第二次Z再世編第45話『次元力』

インベーダー――のみならずアンチスパイラル、ギシンムゲのメンバーも含めて、全体をバアルという。
彼らは知的生命体全体の敵とされ、いわば人類共通の敵と呼ばれている。
それは並行世界のインサラウムにも同様で、ユーサーもバアルという名前を知っていた。
インサラウムに残っていた文献に、バアルと黒の英知両方が載っていた。
けれども、それらをアンブローンに見せる事は許されない。
あれらは王家に科せられた使命なのだから。


ZONE
Zodiac Of New Energy.
だから、ZONE
今回にして最後のZONEは、並行世界ではインサラウム王都があった場所と同緯度、同経度にある国。
その国の名は、リモネシアとこの世界では呼ばれていた。
こうして、リモネシアの国で、マリリンが立ちはだかった。


市民「ひっ…!」


シオニーちゃんがイタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


はぁ、てっきり世界が平和になって復興していると思っていたリモネシアをシオニーちゃんの目の前でZONEの餌食にしたい。
お姉さん先生と呼ばれてます。
今回のルーク・アダモンはこちらの中心に局地的な時空振動を発生させて別次元の物質を出現させます。
ケビン・マクラーレン――アイム・ライアードが言っていた事が真実になってました。
けれどもそろそろ熱血も覚えてきたメンバーには余裕になってきました。


こうして、最後のZONEもクロウが入ろうとしたのだが……。
まさかのアイム。
邪魔をすんなよテメェェェ!!
と、言わんばかりにクロウがZONEに突っ込もうとしたけど、もう一人の邪魔者が。
そう、カルロスだ。
カルロスがトライアからZONEを破壊する兵器を持ってきたのだ。
喜び勇んで貰おうとするクロウ。
でも、それはブラスタ用の装備では無かった。
いや、そもそも兵器ですら無かった。次元力を引き出してZONEを止める。
理論さえ実践出来ればスフィアである必要など、どこにも無かった。
何をしようか分からないゼロは、彼に施していたギアスをかける。


時間が無かったのだ。
ZONEを破壊するZONEブレイカーは、使用者の生命が片道切符って欠点があった。
カルロスは変革を望んだが、決して終わる事は望んでない。
ずいぶんと時間がかかったが、シオニーと自分を騙した意趣返しをしなくてはならないのだ。


カルロス「さよなら、トライア。出来ればもう少しだけ君と、変わっていく世界を楽しみたかったけどね……」





カルロォォォォス!!



ZONEは確かに停止した。
これをした所でカルロスが今までやって来た事が帳消しになる事は無かったのに。
クロウの覚悟も何も、お構いなしで最後まで彼は自分勝手だった。
クロウはカルロスに二度と返せない借りを貰ってしまった。


もう、二度と……。


クロウは、カルロスに見せてやった。
自分の力と、VXの全てを。
しかしアイムは死ななかった。
代わりに、ユーサーが直々に出撃した。
本位は同アレ、今のインサラウムの戦力があるのはアイムのおかげ。
その為、アイムはユーサーによって見逃された。
何かアイムの態度に違和感を残しながら。


当然ユーサーが出たと言う事は、エスターも出ていた。
エスターを撃墜すると、ユーサーが彼女を逃がしてくれた。
おかげでユーサーが味方陣営のど真ん中に移動して、全方位マップ兵器を連続で食らっちまったよ。
どうにかユーサーを倒すが、アンブローンがユーサーを助ける為にZONEへ放ったアンプをクロウが破壊した事で、その場の全員が時空振動で転移してしまった。


転移場所は、インサラウム
トライアは、ZONEバスターについてカルロスが起動させた事は公言しなかった。
出来なかった。