それを考慮しても

うわぁぁぁ!
とばかりに久方ぶりに嫌な夢らしい嫌な夢を見た。しかも完全に覚えているパターンで。
内容は至って単純。俺が何か洋画を見ていたことだ。
問題はその中身。何故かどれも同じ結果のものだ。
複数の映画を見ているが、どれも『隠し味は人間なんです』というものだった。
例えばワイン工房に連れてこられ、ふと樽の中を覗くと後ろから何者かが突き落として……とか。
その結末で終わるパターンもあれば、何故突き落とすに至ったのかに焦点を当てているのもあれば、助けを求めて無駄な努力をしている被害者の恐怖と走馬灯にスポットを当てているのもあった。後者に至ってはリアリティを追求したのか、あえて映像が無くて声と音だけで表現されていた夢だった。


人の役に立ちたかったと夢を持っていた被害者は、結局消費者の血肉となって役に立ったのでしょう。みたいな。
当然最後のシーンはある一家が笑いながら新しく出来たワインに舌鼓を打ち、いつもと味が違うが美味しいと言っていた。


何この狂気。冷静になって書き連ねていると、自分がいかに壊れた夢を見たのかが分かる。
俺、しばらくワイン飲みたく無くなりそうだ。