第二次Z再世編第40話『歌え、誰かのために』

捕虜になっているカレンはそれはもうここでは言えないような事になってません。
残念です。
代わりにナナリーと話をする事が出来ました。
どうあれ、ナナリーが総督となっている以上、それほど悪い評判にはなってません。
ところが、スザクが現れて嫌な展開になってます。
ナナリーを下がらせ、ゼロの正体を突き止めようとするスザク。
口でも分からないなら身体で分からせるんですね、分かります。
じゃなくて。
自白剤を使おうとした所で、スザクは思いとどまる。
その直後、侵入者の報告。勿論侵入者は咲世子さん。
そしてイノベイターは、ワイズマンの介入に対応していた。
その中で、グレイスがサンクキングダムに何かを行おうとしていたのだった。


キリコはクエント星に行き、ゼロはC.C.の看病につきっきり。
それでも、ZEXISは動くしか無い。
今はサンクキングダムにいるリリーナの護衛が始まろうとしていた。


一方インサラウムでは、捕まっていたオルソンとエウレカだが、アンブローンの研究が終わりを迎えていた。
アンブローンは生まれてきてからずっと、研究にだけ人生を費やしてきた。
今、その研究が終わりを迎えようとしている。
では自分に何が残るのか?
何も残ってなかった。
何一つとして。
それをエウレカは励ます。例え敵同士だったとしても。
代わりに、エウレカ達にZEXISの居場所を教えてくれた。
おそらくZEXISはサンクキングダムに行っているだろう。そう教えて。
誰かの為に生きることは、彼女は既にやっていた。


一方でロームフェラ財団のデルマイユ公は、孫娘のドロシーからあまり信じたくない現実を突きつけられた。
自分が傀儡として立てたリリーナに実権を奪われつつある。
更にこの状態でリリーナの祈りが狙われでもすれば、間違いなくデルマイユが狙われる。
故に、今出来ることは少なかった。
このリリーナのセレモニーには、シェリルがゲストとして参加する。
シェリルは自分の命が残り少ないことを知りながら、歌うことを選んだのだ。


そのサンクキングダムには、今グレイスがおびき寄せてきたバジュラが襲撃する。
それを全滅させると、次元獣とモビルドール。
デルマイユがわざわざ次元獣のいる場所に逃げ、撃破されました。
ああ、何と。
避難する住民達に不安がよぎるが、一緒に避難したシェリルが歌う。
その歌声がアルトが聞いてくれていることを信じて。


ところが、敵を全滅させてもグレイスが所持しているディメンジョンイーターが発動する。
そこを止める為に動いたのは、脱出してきたエウレカ
彼女は自分の意思を蘇らせてくれた歌を歌う。
彼女の歌に導かれるように、次元の向こう側に行ったはずのイマージュが現れる。
イマージュが力を放出することで、次元を安定化させてくれた。
こうすることで、マリリンはエウレカを改めて捕まえられた。
逃がすことも実験の一部だと、そう叫んで。


エウレカはかつて、自分の記憶をイマージュに渡した。
それを皆が歌を歌うことで返してくれた。
ならば逆に、今回はエウレカが歌うことでイマージュを呼び出すのだ。
思いは、歌は次元を超越する。
そして、襲撃されたサンクキングダムでリリーナは演説する。
それは徐々にではあるが、人々の心に浸透していく。
ならばヒイロは平和の為に、自分の敵を倒すだけだ。
しかし、その最中、シェリルが体調を崩して倒れてしまった。