第二次Z再世編第30話『一点突破』

さて、確かにZONEがインド北部に作られてしまっています。
現在セツコさん以外でZONEを止める事が出来るのは、ランドとクロウだけ。
しかし、ランドにはメールがいるからクロウは自ら行くと言ってます。
勿論それは最終手段。
そんな中、どうもミシェルはロックオンの事が気に入らない訳では無いが、突っかかる様子が多々あった。
やはり先代と重ねてしまうからなのだろうか。


その頃、パレス・インサラウムでは特異点である桂木桂が捕まっていた。
町一つを人質にされては、さすがの桂も投降せざるを得なかった。
ちなみに桂に色仕掛けは、それもマリリンでは一切効かなかったみたいです。
まぁ、そもそも実年齢不明ですし。
そんなアンブローンの会話の中から、桂の相方にして娘アテナの恋人であるオルソンがこちらの世界に来ている可能性が出てきました。


真っ先にZONEにたどり着いたクロウ。
防衛用の次元中に対して即刻SPIGOTをぶち抜くのだが……。
まさかの無傷。
ルーク・アダモンと呼ばれる人造次元獣は、厄介な代物だった。
脱出してきた桂とアテナから情報を手に入れた。
ZONEからのエネルギーを使い、周辺の次元を歪めて外部からの攻撃を無効化している。
要するに、次元獣が持つD・フォルトと原理は同じ。効果が桁違いなだけ。
問題はルーク・アダモンに対して欠陥がある事。
その欠陥は、攻撃に対してバリアを張った際、ある一点だけ不完全な部分がある。
その大きさはおよそ20センチ四方。
とりあえず手段としては、まずは弱点の断層を突破する。その後、20センチ四方のスキマに向けて的確に攻撃を撃ち込む。
ヨーコがいないのが悔やまれるが、ここにはスナイパーは何人もいた。
しかし、その中でロックオンの名前をあえてミシェルは出さなかった。


ミシェルにとって初代ロックオンは目標であり、スナイパーとして憧れていた。
それを双子の弟だからという事で名を受け継いだ事が許せないのだ。
勿論それが自分のわがままだというのも認めている。
だが、そう簡単に割り切れる物では無い。
そこで、スナイパー最年長のゲインがある勝負を申し出る。


ちなみにエウレカは残念ながら助けられなかったそうだ。
一応マルグリットが世話をしているから、まだ何とかなっているようだが、目的も分かってないのが現状。



ZONEの守備についていたウェインは、内心ルーク・アダモンの存在に良い気分では無かった。
強いのは分かる。何者をも越える絶対的な強さを持つのも。
だが、それに頼らざるを得ない自分の弱さに腹立たしかった。
そこに現れたZEXISは、ルーク・アダモンの弱点を狙う。
ターゲット・インサイト


初代を、兄を思い、二人は狙い撃つ。
ルーク・アダモンはどうにかD・フォルトを剥がす事に成功する。
しかし、そこに現れたのは、ユーサーとマルグリット、そして次元獣エスター。
……なんか、途中の会話で引っかかったのがあるんだが、何だろう。上手く
説明できん。
ともあれ、エスターを倒すと、クロウはとどめを刺そうとする。
しかし、そこをマルグリットは引き留める。
もしかしたら戻す手段はあるかも知れない。そう叫んで。
現に、ギアスの効果が効いている事が一つの理由だった。
命令を聞くギアスをかけていたゼロは、もう一度エスターに命令をする。


止めろ。


本当に止めたエスターは、どこかへ消えてしまった。
そして、ZONEを止める為に。
直前でクロウの前に立ちはだかるボロボロになったサフィアーダ。それに気を取られた瞬間。
ランドとメールが……。


こうして、ランドとメールもZONEを止める為にZONEの中に入っていった。
エスターにはまだ人間の意識がある事。これだけがエスターを助け出す唯一の手がかりとなっているのだから。
だからクロウが助けなくてはならなかった。
戻ったら良い酒を準備しておいてくれ。
ランドはそう言っていた。
代わりに残されたクロウは、一度ラボに戻らなくてはならなかった。
サフィアーダとの戦いでボロボロになったのはブラスタも同じだった。
それに、VXの事判明したのだから。
パワーアップしたブラスタを稼働させるには、スフィアの力を引き出す事が絶対条件。
しかしその条件は、強い意志を持ちつつ、それに支配されないという矛盾している物。
どちらにせよ、クロウにはスコート・ラボに向かうしか道が無かった。


一方で、ZONEを二個と求められた事に対してアンブローンは苛立ちを隠せなかった。
後顧の憂いを絶つ為にも、Dエクストラクターの所持者――スフィアの所持者を捕まえるか抹殺しなくてはならない。
そう考え、ユーサーを丸め込んで権力を手に入れたアンブローンはジュラウドに命令をする。
やはり、このときも!また、ウェインはその現実を苦々しく思っていた。
そんな現実に、ユーサーは只次元獣エスターに本音を吐くしか出来なかったのだった。