Lプレイ日記第32話『奏でられた曲は』

どうやらジブリールはしぶとく生きていた。
もうさ、この小者は生きていても仕方ないから。もうロード・ジブリールじゃなくてシリアナ・ズブリールで良いよ。
最低なあだ名を俺が付けたところで、ダイダロス基地にいるズブリは今更ながらレクイエムでどうにかなっていると勘違いメンズ一直線のようだった。
お前なんかムーンWILLに潰されちまえ。
そして恒例の向こう側のルートでは何があったかのコーナー。
既にS.M.Sの皆はフロンティア船団を離脱しているから、キノコ三島のクーデターは成功していた。ああ、桐山は失敗したって言うのに。
で、結局いつの間にかバジュラの本星もこちらの世界にデフォールドしていたから、三島の私兵になる前に離脱したって事だった。
そしたらイクサー3のライバルであるアトロスは自動で仲間になるようだ。その事に気づいたアスカは以前アトロスと一悶着を起こしていたけど、「甘いのはお互い様だし、強さと甘さが両立出来れば何も言わないわ」と、彼女も何か変わっているようだ。
そしてミシェルは……つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
軽く調べてみたら、今回の分岐でマクロス側に行って特定の手順を踏めばミシェルは生存するみたいだね。その代わり宗実が仲間にならないってか。
こちら側では加藤機関が仲間になった事もあり、森次さんも帰ってきていたのは前までの話で分かっていた事だが、ここで加藤久嵩からもう少し詳しい話を聞いた。
まずはLOTUSからすれば敵は向こうの世界の先兵である加藤機関から本隊であるセントラルに変わっただけ。
残った敵の戦力はバジュラ、ロゴス残党、統一意志セントラル、クトゥルフそしてアークエンジェルが追っている謎の組織。


その謎の組織については加藤が知っていた。


彼らは口蓋然性世界における人類政府。新統合政府の首脳陣。要するに向こう側の世界の偉い人。だからミスタープレジデント。
向こう側の世界はで統合政府と戦争を起こしたのがセントラル。
しかしここで疑問が起こる。
加藤機関が最初に御崎町を襲った時、統合政府の戦闘機を見逃している。セントラルに所属している加藤が元の世界で敵対している彼らを「敵ではないから見逃せ」と言っていた。
結論から言ってしまえば今の統合政府とセントラルは敵同士ではないから。
セントラルは自分に有用な何かをもたらす可能性のある存在を観察している。
彼らの世界の地球は慢性的なエネルギー不足といつ来るとも知れない異星人の影に悩まされていた。60年前にボアザンと戦ったりゼントランと戦争したりと、その辺りが起因しているのだろう。
人類という種を残す為に移民船団を宇宙に。その一つがフロンティア船団。
そして残った統合政府が取った策の一つが『人類のインプラント化』だった。一部の移民船団でも合法とされているが、やはり奇異の目で見られるもの。
フルインプラントされた人間は特区に集められ、当時のマキナ人間は世間の目から隔離された。
統合政府は過去に新機軸AI,シャロン・アップルの暴走を初めとした情報を隠匿しているのだから。シャロン自体はマクロスプラスの時代だったわね……サルファの気力強制50のSP使用禁止のあの悪夢は忘れられないが。
ではどうして敵同士にならなくなったのか。
マキナ人間は密かに数を増やし、意思統一による効率化を図って戦闘用マキナを生産し、人類に宣戦布告をした。人類はエネルギー不足もあってマキナ相手に苦戦を強いられたのだが、停戦交渉までまとめ上げたのが反戦派の政府だった。
それが上手い事行き、瞬く間に反戦派の勢力を拡大し、セントラルに領土を与えて人類との交流都市まで作ったくらいの英雄だった。
絵美や加藤が暮らしていた町はそんな人類がどんな技術を開発するか観察する為の技術交流都市でもあった。
例えばそれはファクターの技術の発掘、侵略用のあらゆるマキナの開発、並行世界への移動手段等々……。
そして二人の父はそんなセントラルの顔色を窺いながら最強のマキナ殺し、ラインバレルを完成させた。事故に見せかけて侵略用のマキナもこちらの世界に転送までした。
その結果、セントラルから父親は不要と判断され、加藤に殺害を命令し、父は加藤の立場を危うくさせない為に殺される事を選んだ。
加藤は20年前の世界に飛び、加藤機関を作り上げると友に侵略用のマキナを探した。
ところが15年前に起きたセカンドインパクトの直後、加藤がこちらの世界にやってきたほぼ同じ時間から一人の人間がやって来た。


