女主人公第41話『クロス・ポイント』

二度目の時空破壊は行われた。
それにより何が変わったのかはまだ分からないけど、とにかく今は相互の誤解を解く事が先決だった。
その中で別働隊はアーリーオーバーマンとの死闘を繰り広げていた。
それらは黒歴史の時代に存在していたとされ、現在も尚存在理由は分かってない。
それはシベ鉄がZEUTH別働隊がいれば彼らの沽券に関わる事から、アーリーを仕掛けてきたようだが、結局倒されてしまった。
問題はオーバーデビル(アーリー)は堕天翅とも戦っていたとされる。
だからこそ、フリーズバレットを打ち込む時にキングゲイナーが暴走した。
だが問題がある。


オーバーマンのいた世界と堕天翅のいた世界は別であったはず。


にも関わらず、何故か戦っていた形跡がある事は確定している。
そしてホランド達はゲッコーステイトコーラリアンと共存を目的に結成されたものだと暴露をする。
しかし、アーガマミネルバ側からすればアレと共存をするのは不可能に近いと思っていたのだが。
正確にはコーラリアンは、いやそれを生むスカブコーラルと呼ばれるものは知性体であった。
コーラリアンはスカブコーラルの抗体とされ、異物を排除する為にコーラリアンを生み出していた。
その証拠に意思の疎通が出来て、スカブコーラルが生み出したメッセンジャーを通じてコミュニケーションがとれるようだ。
それがエウレカの正体。
故に、彼女と共存をするという事は、コーラリアンとも、スカブコーラルとも共存が出来るという。
だが、問題はデューイ大佐が生み出したオレンジと呼ばれる小型時空震動弾。それにより強制的に抗体コーラリアンを出現させている。
スカブコーラルはエウレカ達のいた世界の近くに存在し、オレンジを使用する事により時空の境界線を壊してそこから抗体が現れている。
そして、それはつまり次元が歪めば歪むほどコーラリアンが目覚める予兆であり、完全に目覚めた時はこの多元世界の生命総和は情報力学的に限界を超えてしまう。
それが時空崩壊の一つ。
そこまで話して、初めて彼らは和解を始めた。
だが、アークエンジェルは未だに目的を話してくれない事から、彼らも別れる事としたようだった。


月光号では和解を終えたメンバーによって真っ先にレントンが弄られ対象とされてました。
哀れとは思わん。お前のキャラなのだから。
エウレカは帽子を装備し、タルホはどうやらホランドとの子供が出来るようだった。
それと同時にニルヴァーシュもパワーアップしていた。どうやら強くなりたいと願ったら本当になったようだ。凄いな。
そして、エゥーゴで以前行方不明になっていたパイロットが実はパーラである事が発覚した。
桂とオルソンはやはり特異点としていた。
この世界の根幹を担うチラムはやはり、セツコさんが初めて飛ばされた世界である、ガンダム種死、ザンボット3、グラヴィオン、ゴッドシグマ、バルディオスetcの世界だった。
それが20年の月日を経てチラムとなり、その状態で多元世界へと変貌したのだった。
マジンガーチームはやっととりぷるな合体攻撃が出来るように。
マリン達バルディオスチームは周りが全て敵というアウトローな生活を送っていた事もあり、自分達が啀み合う事の無意味さを知った。
そうこうしている間に襲撃してきたのは特異点である桂とオルソンを捕まえようとするエマーン国の人間だった。
エマーンの大将は、グローマの艦長であるシャイアの双子の妹。
最終的にはチラムの軍勢がやってきた事で、姉からの一言によりどうにか撤退してくれた。
代わりに現れたチラムの軍勢の中には桂の娘であるアテナの姿が。
以下、こんなやりとりを簡略化。


桂「よっしゃ! 自分の娘くらい説得してみせるさ!」
アテナ「だが断る
桂「頼むぜオルソン!」
オルソン「またそうやって尻ぬぐいは俺なんだよな」
アテナ「おじさま…」
オルソン「アテナ、俺と来い」
アテナ「分かりましたおじさま」
桂「あれ? 俺当て馬?」
アテナ「おじさまの覚悟は分かりました。世界を救うと言うのなら、私はそのおじさまを手助けします」
桂「俺への当て付けみたいじゃん!」
オルソン「アテナ、辛い戦いになるぞ……」
アテナ「おじさまと一緒なら耐えられます」
桂「ストップだ、オルソン! 頼むから、それ以上は父親の目の前でやらないでくれ!」


こんな感じ。
そして、せっかくなので敵のネームドは桂とオルソンによる合体攻撃で仕留める。
なんだこの80年代のアニメチックな画風はw
しかもラストはオーガス同士でガシッと腕を組むとかw
と言うか、桂も二枚目半キャラなんだね。原作を宴で見た時に思ったんだが、速水さんって子安御代と声質が似ているんだなぁと。
まぁ、とにかくチラム側の総裁からの打診で、チラムとエマーンからはZEUTHの支援を要請してくれるように妹が断言した。
その総裁から、驚くべき事実でありながらも当然の事実が判明した。
この部隊には桂とオルソン以外にも多数の特異点となる存在がいると。


いや、厳密に言えば二度目の時空震動により、この部隊の人間全員が特異点となってしまった。


その頃スカルムーン基地では、エルダーのテラル(リラ)が司令官の座を降ろされ、新しくやってきたのは冷酷無比なガガーンであった。
そこでやはりエルダーは未来の地球が侵略した星の人間である事が判明した。
奇しくもこのスカルムーン連合には二種類のタイムワープを経由して地球にやってきた星があった。


その頃黒のカリスマは、一言だけ最後に言っていた。
飽きたらまた時空破壊をすれば良いだけの事。と。


二度目の次元破壊によって大陸はおろか星の運行すら変わった事で、更にこの星は不安と恐怖に満ちあふれてしまった世界と成り果ててしまった。
そして、相剋界が薄くなった代わりにトラパーが濃くなった結果、コーラリアンが更に台頭し続けていき、世界は文字通り次元単位で終わりへと加速していったのだった……。