女主人公第37話『新地球連邦再編』

デュランダル議長が前の話でロゴスと賢人会議の事を世界中に暴露した事で混乱が見られたものの、議長の堂々たる演説により即座に収束されつつあった。
そして、それは皮肉にも連邦が設置したUNにより連邦の悪事を暴露される結果となった。
その頃チラムはD計画のを再始動する事で崩壊の一歩を辿る次元を修復する主導権を握ろうとしていた。
勿論彼らは20年というアドバンテージがあり、かつ原因である桂が次元震動弾を発動させた場所に国家を設置している。
元々この多元世界はチラムとエマーンの世界を基盤として他の世界が融合する形となったので仕方のない事なのだが。
だがそこへ、その計画を指導されては困るアサキムが現れ、一言。


アサキム「…太極へ辿る道…資格のない者がそれを手にしてはならない」


それにより、チラムの軍勢は一瞬にして崩壊。
総裁達の艦を残してアサキムは悠然と帰って行った。
多元世界の枠がまた揺らぐ事を知りつつもこの凶行を行った……。
その直後、一歩遅くランドとアテナ、そして5歳年を取ったオルソンが現れる。
オルソンは次元崩壊の際に、桂とは違い15年後のチラムの世界に飛んでいた。
その後、5年の時を経てブレイク・ザ・ワールドに巻き込まれて現代に至っていた。
オルソンは原作同様、桂と同じように特異点の一人であった為、早々にチラムに捕まっていた。
ランドは最悪の事態に備えてとにかく彼を追う事に。アテナ達は状況が掴めないまま、オルソンが桂の元へと行くのを見守るしかなかった。


桂「おいおいオルソン、いくら何でも親友の娘に手を出すのは反則じゃないか?」


原作を見れば分かるんだが、アテナは実は桂の娘だったり。
原作1話で物議を醸し出した唐突な肉体関係シーンでアテナが生まれ、桂は20年後に飛ばされた為、娘と同い年になっていました。


その頃ミネルバではシン、カミーユ、レイ、セツコさんでフリーダムを倒す為のシミュレーションを何度も行っていた。
その度に彼の強さを目の当たりにし、カミーユは最後にインパルスの力を120%発揮すれば勝てる見込みがあるとだけ呟いていたのだった。


その頃イングレッサでは、賢人会議に協力をしていた場所が民衆によって焼き討ちされる事態にまで陥っていた。
リリ・ボルジャーノはこの有様を不自然と言い放っていた。
何故なら、今目の前で行われている暴動も誰かが示した方向を盲目的に信じているだけの行動にすぎないと理解しているから。
言うなれば蟻と。
人間とはもっと自分で物事を考えて行動するはずだったのに、それを忘れている様が見受けられていた。
まるで議長に諭された直後のシンみたいに。


その頃賢人会議ではエウレカのデューイ率いる反乱軍によって賢人の何人かは射殺された。
生き残った者はデューイに下る事で生き延びる事が出来ていた。
そしてジャミトフもまた、シロッコによって用済みという事で射殺されていた。
そんな中、UNで大規模な発表という事で見てみると、新しい政治統制が整われている中、アークエンジェルが反賢人会議の直属部隊としていると発表された。
つまりは連邦に属していると。その結果、ザフトに協力をしているミネルバ達は敵であるという結論にいたり、中には資金に困った結果彼らに協力をしたのではと言う結論に至った。
この時点で既にアークエンジェル側と和解する事は難しい、最悪の場合は無理であると彼らミネルバのメンバーは思いつつあった……。
その発表を見せつけられていたロゴスやユウナといった面々は負け戦に近い状態であろうとオーブの戦力を当てにせざるを得なかった。


しかし戦闘に入ったのだが、南米に雪が降っても時空破壊の影響だから仕方ないの一言で済ませるのは凄い世界だと思う。
当然だが現れたのはファントムペインのうちのジェリド達とグラントルーパーに乗ったフェイ。


そして、最後に現れた増援は他でもない。


アークエンジェル、フリーデン、月光号、グローマ、アイアンギアーといったかつての仲間達だった……。