ルド・グロリア大統領。


こちらの世界でGreATの創始者になった男。
これで初めて一鷹達と繋がりが出てきた。
彼は人類のマキナ化を逃れる為にセントラルに有益となる技術や頭脳を探し出し、献上する立場を取っていた。
当然同じ世界なのだから、それもセントラルの関係者なのだから加藤機関と協力体制にあったのだが……。
加藤自体は殆ど知らなかった。取引や交渉は全てセントラルの一員でもあるマサキが行っていたのだから。
で、こちらを観察したり博士を誘拐したのは新技術をセントラルに貢ぐ為。
しかもLOTUSに所属しているロボット達は様々なテクノロジー保有し、かつWILLも人間の可能性を期待しているくらいのモノだから、サンプルとしては申し分なかった。
以上が加藤が知る限りの向こう側の敵、GreATの創始者でもあるルド・グロリアに絡む事だった。


ともあれ、今はズブリを探さないと大変な事になるので、観察をするって事はいずれ向こうから接触するであるのは見えているので、優先順位としてはそこまで高くなかった。
特にズブリは追い詰められると大変な事になるからなぁ。何しでかすか分からないし。
しかし既にレクイエムは放たれていた。
月の裏側から廃棄コロニーを改造した大型のビーム偏向装置を使い、あらゆるところへコロニーレーザーを放てる代物だった。
今は何としてでもダイダロス基地に行き、奴を何とかしなくてはならない。LOTUSの行動指針は一つ決まったのだった。


その頃アークエンジェルは、GreATを追っていた所同じようにダイダロス基地に向かう事になった。奴らの目的がレクイエムであると見て、彼らもまた同じ地へ降り立った。
未だにズブリはリリーナを人質に取っていた。
宇宙系のマップと言う事もあり、やっぱりダンナー、マジンガー(カイザーや真は除く)、EVAがそれぞれ足かせに近い状態になるが、そこは地形適応修正コンビでどうにかしてもらうしかないか。
まぁ、そんなズブリさんだったが、やっぱりオクレ兄さんを投入していました。
楽にしてあげましょう。必ず彼は助からないデスティニーなのですから。
まぁ、レクイエムもとりあえずヒイロが撃ち抜いて使えなくしてくれました。
挙句自分があの方と呼ばれる人から斬り捨てられた事も知らないズブリは、最終的にはリリーナを人質にとって勝った気でいる。



リリーナ「構いませんヒイロ、そのまま私ごと撃ちなさい」
ヒイロ「任務…了解」
ズブリ「ハ、ハハハ…。あんなものはただの脅しに過ぎん。本当に撃つはずが…」


お前何も分かってねぇなw
で、当然連射です。容赦はしません。
中に入り込んだヒイロは、ジブリールに近づいて情報をLOTUSに流す任務をしていたトロワの手引きでジブリールを追い詰める。
挙句、貴重な人質を手放して自ら逃げるという愚策をやってしまったが為に。


シン「逃がしはしない!」 俺のような人間を生み出す世界をこれで…終わらせるんだ!」


シンちゃんのこの時の戦闘セリフはトラウマフィンガー発動まで一連の流れになっている独白なので、一見の価値はある。
とまぁ、ズブリは最終的にフィスト○ァックされてアッー!! となりました。


ところが現れたのはGreAT。しかしインペリアルヴァレイに乗っていたのは、ハルノではなかった。
HL−1。グライフ博士の生み出した新たなる防衛機構の『可能性』。
ボアザンの技術として残っていた脳波を解析する手段で博士から作り方を手に入れ、現れた。
HL−1に攻撃を仕掛けると強制的にイベントが発生。一発で発動なので撃墜は無理だろう。
一人で、いや二人だけで戦ってきた悠とハルノ。
そしてアリスと共に仲間と戦ってきた一鷹。
どちらが『可能性』があるのか。それをHL−1は分かっていた。
だから一人で戦う事を止めた時、彼もまた強さを知る事になった。


ようやくズブリを倒した事で、トロワも本来の任務に戻る事も出来た。リリーナも地球でやるべき事があるので、戻る事になった。
完全平和の実現の為の礎としてガンダムで皆に希望を与えてください。彼女はシンにそう言って旅立った。
一方加藤機関まで仲間に加わったりと、やはりこのLOTUSの状況に驚きを隠せない悠兄さん。自分より幼い子供がゴロゴロとしている状況だからそれもまた仕方ないし、今まで何度も戦ってきた事も引け目として残っていた。
そして加藤もリリーナ同様、セントラルが来るまでの間、次元転位坑道を見張る為に別行動を取った。
今の現状ではムーンWILLも居場所が分からなければ、フロンティア船団やバジュラも分からない。
そんな状況の中、デュランダル議長が空気を読んでいるのかいないのか。


デスティニープランの宣言をしたのだった。


……誰が同調するの?
少なくともシンちゃんはしないだろうし、ルナも同様。ハイネは彼の性格上どうだろう?
よくてレイだけ?