昨日の事だ

自分が死んだ事を第三者からの視点で見るっていう夢を見た。
当然の事ながらその人から見る"俺"は死んだが、だからと言ってそこで終わる事もない。
ただ時間だけが過ぎていく。
初めは悲しんでいた人もいたが、それも少しすれば無くなり、平穏な日常だけが流れていく。
もちろんそれは"俺"自身も例外ではなく、途中からそれ――"俺"が死んだ事すら忘れ、毎日生きていた。


そこで夢は終わるんだが、んじゃ、この夢における"俺"は誰なのかって疑問が出てきた。
たぶん俺以外の誰かの視点を借りたんだろうが、こういうのを見ると胡蝶の夢を思い出される。
ある時私は蝶になった夢を見たが、それは果たして私が蝶になったのか、それとも蝶が私になった夢を今も見続けているのか。という代物、今更言うまでもないがね。


……どうなんだろうな。
言うなれば体感型ゲームにのめり込んでどちらが現実だか解らなくなる感覚なのかね。
そんな事はなった事は無いから何とも言えないが。