第二次Z再世編第52話『混迷の戦場』

ダモクレスのナナリーの部屋では、彼女がいた。
彼女はルルーシュを否定する心が、シャルルのギアスを破った。
ナナリーは目が見えた。
ダモクレスの鍵を、フレイヤのスイッチを渡そうとしないナナリー。
今までは目が見えないからギアスがかけられなかった。
けれども今は違う。
しかしそれは一番忌避していた事。


だが、ルルーシュは、鍵を渡せとギアスを使う。


全ての憎しみを背負う為に。
例え一番守りたかった妹から貶まれ、憎まれようとも。


それが快感になるんですね、分かります。
おいバカ止めろ。


改めて世界に宣言をするルルーシュ
ZEXISが名実ともに世界の敵となってしまった今、ホワイトファングと連邦軍から追われる事になる。


ロックオン「俺達と連邦軍とホワイトファングの三つ巴か!」
クロウ「こういう状況はソレスタルビーイングにとっちゃ望む所だったんだぜ、ロックオン。ま…後期メンバーのお前にはキツいかも知れないがな」
ロックオン「見習い隊員風情が偉そうな口をきいてくれるんじゃねえかよ」
ワッ太「何言ってんだ、ロックオンさん! クロウはクラッシャー隊の雇われ隊員だよ!」
キリコ「黒の騎士団の傭兵でもあった」
エスター「話には聞いてたけど、本当に節操なかったんだな、お前」


節操ないですね。女性関係も。


ともあれ、どうにか雑魚敵を撃破していると、イノベイターに協力している人間がいる事を王留美がごく近い場所から通信してくれたのだが……。
その通信が渡りきる前にネーナに殺されちゃいました。
当然ネーナも役目が終わったので、リボンズによって差し向けられたルイスによって殺されちゃいます。
宇宙で原作はやった所がここでやるのか。


あ、ガンガンでいつも潰されてるレグナントさん。
そして、イノベイターに遣わされたのはルイスと小熊さんだけではありません。
ミスター・ブシドー……一体何ハムなんだ……。


ブシドー「この私、グラハム・エーカーは君との果たし合いを所望する!」


ば、バカなッ! グラハムだと!?


お、俺はグラハムだって知ってたぜ! 本当なんだぜ!
と言う訳で、ルイスと対峙する為にもグラハムと戦わなければなりません。
でもさ、グラハムってさ、太陽炉搭載型なんだよ。


刹那のエースボーナスだと格好の餌食なんだよ。ダメージ1.5倍なんだよ。
よってグラハムを倒すと、刹那とグラハムは量子が集中する場所へと意識が行く。
何故イオリアガンダムを、GNドライブを作ったのか。
今の刹那には理解出来てきた。
武力介入はこの為の布石。
イオリアの目的は人類を革新に導く事。
その結果が、刹那だった。


自らの敗北をさとり、殺される事を望むグラハム。
だが刹那は……。


刹那「生きて、明日をつかむ。それが俺の戦いだ」「
ブシドー「生きる…」
刹那「生きるために戦え」


こうしてグラハムはどこかへ行った。
後はルイスを止める事。ただそれだけだ。


よってグラハムと同じくライザーソードの餌食に。
だから刹那の前に太陽炉搭載型の機体を置くのは……。


とにかく、リボンズが背後にいる以上彼女を捕まえなくてはならなかった。
けれどもそれを察した彼女は先に脱出してしまう。



ルイスを追おうとするZEXISだが、その前に連邦軍とホワイトファングの本部隊、即ちトレーズとミリアルド達が待ち受ける。
またしても起きる三つ巴に、ヒイロは理解した。
彼らの戦いはリリーナを、世界を悲しませるだけだと。


トレーズは嘆いていた。
かつボタン一つで世界を破壊する兵器があった事を。
今も尚その忌まわしい精神を形にしたモビルドールがある事を。
戦争から人間性が失われれば、勝利も敗北も凄惨なものになる。
神はどちらにも、その手を差し伸べてはくれない。
その為に戦争を起こした事に、五飛は許せなかった。


五飛「貴様のために何人の人間が死んだと思っているんだ!」
トレーズ「…聞きたい金。昨日までの時点で99万9822人だ」
五飛「何っ!?」
トレーズ「私は死者に対し、哀悼の意を表す事しか出来ない」


こうして、戦争を引き起こした責任として、トレーズは逝った。
その直後、皇帝陛下ルルーシュはホワイトファングと講和をし、ゼクスも戦いを止めた。
ゼロシステムがヒイロに見せた未来を、ルルーシュは突き進んでいた。
恐怖という前提があるが、地球と宇宙の戦争は終わりを迎えた。


だが、ニアがそんな人間に未来を見る事は無いと宣告する。
フェイズ2。


一週間後、影月が軌道を離れ、地球へと激突しようとしていた。


カレンは悩んでいた。ルルーシュが何をしたいのかを。
それをフィアナとキリコは察していたが、カレンに云う事は無かった。
それを確かめる役を買って出たのは、アザディスタンにいたリリーナ。
ルルーシュはミリアルドと手を組んで何かを成そうとしている。
ならば元連邦代表として、一人の人間として彼らの真意を知りたかった。


それまでの時間、ZEXISは宇宙へと上がり、落ちてくる影月に向かおうとしていた。
刹那は純粋種のイノベイターになろうとし、リボンズはリジェネに反逆をされていたのだった。