第二次Z第最終話『破界の世紀』

最終話でございます。
この話にSRポイントはないので、一周目でどうにか全部手に入れましたとさ。
作品についての感想は後日。
アザディスタンにいたディアナ様、それにマリナ姫とリリーナはイマージュが消えた報告を聞いた。
残る強大な敵はインペリウム。それが分かっていても、インペリウム自体次元獣を抑えつつある現状、最悪の事態は逃れられた。勿論次元獣になる云々はまだ知られてないからだが。
エリア11でも同じように、残りはインペリウムと分かっていても、ZEXISに託す事にした。
どうあれ、ゼロが居るZEXISが世界を救う事に良い感情を抱けないユフィの姉コーネリアや、彼女の騎士だったスザクは感情を抑えるしか出来ないが。
それはくろがね屋にいた甲児の弟シローも同じだった。
彼らが勝っても公には国連軍の手柄になる。それが嫌でたまらないのだ。
けれど、彼らはそれを望んでいない。だから、必ずインペリウムを倒すと信じるしかなかった。


さて、カルロス・アクシオン・Jr.が来た事で、改めてインペリウムについて彼が知っている事を話す事になりました。
シュバル達が言っていたインサラウムとは、多元世界の一つにあった地球の国家だった。
その世界ではインサラウムによって世界は統治され、絶対君主制の国家として、アークセイバーは王宮警護騎士と同時に地球全体を防衛する組織の頂点に位置する存在だった。
要するに司令部とエースを兼ねた集団だ。
しかし、ある時現れたガイオウによって世界は滅んだ。
その世界の科学者が超次元のエネルギーを引き起こす実験をした所、呼び寄せてしまったのだ。
結果は現在の通り。ガイオウが乗るゲールティランが生成するリヴァイブ・セルと呼ばれるものに取り込まれた人間と機体は意志を奪われ、次元獣に変貌する。戦闘力を増した状態で。
つまり、戦力の倍々ゲームを強いられ、インサラウムがあった地球は滅んだのだ。
MDはその中でもマルグリットの弟であるシェーヌが変えられた姿だった。
もっとも、何故が言おうが勢力を拡大させたのかは分かってない。純粋に戦闘を楽しんでいる可能性があった。
結果は敗北、残されたシュバルとマルグリットは次元獣に変えられそうになる所を、更に別の世界からやって来たアイムによって止められた。
奴はガイオウに取引として、自分が仕える代わりに新たなる戦いの場を与える事を約束した。
そして、この世界での協力者がカルロスとシオニー。プロジェクト・ウズメによって次元に穴を開け、ガイオウを呼び寄せる計画。
アイムの取り成しによってマルグリット達の命は辛くも助かった。アイムの意のままに動く手足が欲しかったが為に。
そして、マルグリットは二人への恐怖心から従い、シュバルは復讐の為か、自らを道化として媚びへつらったふりをした。


しかし問題は奴がどこにいるか。
カルロスの財力とかを使おうとしたが、既にインペリウムに、と言うかシオニーに差し押さえられている。


クロウ「誰がお前に金を出せって頼んだ?」
カルロス「君だよ。お金欲しいって顔に書いてある」
クロウ「マジで!?」
カルロス「大マジ」
デュオ「そんなのは今日に始まった事じゃねえだろ」


ごもっとも。
ちなみにカルロスはインペリウムに荷担した事でどれだけの被害が出ようと、反省はするが後悔はしないようだ。
やっちゃったものは仕方ないし、騙されてたから許してねって言っても取り返しの付かない事なら、開き直るしかないのだ。
更にグレート・アクシオンの居場所も言うつもりはない。
何故ならカルロスはガイオウがすることを見てみたいから。
世界を滅ぼすような化け物だろうと、それは知ったことでは無い。むしろ、こんな歪んだ世界は一度痛い目に遭った方が良いとも考えている。
その結果がソレスタルビーイングや黒の騎士団が生まれ、プロジェクト・ウズメに参加した。
更に言えば財団の力を使えば出来るだろうが、そんなまどろっこしい手段では意味が無い。
カルロスのいう事にも一理あるとゼロは言う。
しかし、この世界は一度壊れたら元に戻らないこと、その一つが人の命である事を学んだ。
ゼロの正義はガイオウを討つ事。例え他の人と異なろうと、自分の正義を成す。
その為にも、あの時の力が今、更なる意味を成そうとしていた。


