プロジェクトクロスゾーンプレイ日記第39回『第39話:悪魔は、泣かない』

先行組が行った先には、魔界の中でジェダが救済を行おうとしている場所だった。
一言で言うなら。


胎内


デビルの対峙がいる場所で、床からは繊毛が伸びているようなグロテスクな場所だった。
通称神体の間。
魂の器に相応しい場所とジェダは自信ありげに言い放つ。
ジェダの救済は、他でもなく自分とその他の魂全てが同化すること。
モリガンがここにいないことに残念がっているが、先行組だけでも充分だと判断した。


ゼファー「俺たちを殺して、その神サマの力にでもしようってのか? あんたが"造った"……神の」


ああ、なんかゼファーなら言いかねんな。これは。
ジェダが様々な世界に行っていた理由は、この魔次元に魂を集める道筋を築く為。
そんな自己満足で世界を好き勝手にしようと企んでいた。


ジェダ「怒りを向けられる覚えはない。涙を流して、救済を受け入れるならまだしもね」
ダンテ「……」
ジェダ「はるかなる太古、すべての姓名は一つであったという」
ジェダ「私は命の原点に回帰し、魔界の、闇宇宙の過ちを正す」
ジェダ「今こそ……救済の時。真の『魂の再生』の時……!」
タイトルコール:悪魔は、泣かない
ジェダ「……なに?」
ダンテ「悪魔は泣かないもんさ……涙も流せない者が、涙を流して救済を受けろだと?」
ダンテ「笑わせるな、悪魔」


あれ、ダンテさんってどの作品の方だったっけ?
ジェダの野望を食い止める為、ダンテと、デミトリが立つ。
その前にいる魔王アスタロトたちを押しのける為に。
アスタロトが協力していた理由は神体があまりにも素晴らしいから。そこにジェダの救済に興味など無かった。
この神体をもっと相応しい場所へ。そう考えてアスタロトは協力をする。
だが、アーサーはその中で一つの疑問を浮かべる。
自分たちを魂の糧にするのなら、他の悪魔が滅んだ場合はどうなるのだろうか?
その疑問に答えるよりも先に、戦いが始まってしまった。


アスタロトたちを全て倒したが、今度現れたのはリームシアンたち。
邪魔な者達――要するに毒牛頭届く馬頭を仲間にする為に、少しだけ出遅れていたリームシアンは、正気のままのセルベリアを連れていた。
セルベリアは元の世界に帰る為。
リームシアンは魔族領の長である事と共に、トウマたちがいい加減元の世界に戻らないことに苛立ちを隠せなかった。
贄神と呼ばれるトウマたちの世界の敵にして、残酷で貪欲な神。
それを倒さず、こうして今も道草を食っていることに。
だから、リームシアンはこの戦いで元の世界に戻る。
救済の結末を見届け、見極める必要があったのだ。


……しかし、リームシアン様いいお尻しているなぁ。


セルベリアも同じ。
元の世界に帰る術を持たない彼女は、誰かと手を組むしかない。
ただ、それが一番有力そうな場所に敵国の人間がいたから。
それだけが彼女の不幸だったかも知れない。
だから、ジオフォートの存在を知っているリームシアンの手助けを借りなければならなかった。
だが、敗北した。
セルベリアはこの異世界で死を覚悟した。
事故とは言え、己の力で滅ぼしてしまった村の生き残りであるイムカもいるのだから。
だが、イムカはヴァールを降ろす。
村があった征暦の世界でなければ、復讐は成し遂げられないのだから。


また、リームシアンも元の世界に戻るつもりだった。
その為にはあの仮初めのジオフォートを使って戻るつもりだった。
だから、トウマは彼女を行かせた。
男だよアンタと色んな面子から揶揄される中。


ねねこ「シリルもメロメロなのだ!」
シリル「ちょっ! ちょっと、ねねこ!」
トウマ「へ? なんでだ? 関係ねえじゃん」
シリル「バカ……ッ!」


バカですね。
こうしてジェダも現れる。
そう、ザベルも一緒に。


ザベル「世界が一つになるってェ?」
ザベル「レイレイちゅわん、ついに一緒になる時ィッ!」
ジェミニ「きゅ、究極の愛の形……」
アリサ(GE)「全然あこがれませんけどね」
レイレイ「あたしだってジョーダンじゃないから!」


そしてジェダは語る。
身体に力が溜まりつつある事を。
彼らが倒した魔王たちの魂を吸ったから、それだけ力が溜まっているのだ。


ジェダの考えはこうだった。
あらゆる世界が一つになろうとしているのなら、魂のよりどころもまた、一つになるのが必然であると。
だが、ダンテの魂がこう言う。


余計なことはするな。


それに、デミトリもまた、未来に対して憂えていなかった。
自らがいずれ統べるのだから、そこに不安などあるはずがなかった。
こうして、神体はジェダの魂を吸収した。
そこを撤退していったザベルが逃さなかった。
自分にその力を全て手に入れようとする。
単純なことだが、それをずっとザベルは付け狙っていた。


もっとも、容量オーバーしましたけど。


良くも悪くも、ザベルのおかげで暴発しそうだった神体の魔力は抑えられたのです。
こうしてセスと戦っていたメンバーと合流した彼らだが。
この魔次元はゆらぎに飲み込まれることとなっていた。
とりあえず脱出しなくては。そう考え、美依の能力を使って即座に脱出しました。


まだぶっ倒れていたザベルは放置プレイされたとさ。