とりあえず幕張パロ

この作品パロにしやすいんだよな。キャラの置き換えが不自然じゃないし。
【一巻と五巻を混ぜた】
「おっぱいが見たいよキタロー」
「ああ、分かった……これでいいんだろ?」
「いや、野郎の、しかも頬を赤らめて見せるなよ」
「じゃあ何だって言うんだ?」
「女の子のが見たいです」
「無理を言うな、そんな事全国民の半数が見たい、聞きたい、歌いたい。違う、見たい、触りたい、齧り付きたい、揉みし抱きたいの四原則と戦っているんだよ」
 もういつもの展開すぎてどうしようもない。
「だったら分かったよ! この寮の皆を強引にでも拝見してやるさ、ああお前の力は借りないよ!!」
(寮の女性陣全員だと!?)
 目くるめく妄想の数々。女性三人の泣き叫ぶ声、いや、止めてと言いながらも体は拒む事を知らない。この際ロボは一旦除外とする。


 お願いキタロー。思いとどまって……。
 ファルロス、アルカナが死神の分際で天使の役になる。
 君は後少しすれば三人同時に食べる事だって可能なんだよ?
 ここでタロットをブロークンにする意味は無いじゃないか。


 キタロー、即断即決。


 うるさい、見るのと覗くのとでは興奮度が段違いなんだ。


「順平さん、お手伝いしましょう。とりあえず風呂場が一番狙いどころですな」
「分かっているなキタロー」
 キタローはちょっとそういうシチュエーションも好きだった。
「お前達何をしている?」
「あ、真田先輩、今からちょっと女性陣の風呂を覗こうとしているんですよ」
「直球にも程があるぞ!!」
 ちなみにこの寮は各部屋に備え付ではなく風呂は一個しかなく、時間制で割り振られている。
「んじゃいいですよ、真田先輩は覗くメンバーから除外ですね」
「俺とキタローだけで行きますから」
「いや、別に行かないとは言ってないだろ、というか俺の話を聞け、な?」
 すっげぇ気まずい空気の中、彼が取った行動は彼のイメージを突き崩すものだった。
「私が悪かったです、かっこつけてました、私も覗きたいです」
「いや、土下座はいいですから」
「いいや、こうでもしなければ俺の気がすまない!!」
 ジー、ガシャ、バン
「何をしている順平?」
「というかそれデジカメだよな?」
「今回のために買ったのか?」
「Yes,I do!」
「キサマァァァァァ!!」
「「ダビングしてください!!」」
 そういって順平に諭吉さんを無理やりにでも渡すキタローと明彦。


「さぁ、行こうか、天上の園へ」
「α作戦はどんな内容だ?」
「床下から覗く」
「床下なんてどうやって入るんだよ?」
「理由は分からないが今荒垣先輩が使っている部屋を使えば可能だ」
 何故か二階から一階の床下行くことが出来て覗けるこの寮。
「シンジはどうする?」
「任せてください」
 コンコンコンコン
「あー、誰だ?」
 荒垣先輩顔を覗かせる。
「アサルトダイブ!!」
 順平容赦なくペルソナ発動。
「よし、これでOKだ」
「何をしているんですかあんた達は……?」
 天田少年に発見される三人。
(まずい、このままでは!)
(目撃者はデストローイ!)
 だが、突然倒れる天田。
「時間が惜しい、行くぞ」
「真田先輩、そんな風花がタルタロスの中に居た時の台詞吐いても格好付かないですよ」
「見たいパワーは彼の方が上かも知れん」
「なんだかんだで美鶴先輩と三年間一つ屋根の下だったからな、欲望の処理には困っていたんだろうな」
「それよりこの二人どうする?」
「とりあえず脱がせて部屋に入れてやれ」
 哀れ荒垣天田。
「この図を見て一言」
「良かったよジョニー」
「ジョニーって誰だ」
 王様ゲームの時に出てきた名前です。
「さあ行こう、脱衣所まで下りの角度がヤバいが一本道だ」
「シンジはこのルート知っていたんだろうか?」
「知らなかったんだろうね、勿体無い」
「さて覗こう」
 気がつけば脱衣所まで着いた三人。
「今誰が居る?」
「まだ誰もいない。いや、誰か入ってきた」
「何だと順平!?」
「見せろ、見せるんだ!!」
「だめだ、俺が見ないとダビングしないぞ!」
「くそっ、俺はまた無力なのか……」
 だから真田先輩、本編の名言を迷言にしないでください。
「あ!?」
 順平、突然気絶。
「何があった順平、見てはいけないものを見たのか!?」
「よし、キタロー、お前から覗け」
「ぼ、僕の名前はキタローです」
 覗くという行為に異常に興奮したキタローは思わず自己紹介をしてしまった。
「でもここで俺が覗いたら汚れ主人公にならないか?」
「何を今更」
「それでは、お先に失礼します」
 キタロー、覗く。
「長い髪の人だ……いや、だがあの色は!?」
「美鶴か、美鶴なのか!?」




