第二次Z再世編第53話『堕ちてくる月』

陰月。
元々は時空振動でこの複数の世界が一つになろうとした時、何の因果か一つになれなかった為に二つになってしまった月。
その中でも地球に近いのが本来の月。遠いのが影月とされている。


そんな中、月を見上げていたガイオウは、何かを予感していた。
一方フロンティア船団では、地球からの脱出者が殆どいない事に驚いていた。
と言うのも、ルルーシュが地球から脱出する事を認めてないから。
材料や権力を行使して脱出しようとする者は粛正の対象。
そんな状況に、キノコ三島はフォールドシステムが修復しようとしていた事から、また宇宙に脱出する事を提案していた。


ルルーシュは影月の騒動に対し、世界にメッセージを送る。
アンチスパイラルはワイズマン同様虚偽であると。
パニックを抑える最終手段だが、それは圧倒的なルルーシュの力に屈していた世界の人間には、これ以上行動する気力を削いでいた。
シャルルとの対決の時、ルルーシュは黒の英知の一端に触れてしまった。
そのことでエルガンの本意も知ってしまったようだ。


後に出来るのはZEXISがアンチスパイラルを倒す事。
その為にも、かつて共に戦ったカミナが信じる男達の足掻きを、ルルーシュは信じた。
当然カミナシティにいたロシウ達も動かないはずが無かった。
暗黒大陸の地下1000mにあったアークグレンに、ロージェノムヘッドを接続する事で起動する代物。
最悪の場合に備え、ロシウはカミナシティに住人達を乗せ、フロンティア船団のように宇宙で生活出来るようにしていたのだった。


当然アークグレンもアンチスパイラルに攻撃を受ける。
不安が、螺旋力を侵食する。
けれどもそこにあの男がやって来た。


シモン「諦めるんじゃねえ、ロシウ!」


やっぱり来てくれたよ、大グレン団が。


シモン「希望と気合いの二つの道が! ねじって交わる螺旋道!」
ヴィラル「昨日の涙を怒りに帰る! 明日の道をこの手で拓く!」
シモン「怒濤合体! グレンラガン! 俺を誰だと思っている!!」


何とかムガンを撃破し続けるが、一機だけ巨大な敵を突破されてしまう。
このままではアークグレンが落とされてしまう。
そう思ったが、シモンとリーロンには秘策があった。
そう、アークグレンも広義の意味でガンメンなのだ。


ちょ、何このヴァルザカード。


シモン「食らえ! 時空裂断……!」
ヴィラル「バーストスピニング!!」
二人「パァァァンチッ!!」


こうしてムガンを撃破し、影月に行こうとしたが、そこにアイムとゲシュタルトが待ち受ける。
ゲシュタルトは地球を手に入れるため、アイムはスパイラルネメシスを起こさせぬ為、ZEXISを死の世界へと跳ばしていった。


ゲシュタルトの正体、それは他でもなく皇帝ズールだった。