第二次Z再世編第28話『暗黒よりの使者』

ふと、ワッ太は考えていた。
モビルドールって可哀想な奴じゃないのかと。
せっかく生まれたのに戦う事だけしかさせてもらえない事が。
どうせなら人間と同じような心を持ったロボットを作れば楽しいのではないかと。
それでは、以前出会ったドナウα1の事だ。


一方タケルは少しだけ心弾んでいた。
というのもロゼが来る事が分かったからだ。
お前は……。
どうやらロゼは外宇宙の事を伝える為に地球に戻ってくるみたいです。
彼女からギシン星人が蘇ってきた事などが聞ければ。そう考えていた。
色々と地球は地球で大変な事になっているが、ZEXISは戦うしかないようです。
結局ロゼの方でもまだ詳しい話は分からないようです。
ところが、この時にロボットマフィアが黒牛島に向かっている事が判明しました。
此島には心を持ったロボットを作っているシュトロハイム博士と同じくらい有名な不乱拳博士がいる場所。
かつてドナウα1を狙っていたマフィアが言ってもおかしくないでしょう。


だが、不乱拳博士は、マフィアの援助を受けて自立をするロボット、ブラックオックスを完成させていた。
社会貢献をするという話を聞いていたので受けていたが、実際には全然違った目的として使われてしまうようです。
ブラックオックスに頭脳コピーを行う博士だったが、裏切ったと見なされ、射殺されてしまう。
それ故に、ブラックオックスは3歳児の頭脳のままで、稼働する事になってしまった。
稼働したブラックオックスは、ブランチが使う博士の声を出す装置を使って戦う事に導かれてしまう。


なるほど、つまりは暴れん坊三歳児だな。


暴れん坊三歳児を正太郎の心からの叫びで宥める。その間に変換装置をロゼが破壊してくれたが、ロゼに対して攻撃をする者が現れた。
ゲシュタルトのメタール。
超能力で援護するタケル。しかし直撃を受けたはずなのにメタールは無傷だった。
どうにかブランチも出撃して戦いに参加するが、ここで一つ気になる事が。
ブラックオックスがNPCで出てきていたんだが、もう既にブランチ以外全員倒しているんですけど。
その状態でSRポイント手に入るのか?

ああ、他にもギシン残党達が現れたからオッケーだ。
ゲシュタルトを追って現れるタケル。しかし、超能力が効かなかった事がショックだったのか、六神合体が出来なかった。
そこを駆けつけてきたゴッドシグマに乗ってきた闘志也。
暗黒の心が支配するのなら、自分たちは光の心で今まで戦ってきた。
ならば戦えるはず。
簡単な事だった。


要は根性論。
だがそれがいい
捨て台詞で正太郎の父親を殺した事を告白するブランチ。
ゲシュタルト不動明王ゴッドマーズの処刑タイムに処すと、メタールは一つだけ忠告をしてきた。
奴がタケルに嵌めたデビルリングは、超能力を使えば使うほど寿命を縮める代物だという事を。
ちなみにメタールとゲシュタルトの関係は、どうやらゲシュタルトって言うのがメタール他六人が一つになった存在らしい。
ブラックオックスは、しばらく敷島博士の下で基本的な教育を行う事になりました。


で、ゴッドシグマのメンバーが合流した事で、マリンが気にかかっていたある宙域についての結論が出た。
どうやらそれについてはあまり触れられてなかったので俺もあまり知らないのだが、多分マリン達が地球の方にまで戻ってこれた所だろう。
で、その宙域は、インサラウムが起こした二度の時空振動によって、次元境界線が極度に歪曲した状態で安定化に向かっていた。
このままではどこかの並行世界と繋がる可能性があるそうだ。
それは次元のバランスを崩し、巨大な時空振動――ブレイク・ザ・ワールドを起こす可能性が出てきた。
マリンが学んでいたあ空間力学も超時空物理学の一種とも言えるが、並行世界や多元宇宙にまでとなるとさすがにS−1星の研究レベルでも手に負えないレベルらしい。
同時に、どうやらその宙域で獣戦機隊とも出会っていたらしい。
F.S.がダンクーガのメンバーを派遣していたようだ。
デビルリングの事についてはその事実を知るタケルとロゼだけの秘密となった。


一方アザディスタンでは、完全平和主義を掲げてレジスタンスが政府を退陣させるまでに至った。
カタロンに潜んでいたヒイロも、その話は聞いていたが、あえて動かないでおいた。
その日色に接触してきたのは、アムロを探す旅に出ていたクワトロだった。
彼はトレーズからヒイロに渡すものがあると言って、ヒイロに出会っていたのだった。