今日は中秋の名月だった

月は出ているかと賢雄ボイスが聞こえる中、満月の日と中秋の名月が合致するのって実に六年ぶりだと聞いた。
今し方ふと外を見てみると、ああ、と納得した。
これは確かに綺麗だと。
しかしこういう時に自分の語彙の少なさを嘆くしかない。
この美しさをもっと的確に述べれる人間なんぞそれこそ星の数ほどいる中で、俺がパッと思い浮かんだのは、当然のように団子だった。
当たり前だ。中秋の名月の時には団子。これは必須事項でもある。
しかしながら花より団子、色気より食い気という言葉が存在する。
ここに置いて俺は当然後者に該当するのは言うまでも無い。
こんな時にも食欲かとため息を付きたくもなるが、じゃあ俺に色気は存在するか? 否存在しない。
要はそういう事なのだ。


今度の旅行にしたって、俺の年代にもなれば普通なら特定の異性と共に行くとか、そういう事があるだろう。
しかしそんな事に対して俺は煩わしいと思っている。ましてや同性でも同様だ。
孤独のグルメの中にこんな言葉がある。


「モノを食べるときはね 誰にも邪魔されず自由で なんというか救われてなきゃあ」


誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあ。
まさしくその通りだろう。
遊びに行く事に関しては別に苦にならない。しかし泊まりにもなると俺はどうしても躊躇してしまう。
以前、かなり昔に――このブログを始めてある程度経った頃、大阪に旅に行った事がある。同人誌即売会に参加する為に。
その時は完全に行き当たりばったりで、精々行きと帰りの新幹線のチケットを買ったくらい。
そんなもの。そんなものだけで良かった。泊まる場所なんて完全にネカフェだった。
そんな感じで俺は結構マイペースなんだろう。多分。