NEOプレイ日記第35話『最終バトル!機械化城!』

機械化城で捕まっている先生達に知らされた事、それはイオニアのメンバーが既に機械化城に向かっている事だった。
エンジン王はそれを浅はかさだと切り捨てる一方、ギルターボは奇妙な質問をする。


心とは何だ?


ギルターボ自身では分からない。解析しようとしても答えの出てこない概念に、ギルターボは不安そうに吐露していた。
自分に解析出来ないデータなんて存在しない、そう信じている一方、それが分からない事への焦りと苛立ちを募らせていたのだった。
エンジン王はそれを、心が生み出す力について知ればいいとたしなめるも、それでは機械化帝国が不要と判断した心の存在を否定してしまう。


だが、それらエンジン王の反逆の心は全て機械神に筒抜けだった。
エンジン王はそれに対し強気の姿勢を崩さない。何故なら心の力を手に入れたら機械神に勝てないはずがないからだ。
機械神は逆に心の力は禁断のパワーであると豪語する。
ギルターボはそのやり取りにまた不安を隠せない。もしかしたらプラスのパワーではなく、マイナスにも働くかも知れないから。
思わず中島先生を攻撃してしまったエンジン王。


ギルターボ「教えてよ、シノダ、タチバナ……こんな時、僕はどうすればいいんだ?」


その答えはギルターボ自身が持っているのかも知れない。


場所は本当に宇宙。そこの機械化城の半分がフィールド(非アイアンリーガー的な意味で)のようになっていた。
それでもやっぱり前の話に続いてエルドランロボ強制初期出撃の気力MAX。
敵の数は少ないが、エルドラン達を中心に自陣を組んでエンジン王を倒す事に成功する。
しかしまだエンジン王には切り札が存在していた。
ここがどこであるか。それが答えだった。
突然動けなくなるメンバー。それを心の力ではね除けた時、それは起きた。
その力を奪うのだ!
それを使い機械化城と結合したエンジン王!
……だけど、大きさの割にそこまで強くないんだよね。そもそも中島先生達は機械化城の中にいるんだから、まだエンジン王は潰せないし。
とにかく中島先生達を助けたキングゴウザウラー。それでもエンジン王は奪った心の力で再生しようとするが、再生する事はない。


何故ならそれこそが心なのだから。


中島先生「ある時は強く、ある時は優しく穏やかに…」
中島先生「だが、何故燃える? なぜ優しくなれる? 機械のお前にそれがわかるのか?」
中島先生「心の力を吸収する事などできないんだ!」
エンジン王「な、何だと……!?」
篠田先生「中島先生の言う通りだ! 心ってのは一人一人が持ってる特別なものなんだからな!」
亜衣子先生「それを他の人が取り込むなどできるはずがありません!」
エンジン王「ふざけるな! 吸収できぬ力などない! さあ、心を燃やせ! 未知なる力を呼び覚ませ!」


これは格好良い先生方。これは惚れるしかない。
それでも足掻こうとするエンジン王……力を一心に欲しがるその心は本物なんだろう。
その瞬間を機械神が見逃すはずもないのだが……。
後一撃で機械神によって消滅させられるエンジン王……そこを救ったのはイオニアのメンバーではなく、エンジン王ともっとも近しい者だった。


ギルターボ「ファーザー!!」(声有り)


すんでの所で父親を助ける息子! 代償はあまりにも大きかったが……。


ギルターボ「ファ、ファーザー! 今、心が解析できたよ! 心とは…心とは…!」
エンジン王「ギルターボ…」


ギルターボ……(´;ω;`)


そして逃げる機械神。
息子を殺され、仇にも逃げられたエンジン王に拳一達の声はもう……。
例え倒されようとも、今ここでイオニアに屈してしまったらギルターボに顔向けができなくなってしまう。
それだけは出来ない、エンジン王の最後の意地だった……。
中島先生がエンジン王を説得しようとする。


ここで倒れたら、お前を生かす為に倒れたギルターボに何と言うんだ!?
エンジン王のやり場のない怒りが中島先生に向けられる。
だが、中島先生は「その代わり、イオニアのみんなには手を出すな!」と条件を出す。
篠田先生と亜衣子先生も同じ意見だった!
教師である以上、子供達の為に命を投げ出す覚悟を三人は持っていた。
地球防衛組が、ガンバーチームが、ザウラーズが、ラムネスが、剣が、それぞれが自分達の担任を助けたいと心から願った……。


エンジン王「何故そうまでして他人の為に犠牲になれる!?」
中島先生「怖いさ、でも……! それを乗り越えて大切な人を守ろうとする時、人の心は限りなく強くなれるんだ!」


ギルターボがそうであったように……。
確かに最期にギルターボは分かったんだ。心が何なのか。どうしたら心を持つ上で強くなれるかを。
彼は最期にファーザーを助けたのだから、己の死を前にしても。
ギルターボ(´;ω;`)
その事実を前に、エンジン王はただ立ち尽くすしかなかった……。


それでも機械化城は地球へと落下する事を止めない。今度は機械神が乗り込んでいたからだ!
何とかそれを撃破した一行。しかし一瞬に再生を繰り返す再生力は、全員が力を合わせても歯が立たなかったのだ。
エンジン王「……なぜ、彼らは諦めない? なぜ奴らは出来もしない事に命をかけるのだ!?」
そう呟いたエンジン王の脳裏に中島先生と、そしてギルターボの言葉がこだまする。
その瞬間、エンジン王が成すべき事が心で理解した。


名目上は機械神への反逆。そう言いながらも、彼はキングゴウザウラーを、そして彼の仲間をやらせはしない決意に溢れていた。
そう、この瞬間、確かにエンジン王にも心の力が宿ったのだ!


たった一人の心、しかしそれは機械化城のパワーを抑えるには充分すぎる力だった。
今の内なら機械化城を破壊できる。


拳一「エンジン王、後は俺達がやるから離れててくれ!」
エンジン王「それはできない! 今の状態でも機械化城を倒すのはキングゴウザウラーでも不可能! しかし、私たちのエンジンとエネルギーとお前達の力が合わされば必ず破壊できる!」
しのぶ「でも…でも…!」
エンジン王「もう迷っている時間はない! 信じるのだ! お前達の心の力を!」


彼は――命をかけた。


彼は――覚悟した。


その気持ちを、無駄には出来なかった。


拳一「地球防衛組! ガンバーチーム! ダンケッツ! 俺達に力を貸してくれぇっ!!」
モモタロウ「わかったぜっ!」
虎太朗「奇跡(ミラクル)を起こしてやろうじゃんか!」
仁「エルドランから託された力! 今こそ一つにあわせるんだ!」
拳一「やるぞおっ!」


オマエらここ、全部声有りかよ!
しかも、エルドランロボ全員による合体攻撃だとぉ!?
四機が一つとなり、エンジン王の気持ちを無駄にしない為にも! 今!


ゲンブロック・キャノンに全員の心の力を込め、撃ち込んだぁぁぁぁぁ!!


エンジン王「心とは…我ら機械人にない素晴らしい力…人間しか持てない素晴らしい力…分ったよ、ギルターボ……」


こうして、機械化帝国は滅びた。
エンジン王とギルターボという貴い犠牲があってこそ、勝利が掴めた。
半分だけになった機械化城を見て、皆は帰路につこうとしたのだが……。


機械神「フハハハハハハハハハ!」


まだ奴が生き残っていたのだった……!