では悪夢について調べてみた

基本的にWikipediaとかを中心に調べてみた。
まずはレム睡眠とノンレム睡眠について。
基本的な常識だと思うが、レム睡眠は浅く、ノンレム睡眠は深い状態での眠りとされる。
ちなみに大抵の夢はレム睡眠時のものというのも結構常識的な事とされている。
しかしながら調べてみるとフラッシュバック性の悪夢に関してはノンレム睡眠時に見るものとされる。
いわば深い眠りの時に起こる夢とされ、これが夢であると認識したらノンレムだろうと容赦なく目が覚め、結果として良い眠りをしたとは言えない。
ああ、だから悪夢を見ると凄い寝覚めが悪いのか。当然嫌な夢だから心象的に悪いというのもあるんだろうが。
昔、本当に昔の小中学生時代のダチ公がいたんだが、そいつは明晰夢を見れると公言していた。
明晰夢とは、これが夢であると認識する事で夢の内容を思うが侭にする事が出来る事である。
正直これは羨ましいと思うし、中々訓練的なものをしないと出来ないのは分かっているんだが、ここの所悪夢が続いている人間からすれば願っても無い事だろう。
だが、今更ながら冷静になって自分の夢の内容を思い出してみる。
異様なまでに印象が強かったから、丸一日経った今現在でもどのような内容か覚えている。


内容としては俺はいつも通り仕事をしていた。ただし面子が俺の知らない人だらけだった。
しかしながらここの所自分の周りで人が突然いなくなる事が多くなっていた。しかも廻りに尋ねても『それ以前にそんな人がいなかった』と認識されている。
正直訳が分からなかったが、自分ではどうしようも出来ないと思いながら仕方なく仕事を続けているが……。
ある時ふとホームレスらしき人達がいた。よく見てみると死んだ筈の人たちだった。
その人達に詳しく話を聞いてみると、確かに死んでいる。ただし、死んだのは社会的な意味での死亡だったと。
戸籍も無くなり、何もかも失った状態でこれから死ぬまで生きていかなくてはならなかった。それが彼らのこれからの人生だそうだ。
結局もう一度言うが、俺自身には何も出来ないので日常に戻ろうとするが、今度は俺自身もその社会的に死んだ人の一員になってしまう。
原因は不明、だが実際に俺を知っている筈の人は揃って初対面あるいは人ではない何かを見る目で見ている。
最終的には俺自身も諦めて社会的に死んだ人の一員になろうと思ったのだが。


社会的に戸籍だけ無くなるという状態で死んだ人と、本当の意味で心臓停止で死んだ人の数が合わない事に気づいた。
後ろからはダンプカーだろうか、とにかくでかいトラックが駐車している。


ああ、理解した。
人々に記憶から消えた人の中には戸籍が無くなって死んだ人だけではなく、物理的に死ぬ人もいるのだと。
そして自分は後者側の人間になるのだったと。
それ気付いた瞬間、後ろのダンプカーが凄い音を立ててエンジンをふかし始めていた。


そんな夢。


今はとにかくこの何とも言えない悪夢をどうにかしないと。
それとADVは分かる人は判ると思うが、鍵のONE。アレも終盤は人から認識されない事だったし。