第二次Z第30話『ストレート・フルクラム』

さて、スザクが仲間になったことで、とりあえずの監視が付けられることになった。
とは言え、ぶっちゃけ刹那がついたけど、仲間がみんなでわいわいしに来たので、実質意味はありません。
それでも全員が全員という訳ではない。
前回エメラルダンに撃墜されたクロウがようやく目を覚ましたのだ。
美人の女性の看護は嫌だが、だからって竜馬達のドアップも嫌なクロウさん。
そして、スメラギさんからベッドの使用費も給料から天引きされるクロウさん。
不憫な……。


ブラスタは当全体は、仕方なく、ラボに戻らなくては万全になれないので、ブリタニア・ユニオンに行くついでにクロウだけスコート・ラボに向かいました。
戻ったクロウは、やっぱりトライアの冗談を聞かされるが、以前に比べて人がいないことに気づいた。
まぁ、総帥がインペリウムの人間になっちゃっているのだから仕方ないが。
で、そんな状況で、意趣返しする連中の対策として、メーザーバリアと護衛バイオビースト、指向性殺人ナノマシンを用意したら殆ど逃げ出しました。
もうドン引きです。
それでもトライアが残っている理由は、VXの謎を解明して、カルロスの鼻を叩きのめすこと。
そしてエスターは、インペリウムの件から引きこもっていた。
そんな時でも彼に対しての査定が起きます。


クロウの残り借金額:マイナス1万。


一応借金は完済されます。
けれどそんな様子にクロウは気づいた。
トライアがラボを閉めるつもりだと。経営の資金の問題から。
なので、クロウは手に入れた50万Gをまた戻す事にした。
よってまた借金は49万に逆戻り。それでも彼はそうすることを選んだ。
クロウはその後、エスターに会いにいった。やはり彼はプロメテウス・エクスペリメントの関係者だったが、その罪滅ぼしのためでもあった。
そのプロメテウス・エクスペリメントがどんな内容なのかは現在では判らなかった。
エスターが荒れている理由が、自分の仇であるMDがインペリウムの指揮下に置かれたことだ。
彼らに勝つことが出来ない。そう断言したエスターだが、クロウはこう言った。


クロウ「…それがどうした?」


これから先、どんな壁があっても、この言葉があれば乗り越えられる。
それを教えると、緊急警報が鳴り響いてしまった。
単独行動に出たクロウ。ブラスタは大破しているので、仕方なくラボにあったアクシオに乗り込み、マルグリット、MDと戦う事になった。
……しかし、マルグリットの会話から察するに、次元獣ってもしかして別次元の人間なのか?
修理の完了したブラスタに乗り込もうとするクロウ。マルグリットはあえて騎士として乗り込むのを待った。
しかし、アイムがそれを許さなかった。
自らに迷いを見せながらもそれを無理やりただして戦おうとするマルグリット。それを見抜いたクロウは彼女と戦う事を拒否する。
ならばと彼女は、自分に殺されるか、自決するかを選ばせた。出来ないのなら、ブラスタに乗り込んだエスターを殺すと脅迫して。
答えは――。


そんな選択をさせる奴をぶちのめす事!


クロウの叫びが、吹っ切った迷いがVXを起動させた。
ラボから射出させたSPIGOT(スピゴット)と呼ばれる四つのチャクラムがマルグリットに襲いかかる。
VXを覚醒させたクロウの姿を見て、アイムは殺す価値を見いだす。
天秤を揺らしながらもその視点が折れなかったクロウを。
とまぁ、結局この話はSRポイントにターン制限がなかったので、かなりレベルの低いゼロさんのレベル上げとかを優先的にやっていたり。
戦術指揮を使うと、どうしてもレベルが低くなってしまうんだよなぁ。
どうにかMDも破壊し、アイムもまた引き下がると、さてこれからクロウはどうするか決めあぐねていた。


スコート・ラボに戻ると、VXについてはまだ謎が多い事が判明した。
具体的にどういう条件下でVXが起動するのか、それがまだ。
オカルトではあるまいし、クロウのほとばしる精神状態が、とまでは行かないものの、使用者の精神状態と関係している可能性は否めなかった。
で、晴れて自由の身になったクロウさん。


クロウ「今日から俺は、自由な修羅だ」
トライア「何が自由だよ? あんたのどこにそんなものがあんのさ?」
クロウ「へ…?」
トライア「今、計算してやるよ…あんたの借金額は…」


トライア「199万Gだ」
クロウ「ひゃくきゅうじゅうきゅうまんんんんっ!」


どうしてこうなった・・・。
クロウ「それじゃ最初の借金の2倍近くじゃねえか! 何がどうなってんだ、こりゃ!?」


どうやらブラスタの修理と改修の費用だ。
で、戦闘前に自分の金を使えとクロウが言ったから、それに甘えさせてもらった。
クロウさんからすれば、それは返済のお釣りの1万Gで考えていた。うん、普通そう思うよ。


トライア「冗談はタレ目と足の長さだけにしておくれよ! たった1万Gで何が出来るって言うのさ!」


ですよねー。
ブラスタの改修費用、200万G。そこから貯金の1万Gを引いて、締めて199万G。


トライア「それがあんたの新たな借金の額だ」
クロウ「あ…あいあういあ、うあああええ」
トライア「開いた口が塞がらねえ…ね。同情しちゃうよ」
クロウ「どこの口からその台詞が出んだよ!?」
エスター「心配するな、クロウ。もっと借金は少ないよ」
トライア「あ…そうだった。MDを倒したから報酬の10G引いとくね」


クロウの残り借金額:189万9990G。


まぁ、それでもエスターから感謝されたので、良しとしましょう。
エスターは、一瞬でもブラスタを操縦出来たので、クロウの薦めもあって、ラボでテストパイロットをすることにしたようでした。


一方グレート・アクシオンでは、マルグリットがシュバルに叱られていた。
それでも、天秤座を引き出したことと、弟が亡くなったことが、彼女の心を砕いた。
弟が、シェーヌと呼ばれたMDが死んだことで、彼女は泣き濡れていた。
駄目なお姉ちゃんで、ごめん、と。