NEOプレイ日記最終話『光の明日へ』

ようやく最終話です。長かった……何気に丸一日プレイしていない日が複数続いていたんだし。
総括とかは多分明日の仕事から帰ってからになるでしょう。
全員が飛ばされた空間は紛れもなく、25話――即ち、アマネに連れてこられた空間だった。
現れる邪悪獣、魔界獣、様々な各勢力のザコ敵、そしてシグニクス。
そして……。


ラルヴァ。


確かに駆がアルシグノスと共に消滅させたはず。
にも関わらずこうしてイオニアのメンバーの前にいる。
理由は分からない。だが、現に彼らの前に立ちはだかっている。
それも空間の地面から這いずるように。あちこちから触手を反り立たせて。
答えは簡単。ラルヴァは憑依できるからだが無くなった訳ではない。この空間に本体があっただけの事だった。


――否、封印されていた。


古代エルンスト戦争の際、ラルヴァは自分自身を超兵器化させた。
これこそが邪神ラルヴァ。
そして、古代エルンスト人は戦いに勝った時、ラルヴァの魂と身体を別々に封印した。
魂はアルシグノス。そして――。
肉体はこの時の牢獄へ。


ラルヴァは24話でゲッターが開けた穴からこの空間に入り込み、封印を解いた。
そう、アルシグノスから追い出されたラルヴァの魂は、この本体に戻っただけの事。
ラルヴァの目的は自らの障害となる者共――ジャーク帝国、大魔界、機械化帝国、ゴブーリキ、邪竜族、エルンスト、鬼――それら全てを消滅させる事。
後はイオニアを滅ぼせば――答えは明白だった。


ちなみにどうでもいい事だが、ラルヴァの中の人は野沢那智氏。
とは言え、エフェクトかかまくりで訳が分からないと思う。
……ちなみにWikiにはもう載ってたね。早すぎる!


まぁ、それはさておき、初期のラルヴァ本体は防御補正75%という脅威の居場所におり、決して動かす事もできない。
従って出来る事はひたすら回りの触手、つまりはラルヴァ・クルースを撃破する事から始まった。
とは言え、2ターンに一回ターンザコ敵は……再配置されるみたい。完全復活として。
結局触手さんを全て潰せばシグニクスの増援は来なくなるけど。


とにかく、まずはラルヴァを撃破。
しかし、まだ残っている。


ラルヴァは昔、人間を守りたかったが為にアームドファントマやシグザールなどを作ったのかも知れない。
だが、今はもう違う。ただの怨霊に過ぎない。
何かを守る為に作り上げた力が、守るべき者すら破壊する力になっている。それが奴の言い分だった。
それは違う。


力は力でしかない。人間の心でその力を制御できる。


ラルヴァは言う。強大な力は人を惑わす。ならば『守る』『守られる』立場となる可能性のある全知的生命体の命を摘み取る。


ラルヴァは言う。永劫なる至福と安息に満ちた世界を創造する為、世界を破滅に導き、終焉をもたらす者。今も昔も戦い続ける愚者共を粛清する存在であると。


それでも、全知的生命体を倒させる事など、このイオニアの誰もが出来なかった。
二度目のラルヴァはマップ端にいる触手――クルースによる防御補正が+20%となっている。しかも数ターン経つと勝手に復活する。
故に早めに撃破しなければならない。或いは、一本だけ復活したのなら割り切って全力を注いだ方が圧倒的に有利だった。


勿論最後に決めたのはこの男で。
何故なら最強技のファントマ・シグヴァンによる攻撃のアニメを見ると、まるでこの本体ラルヴァ戦の為にこう言うアニメにしたのではと思うような流れだから。
方陣に縛り付けられ、一刀両断。端的に表すならこんな言葉だが、縛り付けられている姿は正に合致していた。
そして丁度いい具合に主人公のレベルも99に。


それでも倒れまいと踏ん張るラルヴァ。
何故、この人間達はそれほどまでの力を持っているのか、それを理解しようとしなかった。
ならば、当然それを教えるのも彼らの役割だった。


駆「わからねえか!? なら、今から俺達がそいつを教えてやるぜ!」
天音「兄さんっ!」
駆「ああ! わかってる! みんな! 俺達のその想いを一つにしてラルヴァに注ぎ込んでやろうぜ!」
シャル「ええ!」


