第二次Z再世編第39話『禁断の継承者』

向こうのルートでは星刻が仲間になっていたようです。
そして、シャーリーはロロに殺されていた。
今はゼロとして、ルルーシュとして、ギアス嚮団を潰す事にした。
他のメンバーには連峰の皇帝直属の特殊部隊という名目でだ。
キリコの方も、どうにかフィアナを取り戻す手段が判明したようだった。
丁度ギアス嚮団のいる施設にフィアナはいる。奇妙な偶然だが、そこにイプシロンもいる事が分かると、キリコなりの決戦が始まる事を理解していた。


V.V.がルルーシュと話している間に、ZEXISは施設を襲撃する。
勿論ここでのルルーシュは、咲世子が変装しているのだが。
ともあれ、施設を襲撃し、オレンジとロロも合流。
勿論イプシロンはキリコの手で撃破。
動揺に、現れたジークフリードに乗ったV.V.。彼を撃破すると、ロロと共にゼロは始末しようとする。
しかし、ロロを結果的に助けたのは、行方不明だったコーネリア。
逃げるV.V.を追うと、そこにはシャルルが自らいた。
好機とばかりに動くゼロ。そしてV.V.を倒そうとするコーネリア。
だが、シャルルは対策を施していた。
神根島と同じ事がまた発動してしまった。


一方、戦場を動いたキリコとイプシロンは、かつてキリコと共にいたゴウト達とフィアナ達が立会人となっていた。
炎の匂い染みついて。


むせる。


戦う事を生きる目的としている男達の戦いが、最後を迎えようとした。
キリコは、パーフェクトソルジャーだった。
自分は改造されていないはず。そうおもうキリコだが、イプシロンと対等以上の戦いが出来るなど、不自然な所があったのも事実。
その真意を確かめる為に、ロッチナの指示でキリコは一人クエント星に向かう。
自分自身が何者であるのかを知る為に。


V.V.は、兄に不死のコードを渡して息絶えた。
一騎打ちとなるルルーシュとシャルル。
その中で、ギアスに変わる新たな能力を手に入れたシャルルは、ルルーシュにある物を見せる。
世界の真の姿。
そこに、C.C.も姿を現す。
彼女の望みである死ぬ事。不死であるが故の望みを、達成出来る人間がいた。
他でもない、シャルル。
生きる為に死ぬのか、死ぬ為に生きるのか。
全ては分からないまま、ルルーシュはC.C.の記憶の中に彷徨う。
かつて、自分がギアスを授けられた時の記憶。
C.C.に発現した能力は、愛される事。
それ故に、誰からも愛されてしまい、彼女は本当の愛を失った。
唯一、ギアスを授けてくれたシスターを除いて。


ある時、C.C.は全てが嫌になった。
シスターは生け贄を彼女にした。
自らが死ぬ為には誰かに不死を授けなくてはならなかった。
シスターは死ぬ直前、歓喜した。永遠に生き続ける地獄から解放された事を。
ならばC.C.は出来たはずだった。ルルーシュに不死を与えて自分が死ぬ事を。
けれども彼女はそれをしなかった。


ならば……。


ルルーシュは、必死に彼女を助けた。
けれども、その代償として、シャルルは殺せず、C.C.は記憶を失ってしまっていたのだった。