女主人公第45話『遺産の継承者』

風見博士が捕らえられたテラルと、気絶しているアフロディアを気にする事無く何かの研究を行っていた。
その頃ZEUTHのメンバーは一堂に会され、ある発表を待っていた。
それは……。


まずはセカンド・ブレイクによって世界が崩壊した地図。
そして、前回の地球洪水作戦を阻止できなかった場合の想定した世界地図。
最後に、マリンが乗ってきたパルサバーンに残っていたS−1星の地図。
それらから、S−1星は、つまりはマリンは地球洪水作戦が阻止できなかった場合の未来の地球からやってきた人間であり、アルデバロンは未来の地球人が知らないうちに過去に地球を侵略しようとしていた事だった。
何よりもS−1星の名前の由来は太陽系第一惑星である事。既にこの世界の彗星と近世が別次元に消えたことから、太陽系第三惑星地球は第一惑星になっていた。
そして黒歴史が発動するまでの間はアクエリオンキングゲイナー、髭ガンダムといった世界は、一つの世界だったがそれ以降分岐した世界だった。
ただし、この場合においての平行世界は個人単位のものではなく、あくまでも大きな事象によるものの平行世界であった。
例えば時空神道弾の発動。
例えば地球洪水作戦の失敗。
そういった根幹を揺るがす事態が起きることで、初めてそれが成り立った。
黒歴史の最後に時空震動が起こったことを踏まえると、おそらくそれは事実である。
今は黒歴史が何であったのか、それを知る為にジロン達の知り合いであるアーサーの下へといく事となった。
ただし、彼の居場所を教えたのが黒のカリスマである以上、罠である事は間違いないのだが。
だが、ここでロジャーは一人疑問を感じていた。
ビッグオーの中には堕天翅の記憶が残されていた。その証拠にビッグデュオは堕天翅を利用している所もある。
堕天翅の存在する世界とジロンやロランの居た世界が分岐したものだとしたら、パラダイムシティのあった世界も間違いなく黒歴史の後に分岐した世界でなくてはならない。そうでなければ時間軸が不自然であるから。
どちらにせよシュバルツバルトの言うとおり、答えを追い求めなくてはならなかった。


やはり現れたのはロゴス率いるメンバー、及びビッグデュオ。
代わりに中立だが援軍側として旧ティターンズであるジェリド達。彼らを利用しながら戦う事となった。
その間もジロン達とホランドがアーサー及びエウレカ世界の僧を一人救出に向かった。
その時、デューイとホランドが出会ってしまった。二人は兄弟だったから。
また、敵としてこちら側の主人公では久々の変態兄弟も。
変態兄弟はこの際放置プレイしておいて、スティングの最期とシュバルツバルトの最期を見届けつつ、ジブリールの最期の悪あがきを見守る事に。


ジブリール「こうなれば最後の手段だ! プラント攻撃用の核を使うぞ!」
ジャマイカン「そ、それが…侵入したウォーカーマシン(ジロンのウォーカーギャリア)にコントロールを奪われた模様で…」
ジブリール「何だと!?」


バカすぎるw
ちなみにこのとき奪ったコントロールの結果、ICBM投げが使えるようになりました。
そこで、ジロン達のいた世界では黒歴史が行われる前に、大きく分けて三つの種類に分かれた人間達がいた。
一つは月に残るディアナ様の派閥。
一つは地球に降下するイノセントとシビリアンの派閥。
一つは宇宙にコロニーを作る宇宙革命軍。
これらは、何らかの理由があって黒歴史が行われた後、三つに分かれてしまっていた。


その頃、パラダイムシティは作者から忘れられた物語の登場人物のように、ロジャーが居なくなってから静かな時を経ていた。