女主人公ジブラルタルルート第35話『戦闘神の影』

結局シンとレイがステラを引き渡した件については不問となった。
本来であれば反逆もいいところだが、普段の功績から、と言う事になった。
その事でアスランが正しくないとシンが言うのだが、それを真っ向から否定したのは友人であるカミーユ
何故なら、彼がフォウを救おうとした事もシンとステラで同じ事なのかも知れないが、カミーユ自身それが全てにおいて正しいと言えない事を理解したから。
そして何よりも戦争をやっている自分たちが正しいわけがない。
正しくないと知りながらも戦うしかない。だが、シンは自分が判断する事を止めて誰かが決めた正しさに酔っているだけだと。
その言葉を聞いたハリー中尉は、自分の成すべき事をやる為に、一人ディアナ・カウンターへと行こうとしていた。
それに付いて行くようにロランもまた、救出に向かおうとした。
だがそれを、先ほどのカミーユの言葉によって揺り動かされたアスランが、ZEUTHとして動く事を決めた。
アスランはFAITHである以上、必要であれば部隊を動かす権利すら持っているから。


ソレイユを撃破寸前にまで追い込めようとするZEUTHの前に現れたのは、ムーンレィスの別働隊であるギンガナム艦隊、そしてシロッコが協力を申し出ていた為のファントムペイン
そこへ現れたのはやっぱり混沌を表すフリーダム。


ハリー「話は聞いている。あの翼のモビルスーツの現れた戦場は混沌に支配されると」


的確すぎて噴いた。
だがキラはこちらに味方してくれるとの事なので、利用出来るものは利用するしかないと判断しておく事に。
結局既に準備されていた事により、ディアナ様は皆が見ている目の前で宇宙へと上がっていった。
ハリーはバルドフェルドからの通信により、キラ達に付いて行けばディアナを助けられる近道だと知り、キエル嬢と共にキラ達の元に行った。
それを追おうとするZEUTHであったが、結局連邦がチラムへ侵攻しているという情報により、先にそちらを優先するしかなかった。


その頃、キラ達はカイ・シデンからの情報によりザフトには内緒の情報網を入手していた。
というのも、彼とミリアリアが仕事を一緒にした事がある縁でパイプが出来上がったのだが。
同時に、ムーンレィスであるフランも仕事を一緒にしてきたので、アークエンジェルは生の情報を三種類入手出来る立場となっていたようだった。