女主人公ジブラルタルルート第34話『偽りの女王、仮面の姫』

初っ端からチラムのトップとジャミトフが話し合いをしているのだが、その中でさりげなくチラムの国が実は20年後の多元世界の人間が作った国であると暴露している。
つまりは31話で出てきたアテナ隊長なども未来人という事になる。
まぁ、アテナ隊長は実際にはアレなんだが。


その頃前の話の最後から体調を崩していたレコアさんは、自分が戦う理由が見えなくなってきたと弱音を吐いてしまう。
むしろこんなゴチャゴチャになった世界で未来が見えている人ばかりではないという事を改めて痛感した。
そしてなんとかジブラルタルへとたどり着いた一行は、彼らの会話の中でシベリアに髭に関する何かが見付かったようだという話が出ていた。


結果として、ディアナ・カウンターとザフトは手を組む事はなかった。代わりに自衛の範囲であれば協力をするという約束だけは取り付けられたが。
その中でラクス・クライン(本当はミーア)がやって来たのだが、彼女を見てディアナ様(キエル嬢)は一言だけ甲告げた。


「歌うのは楽しいですか?」


誰かの身代わりとなっているキエル嬢だからこそ何となく分かったのだろう。
そしてみんながラクスのコンサートに行っている間、シンはステラをファントムペインへと戻す作戦を実行しようとしていた。
少なくともこの場の環境ではステラが死ぬ可能性があるという苦渋の独断でもあったのだが。
そして、議長がここまで急ぐにも一つの理由があった。
それは、この世界が近い将来崩壊する可能性がある事。


一方、ラクスのコンサートではカツがサラと偶然であったが、その際に他のメンバーからラッキースケベを狙っていたのではないかと茶化されていた。
そのコンサートのゲストとしてキンゲのミイヤ・ラウジンが出てきた。
そのミイヤもまた、ラクスがミーアである事を見抜いていた。
歌声の後ろに背景が見えない。そう言っていた。
その結果としてコンサートは暴動に近い事態となてしまったのも仕方のない事なのかも知れない。
その暴動の際にディアナ様が何者かに連れ去られてしまったが……。


ディアナ様はサラがシロッコの元へと連れ去ろうとしていたが、そこに現れたのは彼女への暗殺者。
その暗殺者もジェリドが葬った事で難を逃れたが、カツとカミーユが現れた事で初めてキエル嬢がディアナ様である事が判明した。
その間もジブラルタル基地はヤザンとフェイによるファントムペインによって襲撃を受けていた。
迎撃するのはメタスに乗るレコア一人。
だが彼女は依存しようと思ったクワトロから半ば拒絶された事で完全に居場所がなくなってしまい、茫然自失のままヤザンに撃墜された。
一応生きているのだが。回収は後にしろとクワトロからの指示でやむを得ず皆は従うしかなかった。
その最中にディアナ・カウンターはクーデターを起こした事でディアナ様は全員に自分がディアナ・ソレルであることを告げた。
ちなみにディアナ・カウンターの母艦であるソレイユは速攻で動けば簡単に囲めるので、その間に他のメンバーで全滅させればSRポイントは余裕だろう。


ディアナ様とキエル嬢はは入れ替わりを戻し、元の鞘というわけではなくなったがどうにかなった。
しかし結局、レコアさんは発見されなかった。
そしてステラがいなくなった事が判明し、シンが自分がやったと皆に告げていた事で、レコアさんを捜索する事は出来なくなっていた。
どうやらレコアさんはファントムペインによって発見されていた事が、シロッコ達の会話の中から明らかになったのだった。