第二次Z第9話ソレビ+エリア11ルート『次元震』

ボートマンと呼ばれる人物が直接プトレマイオスにコンタクトを取ってきた。
そのボートマンは、何と国連の平和理事委員会とパイプを繋いだのだ。
過程はどうあれ、平和のために動くという意味では間違いない。
ソレビ達が理事会の活動を手伝えば、情報や資材の提供等の便宜を図ってくれる。
どうあれ武力介入を一休みしてでも、次元獣やインベーダー、イマージュと言った連中から守らなくてはならないのも事実。
しかしそのボートマンが誰かは分からない。
船頭を意味するその人物の目的は?
彼が提示したのは、日本へ行くか、エリア11へ行くか。
そこで今回はエリア11に向かう事にした。
どうやらそれぞれの組織もまた、ボートマンの手で理事会とパイプを繋いでいるからだ。
とにかく、11に行く前にクロウとしてはそろそろブラスタのメンテも行いたかった。
よって、ラッセと共にアクシオン財団のラボへと向かう事も許可されたのだった。
エリア11の厚木(名称としてはアツギ)にあるアクシオン財団のラボに辿り着いたクロウさんだが、いきなり女の子に因縁をふっかけられた。
いや、具体的にはブラスタのパイロットであるが故に。次元獣を退治することを目的とした機動兵器であるが故に。
そして貧乏はオーラとして出るのか、なんとアクシオン財団の総帥であるカルロスと気づかずにクロウさんは遭遇。
もっと言えば、カルロスがクロウさんを知って通りすがりのふりをしているのだが。


クロウ「突然現れた金持ちさんは俺の借金を肩代わりしてくれるのか?」
カルロス「いいよ」
クロウ「マジで…!?」
カルロス「ナンバー0のテストパイロットを降りてくれたら」
クロウ「俺はブラスタのパイロットをやることで報酬をもらっているんだ。それを辞めたら借金帳消しって無茶苦茶な話じゃねぇか」
カルロス「その無茶苦茶が通るんだよ。僕が望めばね」
クロウ「読めたぜ。あんた…チーフの足を引っ張ろうとしてるんだろう?」
カルロス「む…! 貧乏人が金持ちの考えを読んだか!」
クロウ「いちいち貧乏を強調するな!」


この二人、こんな会話ばかり。


カルロス「札束でぶって黙らせるよ!」


何だこのジ・エーデル臭はw
そんな問答を少女(エスター)とカルロスと問答をしていると、突然次元震が発動する。
しかし現れたのはイマージュ。
そして基地の周辺では逃げ遅れたアッシュフォード学園の生徒会メンバー。
援軍で駆けつけたのは、ホランドゲッコーステイト――否、第303独立愚連隊だった。
イマージュを撃破した所で落ち着いたかと思いきや、もう一度発生した次元震で現れた次元獣。
そこにソレビも駆けつけてきたが、さらに頻発した次元震は――。


空震動を引き起こした。


さらに進化した次元獣。PVでゴッドシグマと戦っていた奴と言えば分かるだろう。
奴が突然ブラスタに狙いを定めると、その巨体で突撃してきた。
一撃で落とされるブラスタ。生徒会はスザクが救出した所で、数に圧倒されるが、レジスタンスが合流してくる。
黒の騎士団とコロニーガンダム、そしてキリコだった。


何とか次元獣を撃破したメンバーだったが、先の次元震が影響してか、南アフリカ辺りの通称暗黒大陸の次元境界線は安定し、しかも正体不明の宇宙船団が出現した。
303独立愚連隊はどこかへ行き、クロウとブラスタは既にこの基地にいたトライア達によって回収され、事なきを得ていたのだった。


ボートマンの話では、国連が地球圏の外れに現れた宇宙船団に対して接触を行う様だった。
それの護衛という事で、正規のとは、別働隊として動くことになった。


ガンダムパイロット同士で話し合っていると、ロックオンはデュオに対してシンパシーを感じました。


ロックオン(感じるぜ。こいつ…俺と同じ貧乏クジ役の臭いがする)


刹那「……」
ヒイロ「……」
葵(この二人と一緒の空間にいるの…耐えられそうにないわね…)


ごもっとも。
そして、レジスタンスに属していた日色達、黒の騎士団、キリコの挨拶もほどほどにするが、黒の騎士団は宇宙船団の護衛を断った。
流石に彼らでは出来ないだろう。代わりにヒイロとデュオがこちら側に。


その頃、どうにか回復したクロウだったが、どうやらクロウを撃破した次元獣は1年前にも現れていた。
MD――モビー・ディックと呼ばれたそれは、よりにもよってエスターのいた町を破壊し尽くし、彼女以外全ての命を奪った。
そこで、次元獣MDを倒す報酬として、10Gの契約をし、クロウは再びブラスタに乗ることとなった。
ちなみにクロウの借金は990000になりました。
ブラスタの修理代の結果、マイナスとなったそうです。
しかし、今のブラスタではMDと戦うにはいささか不安があったが、トライア曰く、まだブラスタのメインドライブ――VXの実力を発揮していない様だった。
ブイエックスでは無く、クインティプルエックス。XXXXVと言う意味を持つ、カルロスがどこからともなく持ってきた未知のエネルギー発生機関。
奴がこのアクシオン財団を大きくし、またVXを、トライアを困らせたいが為に渡した張本人の困ったちゃん。


一方カルロスは妙なことを言っていた。
「“彼”の言う通り次元震が起きた」と。
おそらくボートマンのことだろうが、ではボートマンは誰なのだろうか?
その会話を聞いている外務大臣のシオニー。自国であるリモネシアを生き残らせるために。


国際紛争を煽っていた。


彼女とカルロス達のプロジェクト・ウズメ。そう呼ばれる不穏な計画だけが着々と実行されているのだった。