第二次Z第48話『夜明けの鐘』

さて、久々の査定です。
今度はドラムロールでもドラでもありません。


チーン。


トライアングルです。


報酬額:60万G
クロウの残り借金額:50万G


と言うか今回は自室での通信ではなく、みんなのいる前での通信なので、改めていろんな人から同情されました。
当然中には通信待ちの状態もいる訳で、その中に刹那も今した。


刹那「俺もメールを送りたい相手がいる」
クロウ「もしかして、彼女か?」
刹那(通常)「………」
クロウ「じゃあ、彼氏か?」
刹那(怒り)「………」
クロウ「…悪かった」


つか、そんな冗談が通じる訳が無いだろう。
むしろティエリア、キリコ、ゼロ、藤堂さん、ヒイロ、トロワ、五飛といった冗談が通じない面子の方が多い気がする。
ちなみに刹那が送った人物は誰かは分かってなかった。まぁ、マリナ姫なんでしょうけど。
という訳で祝勝会に戻りましょう。
どうにか現在はインペリウムだけ、そして国連軍も擬似太陽炉を使ったGN−Xの力でインペリウムも抑えつつある中、終わりが見えてきた戦いに乾杯とします。
全員が全員思う所があるようで、ZEUTHでありながらZEXISとなったメンバーの帰る手段や、帰ったら帰ったでこの関係が途切れる事の懸念もある。
でも、今はそれを考えない事にした。
多元世界に生きている以上、こういった事態は想定出来ているし、今は目の前の事態に一つ一つ目を向ける事だけだった。
シェリルとランカのライブが――女性陣達の退部が行われている中、事情があるメンバーの今後についても考えられていた。
コロニーガンダムの五人は、現時点ではエルガン代表の仲介で代表者とコロニー宗主連合が会談が行われる予定なので、その結果ではまた戦いに戻るかも知れない事。
黒の騎士団は世界規模の戦いが終結すれば、また日本解放の為に戦いに戻る事。
その中で、スメラギさんは酔っていながらゼロが未成年である事を確信させた。


彼らの戦いは、まだ終わりを迎えていない。


何故なら、地球に着く直前に国連軍に捕捉されてしまったのだから。
容疑は国際テロリストに荷担した事。
やはり首謀者はエルガンなのか。それを問い詰める暇も無く、ZEXISは戦いに追い込まれた。
ちなみにソーマとアレルヤを戦わせると、どうやらアハレルヤモードになるみたいだ。
これが反射と思考の融合だぁ!!
と言う事で、どうにか30基あった内の19基のGN−Xを破壊したが、現れたサーシェスによってプトレマイオスが行動不能になってしまう。
一応ここからはイベントだがね。


と思ったらガンダム4機だけで倒しつくせかよ!


更にアレハンドロの乗るアルヴァトーレ。
追って現れるZEXISへの津激部隊を退けた仲間達。
例えソレスタルビーイングが世間一般にはテロリストと呼ばれても、彼らは平和の為に戦っている事。その為に自分達の戦いを変えてくれた事。
そして、今まで過ごした日々が彼らと共に戦う事を決めたのだ。


その一方、戦場ではひろしがぎっちょんをやっていた。
ぎっちょん……つまり……。
ひろしとロックオンは刹那を庇って相打ちに。ひろしのツヴァイは爆散したが、ロックオンのデュナメスもほぼ全壊寸前だった。
それでも戦闘は続けなくてはならず、アルヴァトーレも難なく撃破したが。
逃げるアルヴァトーレ。そこを狙い撃つロックオン。それでも更に逃げるアレハンドロを切なと、ロックオンに言われて他の全員が追う。


ここで、ソレスタルビーイングのアニキは……。


ロックオン「父さん…母さん…エイミィ…」
ロックオン「わかってるさ…。俺達の戦いじゃ何も変えられないかも知れない…何も元には戻らないって…」
ロックオン「それでも、これからは…明日は…ライルの生きる未来は…」
ロックオン「綺麗だな、地球は…。ここからじゃ戦火も見えねえし…」


(´;ω;`)ウッ…


ロックオン「よお…お前等…満足か、こんな世界で…」
ロックオン「俺は…嫌だね…」


嫌だよ兄さん!!


その間にもアルヴァトーレに追いついた刹那。
たった一機のガンダムアレハンドロ・コーナーの計画は脆くも崩れ去ったのだ。


刹那「俺が…俺達が、ガンダムだ!!」


こうしてリボンズの道化師だったアレハンドロは死亡した。
ZEXISが追いついた時には決着が付いており、遅れてデュナメスも現れた。
でも、そこに乗っていたのは……。
ハロだけだったの……。


その後、トレーズ・クシュリナーダが現れた。
その戦艦の中にはエルガン代表もおり、彼なりの話があった。


そして、アザディスタンに届いた刹那のメールをマリナは見た。
何故世界は歪んでいるのか。その歪みはどこから来ているのか。何故人には無意識の悪意というものがあるのか。
そのメールは同じく、リリーナもマリナと一緒に見ていた。
彼女もヒイロと出会い、平和とは何かを考えていた。
二人の答えはまだ出ない。
そして、マリナは新たな国連の大使と会談する為、あえてリリーナを同席させた。
アザディスタンには関係ない。けれど、彼女の目と心で世界を見て欲しいから。
新たな国連の大使がまさかディアナ様だとは思いもしなかったがな!


いずれ自分は罰を受ける。そう言っていたのは仲間達も知っていた。
けれどそれは後少し、せめて全ての戦いが終わってからでも良かったのでは。
それは誰もが、ロックオンの死に、そう感じていた。
エルガン代表は、アレハンドロの策略も知っていながら、下手に動く事で三国間での事も、そしてZEXISの事も共倒れになる事を懸念していた。
だから動かなかった。そういう名目だった。
確かにこれで代表の謎の行動については説明が出来ているだろう。
だが、ゼロは彼に対して言い知れぬ不安を感じていた。
この男の見つめる先は世界の統一ではなく、もっとずっと先ではないかと。
しかし、それが何かは分からない。世界平和以上の何かがあるのだろうか。
それは分からなかった。