甲児「俺達は負けねえ! 誰かの為に戦う心がある限りな!」
鉄也「いかなる時も折れない正義の心を…ラルヴァ、お前に見せてやる!」
竜馬「人間をなめんじゃねえぞ! うおおおおおおおおおおっ!!」
剣「人間の優しい心を、美しい心を俺は信じる! だからライガー、俺達に力を貸してくれ!」
マグナムエース「間違ったのならやり直せばいい! 何度でも諦めずに!」
ドモン「この魂の炎! 極限まで高めれば倒せない者などない!」
アデュー「平和を祈る世界中の人々の心が俺達に未来を守る力をくれるんだ!」
仁「信じる心が力をくれる! それがある限り、俺達は絶対無敵だ!」
虎太朗「どんな時だって俺達は元気爆発だぜ!」
拳一「心に通う暖かい血を熱く燃やせば俺達はいつでも熱血最強なんだ!」
モモタロウ「俺達が団結すればどんな奴にだって負けやしない!」
ラムネス「大事な人達を守る時、俺の熱血パワーはモーレツに上がるんだ!」
真吾「人間には無限の可能性がある! その可能性の芽を摘ませるわけにはいかない!」
キッド「この世の悪に泣かされている人がいる限り、俺達は倒れるわけにはいかないのさ!」
天音「一人が倒れたら一人が支えて…! そうやって僕達は進んで行くんだ!」


そのみんなの思いが、今! アームドファントマに…シグザリアスに集まっていく。


そう、仲間と未来を信じる力を!!


それを全てラルヴァに与えた……。
与えられたラルヴァの中に広がっていくのは、温かい何か。
それこそ、かつてラルヴァが人間だった時に忘れてしまった人を想う気持ち。
どんなに強力な兵器でも超えられない力。


それが、誰かを守りたいという気持ちだった。


だから、駆はラルヴァに一つの頼みをする。
これからの世界を見ててくれ、と。
未来は無限である。たった一度の絶望で世界が壊れる事はない。
だからこそ、人間が持つ可能性を見てて欲しいのだ。
例えそれがどれだけ困難な事だと分かっていても――ありとあらゆる種族、人種、世界を超えてもなおも一つになれる心など。


ラルヴァ「だが…進むことを恐れていてはたどり着く事などできない…」
駆「そうだ! だから俺達は明日に向かって生きるんだ!」
ラルヴァ「生きる…生きるとは…」


想いは生き続ける。
ラルヴァに乗っ取られた時、天音もまたラルヴァの苦しみを知ったように。
それをラルヴァは思い出してくれた。
彼は最期にありがとう、そう言って、消えていった。
その時の表情はどこか笑っているように見えた……。




場所は変わってアースティア。
当然ですが、前回駆が脱出した手段はアースティアに着いたので、今回もまたアースティアに出る事になりました。
そこにいたのはアララ国の王様、パフリシア、ナジー賢者、様々な人達がいた。そして城の前にも民衆が、それこそアースティア全体の人が押し寄せているのではと思うほどに拍手を送っていた。
みんな各々にこの歓声について雑談をしながらも、別れの時が近づいている事が何となく分かっていた。
ラムネスとミルクは原作同様指切り(イベント画あり)をしつつ、時空間転送装置の起動となった。


地球のみんなが転送した後、アイアンリーガーの人達はそれぞれのチームに戻る事にした。
当然マグナムエースとマッハウィンディはシルバーキャッスルへ、ゴールド三兄弟はダークプリンスへと。
特に三兄弟は今回の件で力不足を感じたので、すぐに出も特訓をしたいそうだ。
彼らが次に会う時は勿論、フィールドの上で。
そしてダ・サイダーはレスカの頼みにより、名目上は守護騎士を使える数少ない人間だから、という事で警備隊長に任命されました。
そしてガルデンは自分の生まれた国を訪ねてみたい、との事だった。そこで今後自分に何ができるのか、それを考える為に。
そして月心とグラチェスもまた、元の場所に戻っていった。月心は武士道を極める為、グラチェスは各地に散らばった部下を呼び集め、一族を再興させる為。
そしてヒッテルとカッツェ兄妹は、カッツェの提案により、まずは商売を続ける事に。そこで、貯まった金で今回の戦いの両親を亡くした子供達の家を作ってあげたいそうだった。
一方アデューは旅を続けようとしていたのだが、パッフィーが付いて行きますと押し掛け女房やっちまったものだからさぁ大変。しかも両親公任です。もっと大変です。
結局いつもと変わらぬメンバーか! と言われちゃおしまいです。


その頃アララ国の城下町に、二人見知った顔が。
キャオスとブラスである。
彼女はエルンスト機関に別れを告げていた。やはり、DG細胞やアイアンリーガー誘拐事件などお咎め無しというのは自分の矜持に反するのだろう。
彼女はその中で、今回の戦いで負ったアースティアの傷跡を治す為、復興する旅に出るという。
勿論どこからか聞きつけたリバリスもだ。
いや、具体的には、全員だった。
エルンスト機関のメンバー全員が彼女の元に付いて行く事を決心したのだ。
そして、ブラスもまた。
彼もキャオスと話し合う事をせず、一方的に機関を離れた事に責任を感じていた。
そしてやっぱりザンバさん。どうやら正義の心に目覚めたらしく、彼が従えている『夜明けのたてがみ』は正義の味方をやる事になったそうだ。
まずは第一歩として、同士であるエルンスト機関のメンバーの護衛を買って出てくれた。
しかし、その中にシャルの姿はなかった……。


