濁りを消す為に更なる濁りで消すのは常套手段と言うが

今更悩んでいる事がある。
詳細は話せないのだが、それが俺の中で尾を引いている。
その尾を打ち消す為には時間か何かが必要なのだと、俺の中で理解した。
ではその何かとは何か。
諸々考えて出した結論は、やはり酒だった。
流石に終電で帰った事もあり、居酒屋にフラッと寄ってという事も出来ないので、コンビニで買った酒をあおった程度で済ませた。
自分の取った行動は、今自分が置かれた状況を考えたらそうせざるを得なかった。
しかしそれ以外の手段は無かったのか。それをしていたら、下手をすれば状況が悪化していた可能性もある。
けれどもそれは博打だ。好転するかも知れないし、悪化するかも知れない。そんな状況に置かれた時、どちらを取るべきか。
俺は結果として悪化しない無難な手段を選んだ。この前提として、既に少し前に同じように博打の立場に置かれて悪化した人がいるからだ。


例えるならポーカーで『56678』というカードが出ていた時、どのカードを切るかだ。
上手く行けば6を切ってストレートが出てくるかも知れない。安全に6を2個だけ残しておくかも知れない。
あるいは既に捨てられたカードからツーペアを見越して見るのも良いかも知れない。
それが前のゲームで手痛い目に遭った姿を見ていたらどう動くか。ストレートを狙ったら結局ノーペアになり、しかも次の2枚が6が二連続だったような瞬間を見ていたら。
俺は結局上記の例で行けば578を捨てた。結果は何も変わらず、ワンペアのままだった。
しかしそれを事前に知る事が出来ない以上、どうなるかは分からない。
だが、もっと上手い行動は無かったのではないか、と考えてしまう。
後出しジャンケンも甚だしいのは自分でも分かっている。
だ、このもやもやとした感覚は明日の休日で酒に流すとしよう。