Lプレイ日記第40話『刻の翼』

地上に降りたLOTUSを待っていたのは、荒れ果てた地球だった。
どうしてこんな事に、答えはHL−1が教えてくれた。
単純な話だった。この世界の中でGreAT社が作った部品はかなりの数を占めていた。それも地上だけでなくプラントといった宇宙にも。
それら製品が全て一斉に動作不良を起こしただけの事。
そして、彼女達は既に特機達の博士やリリーナといった重要人物も拉致していた。
ハッキリ言って最悪の状況じゃねぇか!
と、それを突きつけられた時、ルド・グロリアもまた通信越しに現れた。
ジョニー曰く『月刊男の起業』で見た覚えがあるようだ。
彼の目的はこちらの世界を手に入れる事。セントラルとの違いは、前者は勢力拡大の為、彼らは資源不足に悩まされる同胞の為。
セントラルと休戦協定を結んでいるが、所詮それは人間側にとって不利が多い条約。そして、セントラル側に有利な密約すら存在していた。
彼はLOTUSと話がしたい、そう言ってダンナーベースにいるとだけ言って通信を切った。
フラッグで状況を確認しようとした時、ちょうどプリベンターのサリィと加持さんがどうにか通信をしてきてくれた。
どうやらインペリアルヴァレイを中心とした部隊を世界中に転移させて一斉に制圧していたようだった。


ダンナーベースに辿り着いたLOTUSを待っていたのは、いきなりGreATがMDE弾を改良した兵器だった。
更にはマジンガーの兵器など、様々なこちらの技術を解析、転用していた。
彼は自らを努力した人間だと言った。そして、戦って平和を勝ち取ろうとしたLOTUSを正当に評価していた。
だが、所詮それは彼の視点での評価。彼が支配したら誰が彼を止める事が出来るだろうか? 否、出来ない。
故に彼を、間違った道を突き進もうとしている人間を止めなくてはならなかった。
何せHL−1の乗るインペリアルヴァレイにはDソイルの活性化まで組み込まれているのだから。もっとも、機械の体だからファクターの理論まで応用は出来ないようだ。
代わりにナノマシンで似たように反応させた緊急リペアシステムの作成には完成させた。
代わりにこちらも相手がまだ反応出来ないものを使えばいい!


ストレイバードの翼をラッシュバードに渡す事でのエネルギー臨界点突破ぁぁ!!


そしてダンナーベースを陣取る事により追撃部隊として現れた量産型HL−1からの攻撃も効かないわぁ!
と、数は多いし量産型と言ってもパラメータは全く同じ様子のHL−1を全て撃墜すると、どうにか博士達を救出する事に成功する。
しかし、その中で発見されたグライフ博士曰く、この地域は消滅するという凄まじい発言だった。


なんと、宇宙――おそらく月面からルド・グロリアの乗るガルトデウスが長距離射撃をしてきたのだ。


回避しようにも爆発範囲は十数キロという凄まじい威力の前に、彼らは為す術もなかったのだった。