ゼロ「カルロス・アクシオン・Jr.……俺の質問に全て答えてもらおう!」


13話で黒の騎士団を発足させるに辺り必要だった資金を、賭けチェスで手に入れた時、ギアスをかけた効果はまだ続いていた。
絶対遵守のギアスの命令でカルロスは全てを話した。
ガイオウは失われた記憶があるとされる陰月にいる事、現在陰月周辺は次元境界線に異常が発生しており、侵入出来る事。
こうして、ZEXISは陰月に向かおうとしていた。


ちなみにエスターはラボでお留守番だそうだ。
でもクロウが敵の女騎士にご執心と知ったら多分荒れるだろうとチーフが脅すと、まさかの口止め料を払う覚悟。
女嫌いが聞いて呆れるとはこの事でしょう。



こうして陰月に辿り着いたZEXISの、最後の戦いが始まろうとしていた。
陰月は時空震動が起きて複数の世界が重なる時、位相のズレが発生して月が二つ存在する事になってしまったと考えられている。
それはエリア11となった日本と、今の日本も同様だった。
彼らの前に現れたシオニーが率いる次元獣の数々。
もう彼女はリモネシアの外務大臣だった時のシオニー・レジスではない。
インペリウムの幹部にしてその権力と次元中という強大な力に魅入られた哀れな女だった。
新たな次元獣を出しても怯まないZEXISに怒り狂う女。
ママゴト権力者と称され、挙句カットインは病んでいる。
マジシオニーちゃん病んでる。


ぶっちゃけシオニーちゃんは体力が高くてマップ兵器がちょっとウザイだけの戦艦に過ぎない。
むしろ周囲を取り囲む次元獣の数々の方がうざったらしい


彼女を哀れと呟くC.C.。それは同情ではなく、自分が何をしたいのか判らなかった愚かさを哀れんでの事だった。
シオニー――その名の通り、故郷回帰主義の彼女は、故郷を自分の手で滅ぼした時点で生きる目的を失ったのかも知れない。
後は壊れた自分の赴くままに、破滅を望んでいたのだろうか。


こうして、生身でガイオウは月面宙域に現れた。
彼はここでとりあえず記憶を取り戻したが、それが何であるかをZEXISに語る事はしない。
何故次元の向こう側から現れたのに、この世界の月にそれがあるのか。
彼はスフィア・リアクター――クロウに問う。
何故戦うのか、本心を。


世界の平和と自由の為に戦っているのか、強大な敵との戦いの為に戦っているのか。


答えは言うまでもない。
クロウが答えると、戦いは始まる。
何故かZEUTHの事を知っているガイオウは、誰なのか。何なのか。
命と世界を賭けた戦いが、始まった。


――結果は。
凄いアッサリ終わった。
いや、何と言うか、戦闘が終わった直後の会話なんだが。


ガイオウ「ハハハハハハハ! 強いな、お前等は!」
クロウ「何がおかしい…!?」
ガイオウ「いや…。いい勝負だったぜ」


これだけ。
これだけでガイオウは消滅した。
思わず(゚д゚)になった。
ガイオウの記憶の正体は何なのか。それを知ろうとした直後、陰月の次元境界線は再び揺らぎ、即時帰投を求められた。
だが、皆の心は何故か晴れやかだった。
それは勝負に勝ったからだけではなく、ガイオウの気質に触れたからだろう。
こうして。ZEXISは平和を噛みしめ、元の地球へと戻るのだった。


