NEOプレイ日記第38話『おれたちは元気爆発!』


 コンコン
ゴンザレス「どなたでしょうか?」
ヤミノリウス三世「ゴクアークとサイアークの気配が来るのでお邪魔します」
ゴンザレス「ちょ」
亜衣子先生「闇野さんがここにいるのでお邪魔します」
ゴンザレス「ちょ」
千夏「事件の気配がするのでお邪魔します」
ゴンザレス「ちょ」


そんな感じ。
とにかく、ゴクアークとサイアークが封印されていた場所は他でもない、虎太朗の家だった!
まぁ、考えてみたらそうだよな。一番安全な封印場所なんて自分の目の届く場所だ。
そんな事でヤミノリウス三世の妨害もあって、大魔王三体は揃って復活を遂げた。
腹立つ事にコイツらはそれぞれがハチャメチャな体力を持ってやがる。
それでも倒さなくちゃならないんだがな……。
十万近く攻撃しても即座に何度も全回復される。
さらには大量のマップ兵器完備と来た。


どう勝てと?


しかし、それでもガンバーチームは、イオニアのメンバーは、そして青空町のみんなは諦めなかった。
どれだけ自分達が危ない目にあったとしても、必死に応援してくれる。
頑張れと願う心が、町の人を守りたいと願う心が。
エンジン王が命をかけて守った地球を。
どれだけ苦しくたって、どれだけ辛くたって。
みんなが応援してくれる限り……。


諦める訳にはいかない!
何故なら元気爆発だからだ!!


この暖かな力は他でもない、皆を、そして逆の作用を魔王達に働かせた!
魔王達を倒すには同一ターンに全員撃破しなければならない。
ちなみに魔王様達は全員浮いているから、大雪山おろしとゲンブロック・キャノンの餌食にするのが妥当でしょう。
こちら側のルートの最大の弱点は、やはり脱力要員が誰もいない事なんだろうなぁ。


だがね、結局みんなの力は強かった! 具体的にはHPENSP全て回復の気力マックスになってくれるからね!
ゴンザレスもまたお父さんに戻ってくれた!
しかし……。


ヤミノリウスだけが残った。
町民達に囲まれ、リンチを食らう瞬間、彼を助けたのは他ならぬ亜衣子先生だった。
彼は大魔王に命令されてやっただけだから、だから……と。
その瞬間、何故かお父さんまたしても犬に逆戻り!


何故!?
答えは簡単! ゴクアークが二人の魔王と一つになり、最後の力を出してきたからだ!
しつこくも現れる大量の魔界獣。
すると、ヤミノリウスは一つだけ質問をする。


ヤミノリウス三世「その傷だらけの身体でなお、ゴクアーク様に立ち向かおうというのか?」
虎太朗「当たり前だ!」
ヤミノリウス三世「……そうか」


彼はそう呟き、イオニアの皆の傷を癒し、更にお父さんを再度犬から戻した。
何故か、その答えは彼にしか分からないが、してくれた事だけは事実だったのだ。
その一方で彼は、一つ考える。戦いが激化していけば行くほど、町の惨状は酷くなる一方だった姿を見続けていた。
本当にこれで良かったのか、と。


「……違う」


違うんだ!
彼は決して地球を破壊するためにやってきたわけではない!
地球を大魔界にする為にやってきたんだ!
そう自分に言い聞かせ、彼は己の力を振り絞った。
そう、町の人を守る為に!


その間も戦いは最終局面を迎える。
当然最後はガンバーチームによる一撃だ!


青空町へ戻ったみんなを待ち受けていたのは町民からの暖かい拍手。
これ見よがしに実家の宣伝をする一部の面々。
これでエルドランから託された戦いの全てが終わった。
長かった……長かったんだ……。
今はただ、子供達の笑顔を見て、残ったドラゴ帝国との戦いに備えるだけだった。


竜馬「この場にジジイがいたら『どうせこの後、地獄を見るんだから今だけは騒がせておけ』とか言いそうだな」


ですよねー。
そして、その騒ぎの中、アースティアに行ったみんなも戻ってきたようだった。
そして、ヤミノリウス三世はどこかへ行ってしまった。
別れを惜しむ人、最後に例を言いたい人もいただろうが、彼は彼なりにけじめを付けたのだろう。
最後にみんなで写真を撮る事になった。これがエルドランから託された子供達の姿であり、まだ小学生の四十人ちょっとのあるがままの姿なんだろう。