そして話は地球へ。既に戻ってから数日が経過していた。
地球防衛組もすっかり元の生活に戻っていた。
勿論他のガンバーチーム、ザウラーズ、ダンケッツ、剣達も今では普通の小学生。
全てが元通りの生活に戻りました。
そして場所は変わってダンケッツのいる極楽小学校。どうやら転校生がやってくる、との事で、女の子だったらいいなと下心満載にして男集ははしゃいでいるようでした。
……まぁ、想像通り、転校生はヒリュウだったんだがな!
そして春風小学校。
拳一に渡されたのは機械化帝国との戦いで遅れた授業を取り戻すべく、宿題の山が積み重なっていた。
で、結局ザウラーズに宿題見せてと言う、ザウラーズになる前と全く同じ光景があったのでした。
そして今度は青空町。
青空山でガンバーチームはガンバースーツを埋めていました。
その後に待っている野球大会へ行こうとするも、やっぱりそれでも親父さんからの忍者の修行が待ち受けている始末。
戦いが終わっても忍者の修行は変わる事はないみたいです。
そして町中へ逃げた虎太朗の前に現れた亜衣子先生。しかし別に捕まえる事はしなかった。
……そこへ現れたのは、見知った顔の人。その人がこれまでの戦いについてインタビューをしたいと言ってきました。
その人の名は勿論……。
そして戻って昇陽学園。
エルドランが託してくれた平和を彼らはかみしめて、今日も一日が始まろうとしていた。


そして今度は早乙女研究所。
そこで竜馬はこれから旅に出ようとしていた。
ドモンの勧めもあったのだが、そう言うのは性に合わないらしく、足の向くまま気の向くまま。彼はこの世界を往く事にした。
そして竜馬はゲッター線に選ばれている。即ち戦いが、そしてゲッター線が彼を巻き込むのかも知れない。
しかし彼は喜んでいる。片っ端からぶっ飛ばしてやればいいだけの話だからだ。
結局ゲッター線とは何か、その答えは出なかった。だが、自分達が歩く道に答えが出るのなら、ゲッター線もまたその意味を持つのだろう。


続いては光子力研究所。
どうやら甲児くんはようやくNASAに帰る事ができるようです。
当然その間は戦闘のプロが頑張ってくれるから、甲児くんは安心してアメリカへ行けるのでした。


さらには防衛隊の基地。
そこにはブライガーのメンバーが揃い、今回の仕事は赤字ポンチョがだったと嘆く始末。
しかし、世界にはまだまだ悪意に泣く人が絶えない。
ならば彼らは当然始末屋家業で暴れるしかないだろう。
グッドサンダーチームは、とりあえず着の身着のままビムラーが導くままに。いわゆるいつもと何ら変わりません。


そして東京。
倒壊したビルが建ち並ぶそこに剣はいた。
彼はライガーに別れを告げると、それに呼応するように剣の手の平のアザもまた、消えていった。
彼らは町の復興を手伝っており、それにかり出されていたのだが。
ドルクの姿はあれ以来どこにも無かった。
それでも神代姉妹は信じて待つ事にした。
なにせ二人のお兄さんなのだから。


今度はラムネの部屋。
いきなり母親から遅刻するよと叩き起こされてます。
一瞬、それが夢だったのでは、と思っていたのだが、自分が持っているコインを見て、やっぱりそれが夢ではなかった事を改めて思い出したのだった。


ラストは当然青空町にいるこの兄弟。
そこで天音が走ってます。どうやら駆も含めて遅刻寸前です。
ちなみにシグザリアスとイオニアはまた釧路のあそこに戻していたようです。


駆「まぁ、また何かあれば掘り起こして使えばいいだろう」
シャル「いやいや、そう簡単にシグザリアスを使う状況になったら困るわ」


ですよねー。
と言うか何でこちらの世界にいるんですか?
どうやら彼女の探求心はここにあるようで地球の様々なものを見聞きしたいそうだ。


シャル「それにまだドーナツをご馳走になってないしね!」


このドーナツ女が!!
と言うのは建前のようで……。
本当は駆に興味があったからこちらの世界にやってきたようです。何だこの押し掛け女房?


シャル「というわけでしばらくあんたの所でお世話になるから」
駆「そんなの聞いてないぞ!?」
天音「僕はお姉さんができたみたいで嬉しいな」


……そう言う問題なの?
とまぁ、そんな感じで、とにかく彼らは明日を、そしてその先もまた突っ走るようです。
これから先も、そのまた先も、未来が続く限り休むことなく……。