クロウ「あばよ、俺の借金生活」


どう見てもフラグでしょう。



さて、ここから先はエピローグ。
ここで、この世界は破界事変と名付けられた異変によって、地球連邦として統一される事になった。
どうやらクロウは破界事変から、色々とあって三日程前にラボに戻って来れたそうです。
でも、あまりにもブラスタを無理させてしまった為、またしても借金生活。
と言うよりも、むしろラボ自体が貧乏なので彼が稼がないと話になりませんでした。
ちなみにカルロスはスコート・ラボの経営顧問として、アクシオン財団が解体された所を拾われました。
一応インペリウムを潰した事で、それなりの額が戻ってきたようだが、このラボにいる事の条件で、財産全てを慈善団体に寄付する事と、知る限りのジ厳重のデータを供給するという司法取引により、最低限の自由を手に入れた。
勿論、それだけで自分のやった事が償える訳無いとは分かっているようだ。
しかしながら、現在のラボの資金繰りではどうにもならないので、エスターもクロウの後輩として次元獣バスターになる事になったとさ。
ちなみに、次元獣の源理は分かっても、結局災害扱いとされてしまったようだ。


続いてはロジャーとドロシー。
やはり、ZEUTHのメンバーは元の世界に戻れなかった。
唯一元の世界に戻れそうなアイムをアサキムが倒してしまったから。
元の世界に帰りたいが、現状どうにもならないので、今の情勢を鑑みた上で、ロジャーは本業としてネゴシエイターの仕事を始める事にした。


次はレントン達。
かつてエウレカガグンに連れ去られて以来来れなかったワルサワの丘に戻ってきた二人は、ホランド達と和解した上で、二人とニルヴァーシュとの生活をする事を選んだ。
今度は彼女の手を離さない。そう心に誓って。


次は無敵ロボシリーズ。
ザンボット3の勝平達は、元の世界に帰れなかったので、友達になったワッ太の竹尾ゼネラルカンパニーの特別社員として衣食住を保証された。
ちなみに万丈さんも特別社員として働いて営業マンをやってます。
これには噴いた。
アンタ別の作品じゃ財閥をやっているじゃないかw


その頃21世紀警備保障では、毎日の書類整理に赤木は辟易していた。
まあ、ZEXISが解散された以上、元々は警備会社なんだから、ヘテロダインが現れ出もしない限りは通常営業でしょう。
パワーアップ計画も考えられたが、売り上げ3年分を使わないと駄目なので無理です。
まあ、彼らはサラリーマンなのですから。


ドラゴンズハイブでは、一応契約の任期満了という形になった。
しかし、暫くのヴぁを動かす事も無いが、パイロットとして契約は延長する事を望んだ。
ちなみにジョニーはエイーダのマネージメントも担当する事になった。
同様に、獣戦機隊、グランナイツとGソルジャーであるグラヴィオンチームもドラゴンズハイブで預かる事になった。
早速残存次元獣の討伐の任務が出てきたので、彼らは意気込んで戦場へと向かうのでした。


そしてタケル達クラッシャー隊のみならず、バルディオス、ゴッドシグマのメンバーは、新クラッシャー隊として太陽系内の惑星探査任務に就く事になった。
空震動で様変わりした太陽系の調査ともあり、一筋縄ではいかない事が分かっていても、やる気はあった。
そしてロゼは、ギシン帝国に荷担していた事への贖罪の旅に向かう事になった。
それでも、彼女には未来を見ていて欲しい。タケルはそう願って、彼女にそう告げた。
当然その間地球のクラッシャー隊は開店休業になるが、どうやら別管轄から人員を回してもらう事になっているようだ。
それが誰であるのかはここでは話せないようだが……。
別作品か?


そしてフロンティア船団は、地球連邦の一員になった。
結局フォールド・システムの修理も難航しているし、銀河の状況がよく分かってないから。
勿論政治的な面は色々とあるが、それは仕方ない事だろう。
ちなみにアクエリオンのメンバーも船団組になった。
……あー、何だかA.C.E.を思い出すわ。この組み合わせ。
それに、一応アクエリオンは分離すれば戦闘機なのだからなぁ。
一応はバジュラは駆逐したのだからいいだろうと皆は考えているが、アレが本当に女王だったら、の話だが……。
そんな光景を、グレイスは黒い笑顔で見ていたのだった。


