プロジェクトクロスゾーンプレイ日記第38回『第38話:傀儡の王』

さて、屋上に着いた皆は、ある不自然な気に当てられる。
タルカロンの屋上は魔界に繋がっていた。
しかも、彼らが知る魔界とは少し質が違う物。
それはアーサーたちが知るものではなく、ダンテの父親であるスパーダによって封じられたもの。
現に、屋上の空には隣り合わせで繋がった魔界があった。
テルカ・リュミレースの時には星喰みの時と同様に。
霊力や魔力が感じられるメンバーには、魔界に人間界から魔力が吸い上げられていることも感じられていた。
ではどうするか。
そう考えたダンテは、簡単な手段、魔力を同調して吸い上げてもらう手段を使った。
かつてテメングニルに登った時と同様に。
そういう訳で、メンバー全員を連れ上げる為に、デミトリモリガンワルキューレ、神夜、エステル、美依の力を使って


ダンテ「ここから先はR指定だ」


エロスですね。


外面だけを取り繕った魔界には、魔物たちが多くいます。
魔界の奥へと繋がる扉には、誰かがいる気配がいます。
けれども、そこに空間歪曲反応が発生しました。
そこから現れたのは、他でもなくセス。B.O.W.を連れていました。
どうやらVAVAによって増殖した追跡者は、元々セスが連れてきていたのだ。
その一方で、地上ではゆらぎが沢山発生していた。
それも発信源が黄龍寺家の所だと言うから大変だ。
だが、セスたちはそこよりも魔界に興味があった。


セス「私が"あの男"を越え、私自身となるためにもな!」


ああ、ベガか……。
更にデュラルたちも連れています。


アリサ(鉄拳)(首取り)「私達の技……奪うつもりですね」
ねねこ「ねねこの魅惑の大沢が盗まれてしまうのか!?」
エリカ「わたしのおはようダンスは、簡単に使えませんよ!」
セス「必要なデータは私が選ぶ。安心して我がデータとなれ!」


要するにお前たちの技はいらない(出来ない)ですね、分かります。
けれども、魔界の奥への入り口から、凄まじい魔力が溢れ出ていた。
ジェダの言う魂の救済が始まろうとしていたのか、セスを放ってジェダの元に行く訳にはいかなかった。
ダンテたちが半数を連れて先に行く。
そう決めた以上、半数が魔界の奥へと向かった。
ジェダのやることに興味のないモリガンを除けば、ある程度理解出来る面子。
格闘ゲームやゆらぎの関連者、ゼロとエックスにカイトとブラックローズ。それにユーリたち。ハーケンたちとKOS-MOS達。
至って分かりやすいメンバーです。


けれども、その最中に現れたのは、リームシアンによって操られた毒牛頭や毒馬頭。それにモロ星人たち。


毒牛頭「役得だったぜ! ヒャッハァ〜!」
毒牛頭「だがスマネェ、ヨメよ! オレの唇は奪われちまったァ〜!」
神夜「そ、そうですか……」
沙夜「リームシアンの色香に惑わされるなんて……もう、何やってるの」
毒馬頭「我が主はリームシアン様のみ! 下品な毒狐はこの場から去るがいい!」
毒牛頭「いつもコキ使いやがって! 若作りしてんじゃねェぞ! ババァ!」
シャオユウ「う、うわあ〜……なんてことを……」
エステル「ええと、あの……だ、大丈夫です! 沙夜さんはお若いですよ?」
沙夜「あん、お姫様? そういうフォローって、時として人を傷つけるものよ?」


色々と複雑な乙女心なんですね。
そんなココ★タピオカは、いい加減爆散しました。
いいんですか?


うらら「モロ星人はそんな事気にしないので良いです!」


いいんだ。
そして、毒馬頭は毒牛頭のツッコミ役ですので、それほどきついお仕置きを受けずに済んだようです。
代わりに、セスは魔界の足場を踏み外して落ちていった。
奴は自分が自分である為に生きていた。
代替ボディなどではなく、自分である為に。


沙夜「オシオキはいつもの倍だからね」
毒牛頭「うおぉー、やっちまったぜェー!」
ジュリ「てめェらのプレイなんざどうでもいいんだよ」
神夜「知っていることを話してくれますか? 毒牛頭さん」
毒牛頭「ヨメの頼みとあっちゃ話さないわけにはいかねェ」


とりあえず、リームシアンやアスタロトたちが向こうにいるようです。
そういう事が分かった以上、扉の奥へと向かう予定でしたが、魔界の魔物が現れ続けていたので、まずは追撃されないように魔物たちを倒すことから始めることにしたそうです。