ストレンジジャーニープレイ日記第10回

当然、脱出計画は失敗した。
また、地上からの破壊計画も失敗した。
そして、三人が見た夢は三人だけではなく、クルー全員が見ていた。
最悪な事に、地上との通信機“だけ”が復旧不可能な程に破壊され、新たな世界に飛ばされていたのだった。
そしてアーサーは三人組から送られてきたデータにより、様々な事が判明し、新たな情報を構築していた。
どうやらロゼッタ――エキゾチック物質は、それを持つ事でシュバルツバースの移動範囲を広げる物だった。
奇妙な事は、三人が妨害をアシストを同時に行っていた。生き延びる事が出来るなら先へ進めと言わんばかりに。
その中で、シュバルツバースの中心である情報も提供されていた。


メムアレフ。そう呼ばれる存在。


そもそもこの情報は正しいのか、アーサーに情報を提供出来るという事は、少なくともアーサーに何らかの介入をさせる事で自分達を操っているのでは、そういう疑念もあるし、アーサー自身もその疑念を理解出来るが、だからと言ってコレで何かが出来ないという訳じゃない。
罠と分かってながらも突き進むしかなかった。
新たなセクターF:フォルナクスへと。
現在のミッションはバニシング・ポイントの能力覚張をするエキゾチック物質を見つけ出す事。
それだけしかなかった。


フォルナクスの中は今までとは打って変わって奇妙な世界だった。
ただ変わった事は再生ボスが現れた事だろう。
まず一階でいきなり出てきたのはモラケス改め猛火の魔王モロク。
だが、所詮ボスキラーであるメガトンプレス+チャージ所持のオセの敵ではなかった。
その直後、ダンジョンに聞こえるどこかで聞いた声。おそらくモロクがそうであったように、ミトラスとオーカスとアスラが再生されたのだろう。
ティアマト女神によって再び生み出されたと言っていたが、よく聞こえなかった。
その時、気配もなくルイ・サイファーが背後にいた。
具体的には彼らは神様と呼ばれる前の蔑まれる形となっていた。
豚のオーカスは異次元の門たるオルクスへと変貌したが、まぁ物理耐性だから地味にウザかった。


しかし、一体斃したところで(おそらくミトラスとオーカスは順不同)突然帰投命令が。
どうやらジャック部隊が何らかの行動を起こし、それが調査隊の行動に支障が出る可能性が危惧されているようだった。
彼らはとうとう自分達で時空を作り出し、そこを活動拠点にまでしていた。
まずはそこへ飛び、彼らの活動理由を改めて確認する事に。
その中で、ヒネメスのバガブーが妙な事を言っていた。
どうやら連中曰く、新しい時空を作ってそこを活動拠点とする以外目的はない、との事だが、バガブーはコレを嘘だと言っている。
それに疑念を見出したヒネメスは、アーサーに『監視するクルーがいれば本来の調査に問題は無いだろう?』と提案をする。
これに対して他に有効な別案もなければ、特別な問題もないと判断し、ヒネメスをこの時空に置いてフェルナ玖珠の調査を再開させる事にした。


その中で、EXミッションでシリーズの代名詞たる幼女がいた。
彼女の立場がいつもと同じでありながら違うのだが、このフォルナクスの世界はいわば記憶の世界とされている。
だからこそ、アリスはこの世界にいた。
知っての通り、このシリーズにおいてのアリスの立ち位置はベリアルとネビロスに寵愛されている(た)。
彼女の寂しさを紛らわす為に、一緒にイナバノシロウサギも記憶の世界から作り出され、永遠にアリスの遊び相手にされる。
だが、そこに主人公が介入して遊び相手から引きはがす事に成功した事で、後者は永遠に皮を剥がされる事から脱却した。


その後、ミトラス――堕天使ミトラを撃破したが、またしてもジャック基地から様子が異常が出る。
どうやらヒネメスがジャック部隊に対して何か重大な不利益になる事を行った。
どうやら研究していた悪魔を勝手に解放した事により拘束されていた。


しかも人体実験の材料にされて。

基地の中は地獄同然だった。
悪魔の研究として最早原形を留めてない悪魔の数々。


そして、バガブーと合体させられるヒネメス。
いや、厳密にはまだ合体していなかった。
何故ならまだ成功した試しがなかったから。
……代わりに、ヒネメスは拷問で死にそうになったバガブーと合体装置の中にいた。
そこで、最後の手段として。


主人公の手によりヒネメスとバガブーを合体させた。


今まででそんなパターン無かったぞ!
( ´゚д゚`)えーーー
……とにかく、ヒネメスとバガブーの合体は成功した。
この基地に入った直後に出会ったルイ・サイファーが言った通り、確かにヒネメスに人生の岐路が来てしまった。
これにより、ヒネメスはジャック大佐を殺害、残ったクルーも虐殺しようと思われたが、すんでの所で仲間の手で止める事に成功、ジャック部隊は全て調査隊の配下となった。
ヒネメスは結局状況注視。これ以外の対策は取りようがなかった。


人間を主人公の手で悪魔と合体させるってのは見た記憶がないんだが……。
そんなお話。