そしてくろがね屋では、甲児が自分を鍛えていた。
まだDr.ヘルは世界征服を諦めていない。
だから、それまでの間自分を鍛えて戦えるようにしていた。


そして大グレン団は、ジロン達ウォーカーギャリア組とガロード達、ロラン達、ゲイナー達、桂達と一緒に暗黒大陸に行く事にした。
そのリーダーは、勿論シモン。
彼とアニキを中心に暗黒大陸は変わり、彼と共にいたからこそ、螺旋王の支配から脱したから。
そんな新しい国作りに、早乙女研究所が閉鎖されたので竜馬達も混ざった。
彼らの未来はドリルで天を突くように、明るい未来が待っているのだろう。


さて、今度は黒の騎士団では、何とキリコが行方不明になっていた。
キリコが探した先は、当然フィアナ。
その為に行き先を告げずに、それでも黒の騎士団やおやっさん達にまた会おうと伝言を残して旅立った。
ブリタニア・ユニオンも地球連邦に組み込まれる。
それでも、彼らの戦いは終わらない。
どうあれ支配された歴史のあるこの地は、何としてでも解放しなくてはならなかった。
後はゼロ――ルルーシュの心次第。
ルルーシュランペルージとして学園に通いつつ、彼はゼロとならなくてはならない。
それがいつまで続くのだろうか?


プトレマイオスでは、コロニーガンダム達もそこに居た。
彼らの見解では、地球連邦と一つになった以上、エリア11の重要性はそれ程大きくはないと判断されたからだ・
それに地球連邦にはコロニーも参加が決まった事もあった。
もっとも、コロニーの代表は三大国家から選ばれた人間が選出されるという噂がある以上、手放しでは喜べない状況ではあるが。
今度ソレスタルビーイングのミッションは、奪われたヴェーダの捜索。
その為にも、テロリストとしてなっていても、存在する事に意義がある以上、自分達は自分達の成すべき事をするのだった。


その頃、ヴェーダを所持しているリボンズ・アルマークは――。
連邦の代表となったエルガン代表を薬漬けにしていた。
彼はヴェーダからエルガン代表について驚くべき事実を知ってしまった。
イオリア・シュヘンベルグの最も古き盟友。
200年前から生き続ける者。
それが彼の正体。
それでもまだ全貌が掴めていない以上、彼の意志を奪い、クロノエイチ(黒の叡智(?))の存在について知る必要があった。
既にエルガンが居なくても世界は問題なく回るよう手回しはされている。
彼はそうして、リボンズ支配下に置かれてしまっていた。


トレーズはそれを知っているのか、あえて何もしていない。
彼はゼクスのみならず、ZEUTHの中で軍属にあたるアムロカミーユ、クワトロ達やキラ、アスラン、シン達を呼んでいた。
彼らをOZの一員とし、世界は残酷な道を歩もうとしていた。


ドロシー「早く戦争になあれ!」


ラストでそれかよ。


さて、そんな借金が無くなって綺麗な体となったクロウさん。
月給1000Gという破格の金額で働く彼は、大丈夫だと思っていた。


トライア「口止め料は一ヶ月前で十五の利子が付いて1012.5Gだ。12.5Gはサービスだ」
クロウ「どこのブラック金融業者だ!!」


クロウ「また借金生活なのかよぉぉぉっ!!」


お前はそんな奴だ。


……あ、マルグリット仲間にしてない。
……あ、トルネードパックゲットしてない。
というか隠しの物は今回は何があった?



さて、再世編。
ブラックリベリオン
いきなりコーネリアさんを撃墜しているゼロさん。
生身で戦い合うルルーシュ達。
敗北するWガンダム達。
破壊されるプトレマイオス
暗黒大陸に現れる真ドラゴン。
閉ざされる未来……。
竹尾ゼネラルカンパニーと21世紀警備保障が合併する案。
死んだ筈なのに響くマーグの声。
破壊された世界、再生する世界。
滅んだはずのインサラウムの復興を願う皇子という存在。
クロウ・ブルーストという男の本質――誰かに縛られてないと自分という存在を確認出来ない、不安定な存在だと見抜くカルロス。


全てはまだ終わっていなかった。
再世編まだー!?