第二次Z第29話『反撃の狼煙』

さてさて、国連本部では、シオニーからの超高圧的な意見という名の暴論が出ています。
国家として主張し、と自由という権利を行使しているだけ。
当然そんな事も認められないので、シオニーはまずブリタニア・ユニオンを10%程灰にすると宣言する。
それを止める彼女からの提案。


シオニー「土下座しなさい」


以前タクラマカン砂漠での出来事でエルガン代表が恫喝したのを根に持って、意趣返しをするためにわざわざ会談を開いたのだ。
その事に歓喜するシオニー。最早彼女は権力を持って変わり果てて壊れていた。
しかしそこに現れたのはガイオウ本人。
ガイオウはぶっちゃけ政治だ外交だなどは興味ない。自分を止めたければ奇襲でも暗殺でも、出来るものならやってみろ。
ただしやったからには相応の行動はする。背後の連中へのお礼参りは一切しない潔さで。
その言葉を聞いて即座に発砲する代表。しかし、ガイオウはそれを素手で摘む。
殺されるかと思ったが、ガイオウは代表が兵を動かすのが本職である事を知っている。
今ここで殺すのは簡単だが、相手の得意なやり方でやった方が意味があった。
戦いの場をシオニーに作ってもらった。
舞台はサンクキングダム。


平和を謳って滅ぼされた国家が、またしても脅威に晒された。


OZのトレーズ閣下はシュナイゼルと通信をしていた。
サンクキングダムは既にAEUから首都の放棄を決定され、その事でゼクスは考えがあるとトレーズは言う。
その事で、シュナイゼルゼクスに兵士を渡す事を約束する。
それらの通信を見ていたアムロとクワトロは、あえてZEXISとZEUTHに合流しなかった。
彼らの判断を否定するつもりはないが、今はトレーズと共にこの世界について学ばねばならない二人だった。


一方グレート・アクシオンは、これからサンクキングダムを襲撃しようとしていた。
アイムはわざわざ異世界からやって来たベックと、ネゴシエイターに対して力を見せつける。
ロジャー・スミスに。
ベックは彼の目が本気であるから一応は信じたが、ロジャーは決して信じる様子は無かった。
現れる大量の次元獣に対抗するZEXIS。
ところが、ある程度倒すと現れたのはアークセイバーのマルグリットと、新たなアークセイバー、シュバル・レプテール。
機体はエメラルダン。何とも判りやすいスーパー系
彼によってブラスタは大破。一撃で落とされました。
でも代わりにショータイム。
ベックも連れてこちら側になりました。彼はその後も仲間になるかはわからんが。
ロジャーがアイムを信じられなかった理由はただ一つ。


ロジャー「世の中には息をするように…そう、あまりにも自然に嘘をつく人間というものがいる」
アイム「……」
ロジャー「それは方便や交渉術といったものとは別だ。言い換えれば、人の形を成した悪意と言ってもいい」
ロジャー「誠意を以てなどという言葉を自然に吐ける人間など、その最もたる例だ」
ドロシー「ロジャーあなたも、その言葉を使ってなかったかしら?」
ロジャー「私は別格だよ、ドロシー」


流石ロジャーさん。
それでも数が多い次元獣に、遅れて現れたのはトールギスランスロット
彼らを連れてなんとか撃破して思った事。
マジンガーZに援護攻撃欲しい。
そして、アイムは愚弄された事に腹を立て、ベックの機体を破壊した。脱出しているが。
とにかくゼクスはピースクラフトをまだな乗れない事から離脱したが、代わりにスザクは残った。
副総督になったユフィから彼らと合流しろと頼まれた事がキッカケだった。


んで、カルロスの張る弦から、おそらくアークセイバーのいた世界はガイオウに破壊された事が、朧気ながら判明した。
なるほど、痛みの獅子座のガンレオン、悲しみの乙女座のバルゴラ、迷いの天秤座のブラスタか。
おそらくアイムは、山羊座のスフィア自身? 何らかの理由で魂を手に入れたとか、そういう事か?
それが偽りの山羊座……って事か?


ともあれ、スザクだけでなくロイドやセシルもクォーターに合流した。
以前、どうやら部隊分けの時に式根島でのスザクの行動から最前線送りとされた模様。
それは同時にゼロの正体を知ったユフィの善意でもあった。
彼が取った行動は、元々ゼロがスザクに生きろギアスを発動させてしまったため。
良くも悪くも、その結果がこうしてZEXISに参加する経緯にもなってしまった。
インペリウムの行動は、まるで前作のジ・エーデル同様、自分達の欲望のために様々な人を不幸にする行動。
その事から、やはりZEUTHはインペリウムと戦う事を決意してた。
ロジャー曰く、アイムはアサキムとZEUTHのメンバーが同じような存在になった事について考えていた。
ZEUTHは彼らが同じ存在になった事で、一連の時空震動に巻き込まれたのだろうと判断した。
こちら側にいる同一のレントン達や、前作のラスト(スペシャルディスクで一時的に戻ってきたけど)で地球圏を離れたバルディオス、ゴッドシグマ、ダイターンのように例外はあるが。
その烙印とは、おそらくセカンド・ブレイクや時空修復、ブレイク・ザ・ワールドのように、巨大な時空震動の現場にいたこと。
ZEUTHのメンバーは、時空震動に引き寄せられる特異点となった。そう考えるのが妥当だった。