「幾月……」
 理事長、男、オッサン、独身
「目が、目がぁぁぁぁあぁぁぁ!!」
「死のう……」
「見なくて正解だったか……」




「ん? 幾月さんが出た後三人が来たぞ」
「五月雨斬り!!」
 キタロー、タナトス発動させ明彦撃破。
「どけ、俺から覗く」
「いいや、カメラを持っている俺が有利だぞ」
「殺すぞ」
「お前をな」
「いいから俺から先だ!!」
「なに言ってやがる!!」
 その頃。
「なんか床下から声が聞こえるんですけど」
「そんな馬鹿な」
「あそこの床に穴って開いてましたっけ?」
 その頃。
「普段テレッテテレッテ言っているのになにこんな時だけマジなんだよ!?」
「うるせぇ!!」
 その頃。
「「「……」」」
 その頃。
「ん?」
「誰か覗いてる!!」
「何、処刑だ処刑!!」
「まずい、バルタン、違った、バレた!」
「岳羽、急いで誰か呼んでこい! 部屋が一番近い荒垣でいい!」
「あ、はい!」
 荒垣の部屋
「荒垣さん、今覗きがぎゃああああああ!!」
 全裸で抱き合っている姿の荒垣と天田。
「何しているんですか二人とも! もしかしてそんな関係だったんですか?!」
「ゆかりちゃん……な、なにこれ凄い耽美な絵じゃない!」
「そこなのツッコミどころ!?」
 荒垣の部屋の床下より。
「行け、テレッテ」
「ウィーッす」
「岳羽さん、山岸さん、こちらを見て」
 順平、全裸で顔を隠して登場。
「これが本当の僕です」
 凄い沈黙。その後出てきた言葉はよりにもよって……。
「はぁっ?」
(え、なにその反応?)
「見てみて風花、アレかわいいの」
 順平の股間を指差すゆかり。
「あらかわいい」
「NOOOOOOO!!」
 順平、粗末なものを隠し始める。
「どうした二人とも?」
「あ、見てください美鶴先輩」
「……はっ」
 なにその反応?
「でも……こんなに小さいと……可哀想」


 か・わ・い・そ・う



 19XX年、世界は核の炎に包まれた。


 2009年、伊織順平は男として完全敗北に喫した。


「仕方ない、助け舟をやるか」
「あんたでしょ、脱衣所覗いてたの、この粗末なもので」
「粗末言ワナイデ……」
「ゆかり、風花、美鶴、こっちを見ろ」
 キタロー、未だ気絶している明彦を使って脱出を図る。


 ゴッドハンド


「ほ〜ら、今年は豊作だぞ」
「「「キャァァアァァァ!!」」」
 美鶴先輩はがこの台詞で叫ぶのはレアかもしれない。
「やめてよぉぉぉ!!」
 まっくのうち、まっくのうち、まっくのうち
「クッ、最近のあの漫画のデンプシーロールは前後も入ったと見たがまさか本当だとは!」
 デンプシーロールに前後の動きをつけるキタロー。ちなみに動いているのは気絶した全裸の真田先輩。
 というか美鶴先輩なんで最近の少年誌を読んでいるんですか?
「や、やめてよ本当に……」
「こ、怖い……」
 ゆかり、風花、半泣き。
 キタロー、美少女が嫌がり怯える様を見た。
 自分の中で何かが弾けた。
 メサイア覚醒。こんなので覚醒されたメサイアもたまったものじゃないが。
「まずいぞキタロー、俺の尊厳が全て崩れ去った」
「それよりもこのままでは俺たちが覗き犯だとバレてしまう」
「考えてみれば寮の中で見つかってから三人が見てないの俺たちだけだしな」
「仕方ない、とりあえず……もしもし、友近、べべ、宮元、小田桐、平賀部長、末光。至急来てくれないか」
 皆何故か即効でやって来る。
「利剣乱舞!!」
 全員気絶。
「よし、全員脱がしてそこらに投げておけ」
「許せ皆、俺達が助かるためだ」
 まさに外道
「キタロー、どうやらお前に助けられて俺は一皮剥けたようだよ」
「いや、お前剥けてないだろ」
 まさに外道。順平女子泣き。