第二次Z再世編第27話『ゼロVSゼロ』

エスターが次元獣にされた情報はチーフの方にも届いていた。
体色が特種なことを除けば、エスターはダモン級に変貌したとしか言えない状況だった。
一応ゼロのギアスは効いた事から、助かる術はあるかも知れないが、過度の期待は出来なかった。
次元獣になった。それだけだ。
後は元に戻せるかどうかは現場の判断で考える事にしたのだ。
そして、同時にVXの事、即ちスフィアの事も効いていた。
だからこそ、カルロスからVXをどうやって手に入れたのかを知る必要があった。


そして、ZEXISに合流したファイアーボンバーと、ガムリン。
ここにオズマがいないのが悔やまれるが。
ちなみにピエールはバサラの歌に感動してアクエリオン覚醒状態になりました。
お前らなりすぎだよw
ビヒーダのドラムを見て、カレンがエスターを思い出すのはちょっと辛い物がある。
そして、ガムリンの話になった時、当然出てくるのがマクロスF組からの質問。
ロリコンですか?
いや、違う。ミレーヌと交際をしていたのかだ。
……14歳だから変わらんな。
で、当時はバサラとガムリンとミレーヌで三角関係にあったそうだ。
ああ、バサラ×ガムリン+ミレーヌですね、分かります。
エース級のバルキリー乗りにはそういった女性関係の逸話が多いものです。


ロイ・フォッカー然り一条輝然りイサム・ダイソン然り早乙女アルト然り。
ここに工藤シンがいないのは、初代の前の話だから仕方ないでしょう。


その頃、宇宙ではOZというかアロウズに捕まっていたヒイロウイングゼロに乗っています。
どうやらビリーがゼロシステムを利用してマスラオを作ったので、お互いのテストを兼ねています。
この時点でヒイロはエースボーナス取得済みです。闘争心でも付けて一気に開幕ゼロシステム発動させようかなぁ?
ところがゼロシステムを起動させた事で、ヒイロはゼロシステムに乗っ取られてしまう。


自分の敵は誰なのか? 何なのか?
自分の敵は平和の敵。彼にとっての平和とは、リリーナの言う平和と同じもの。
それの敵は、世界を破壊する者。
力、悪意、欲望、エゴ。
トレーズでもなく、イノベイターでもなく、イオリアでもなく、あの男。
自分にとっての敵をゼロシステムで導いたヒイロは、そのターゲットに向かって一気に行動する。


その男の名は、ゼロ。


アッシュフォード学園にまでやって来たヒイロは、ルルーシュに変装した咲世子を襲撃し、その足でロロとヴィレッタのいる学園地下の基地を襲撃する。
ロロはギアスを使い、自らの周囲の時を止めるが、ロロのギアス能力に目星が付いていたヒイロは、自分の周囲に近づくと外が爆発する装置を付けていた。
何故ヒイロが。それもギアスの能力を知っても尚彼と手を組んだヒイロが。
その真意が分からぬまま、ゼロはヒイロに呼ばれるままに神根島へと向かっていく。


ルルーシュの行動は、ナナリーの為に世界を破壊する事。
その為には犠牲を多く出しすぎていた。
ユフィが日本人を虐殺したのも、事故とは言えルルーシュが原因だった。
だが、日色はルルーシュが優しい人間である事も知っている。
そんな人間が罪を背負えば、その先には破滅しかない事も知っている。
取り返しのない悲劇が起きる前に、ヒイロはゼロを殺すのだ。
ルルーシュとて何も考えてはいない。リリーナの周囲にギアスをかけた人間を配置し、ヒイロが殺したらリリーナも殺すよう命令をしていた。
しかし、その行動すらヒイロの行動を止める事はなかった。
否、逆にリリーナの敵であると理解した。
ルルーシュの作る世界と、リリーナの望む世界。これはいつか必ず衝突する。
だからヒイロはゼロを殺すのだ。


追ってきたカレンと五飛。カレンは当然ルルーシュの側に付くが、五飛はゼロを見極める為、あえてヒイロの側に付く。
ここは多分蜃気楼と紅蓮を武器フル改造しつつ、かつゼロに闘争心を付けて相転移砲を即座に撃てるようにすれば、多分1ターン目PPで五飛を倒せるだろう。
……さすがに1ターン目EPまでで30000超えのウイングゼロは無理だろうが。
ZEXISが合流した事で、五飛はゼロの覚悟を見極めるが、ヒイロはゼロシステムによって半ば操られてしまう。


何とかヒイロを撃墜するも、何とヒイロを回収したのは焼け野原ひろし。
何故かサーシェスの雇い主がウイングゼロを欲しがっているようで、ヒイロごと回収してしまった。
かと思ったらヒイロは脱出していたそうです。
パネェ。


けれどもヒイロはどこかへ姿を消しているようです。
一応、ヒイロの暴走についてはゼロシステムによって起きていたからという事で皆は納得したが、ゼロに乗った事のあるウイングチームはそれだけではないと勘付いていた。
例えゼロシステムが未来を見せているとしても、自分はその運命のままには生きるつもりはさらさらなかったゼロなのでした。