第二次Z再世編第46話『失われし聖王国』

アネモネは、ガイオウといた。
彼女の話とガイオウの記憶。それを繋ぎ合わせる事で、ガイオウは大体の事は分かった。
そして、自分の使命を果たす為に、度だった。
アネモネの頼みで一緒に連れて行く時・エンドと友に。
アネモネはどうやらガイオウの正体について見当が付いているようだった。


インサラウムに跳ばされた一行は、どうやら以前ケドラによって跳ばされた所もインサラウムだと判明する。
ケドラが跳ばしたのは、接続が容易だった並行世界だった。
インサラウムを死の大地にしたもの。それはZONEだった。


破滅の王ガイオウがインサラウムの地球に現れたのは云うまでもない。
そしてアークセイバーが敗北した事も。
多くの民が命を落とし、アークセイバーの7割が次元獣にされた。
けれども、大地を崩壊させたのはZONEの暴走。
そもそも聖インサラウム王国戦し文明を解析し、その技術の応用で発展してきた。
だが、その文明の根幹を成していた技術、いわゆる次元科学は王家により禁忌とされ、使用は制限された。
限定的な使用とは言え、次元科学のもたらす力はインサラウムを発展してきた。
問題は破界の王が現れた事。
全てを蹂躙し、アンブローンは対抗策として次元科学の更なる探求を進言した。
その結果、出来たのがZONE
だが、それは制御出来るものでは無かった。
結果、インサラウムの民と文明を壊滅させた。
破界の王が去った後、この大地に残された民は5億。
今も彼らは次元の狭間に建造された間に合わせのコロニーで生きている。


そして、アンブローンは秘密裏にアイムと接触し、更なる次元科学の探究を進めてきた。
その成果が完全なZONEとアークセイバーの機体に装備されたDエクストラクター。
だからこそ、ユーサーはZEXISのいる世界を侵攻し始めた。


今のパレス・インサラウムは近くにいる。
ならばエスターとエウレカを助ける事は出来るはず。
そういう事で、白兵戦を仕掛ける事にした。
隊長に星刻で、クロウ、アレルヤアスラン、竜馬、甲児、シモン、ヴィラル、タケル、斗牙。
バックアップにゲイン、ヨーコ、ロックオン、ミシェル、ヒイロ、トロワ、万丈
陽動にはエレメントとさんドラット、ガウリ隊にくろがね5人衆。
兵員輸送にはキリコと黒の騎士団。


何このゴージャスアイリン……じゃない、ゴージャスなパーティー
だが、キリコさんがレントンも参加させてくれました。
フィアナが側にいるキリコは気遣いも出来て無敵ですね。


彼らが今いる場所は、ZEXISの世界で言うリモネシア。
聖インサラウム王国のあった場所だった。


ちなみにマリリンはこちらの世界に来ていなかったようです。
そういう訳でまずはジロン達陽動部隊が派手に騒がし、その間に突入部隊はマルグリットの導きで潜入していった。
ここで初めて生身で出会うクロウとウェイン。
だがマルグリットは知らなかった。
ユーサーとアンブローンは既に和解しており、既に侵略はユーサー自身の意思で行っている事を。


次元獣エスター。
彼女は、パレス・インサラウムの中にいた。
助けようとした所に現れたユーサーに、クロウは一触即発だと思っていたが、ユーサーからの言葉は意外なものだった。
彼女をクロウに託す。
スフィアの力を最大限に引き出せたクロウなら、彼女を元に戻す手段はあると言って。


レントンも同様にエウレカを助ける事が出来た。
何故かこの世界にやって来ていたジ・エンド。おそらくガイオウが持ってきていたのだろう。
ジ・エンドも合流した事で、レントンは叫んだ。


レントン「ねだるな、勝ち取れ! かすれば与えられん!」


こうして現れたユーサーに対し、ロジャーがネゴシエイトする。
けれど、アイム――ケビンの言っていた残虐皇子と呼ばれても仕方ない状況になっていた。
ユーサーは覚悟したのだ。
だから断片的にしか情報を得ていないZEXISには、そう見える。


そして、ジ・エンドが来たと言う事は。
破界の王ガイオウも現れた。
ガイオウの目的は、かつての破界事変のようにマッチングした対戦を見に来た。
ZEXISとアークセイバー。勝った方を自分の配下にする為に。
黒歴史の再来を防ぐ為に。


まずはユーサーが動いた。
対象は他でもなく、自分の国の人間達を滅ぼしたガイオウ。


尽きぬ水瓶。それがジ・インサリアス・アークライナスの持つスフィア。


くそっ!なんだこの演出は!?
わざわざ背景に金額縁を出しているZO!!!
まさかの破界の王を一撃で粉砕。
それをアイムが虎視眈々と狙い続けていた。
尽きぬ水瓶の目覚めはあらゆるスフィアの中でも最も困難なもの。
アイムは聖王機の所持者であるユーサーの目覚めを促す為に、破界の王に取り入り、アンブローンを惑わせた。


破界の王が倒れ、アイムと三つ巴になるかと思われたが、破界の王の言葉にビッグオーとドロシーが反応した。


ロジャー「ビッグオー! ファイナル・ステージ!」


まずはアイムを狙い撃ち。
一撃粉砕!!


勿論自分の死すら嘘をつけるアイムは死なないのだが。
こうしてアイムは退いたが、ユーサーとクロウはお互いの世界の為に戦う事になった。
そして、エスターを救出した。
エスターを人間に戻す手段も、二人には何となく分かった。
二人のスフィアが必要だった。
二人は原理が分かった。
限定的に、二人はオリジン・ローを解放する事に成功した。


エスターお帰り!


人間に戻れたエスターは、早速ユーサーを逃がす為に立ちはだかるウェインと戦う。
ディアムドに乗ったウェインはジェラウドの音楽なのね……。
個人的には孤影の蒼玉の方が好きだったけど。


こうして、ウェインは、ウェイン・リプテールは。
ZEXISがイマージュの導きで元の世界に帰ったのを見届けると。
ウェイン・リプテール、最後のナイトオブナイツは、息を引き取った。
彼は自分を格好悪いと言った。
けれども満足していた。
ジ・インサリアス・アークライナスの聖剣コールブランドを抜いたのを見たのは、一世以来だったから。


土は土に、灰は灰に、塵は塵に。
彼はインサラウムと一つになっていった。


(´;ω;`)ウッ…


リモネシアに戻ってきたZEXISを待っていたのは、Dr.ヘルだった。
彼は五日後に最終決戦を付けると、宣戦布告をしてきたのだった。


ウェインは嫌いじゃなかったなぁ。
インサラウム側の立場に立つと、どう見ても主人公にしか見えないし。