデート済み。
そんな事でレイも戻ってきたのだが、ミーアが残っていた。
彼女はやはりラクスの替え玉をやっていた事に萎縮していたが、それでも(こっちのルートではお目にかかれなかったが)彼女が行ったライブは間違いなく彼女自身の歌で皆を励ましていたのだった。
その事を思い出させられ、彼女はもう一度歌う事を決意した。


こうして人類同士の戦うには全て決着が付いた。一応クーデターをしたフロンティア船団が残っているが。
まぁ、残りはバジュラ、セントラル、ムーンWILL,クトゥルフ。そしてGreAT。
ところがタイミング良く月内部からクトゥルフの要塞が現れた。
そこに加納渚がいると感じられた霞渚、イクサー3の言葉にクトゥルフとムーンWILLとの決着を付けようとしたのだった。