第二次Z再世編第55話『アナタノオト』

さて、ランカのレ○プ目を拝見した所でグレイスさんがようやく行動に移します。
グレイスはムゲ帝王が残したネットワーク技術によって、ランカの使い方が分かりました。
それとヴェーダを貸してくれたリボンズにも。


さて、ネオ・プラネッツにまでやって来たZEXISは、ルカとオズマから詳しい話を聞きます。
統合軍はシェリルをランカの代わりに使う事で決着を付けようとします。
勿論それはシェリルの歌にも効果がある事が分かっているから。
V型感染症――バジュラの体液から感染する病理。


体液……。


ンンンッ、ゲフンゲフン。
進行が進んだ状態での治療方法は確立されてませんので、患者は確実に死に至る病として知られていた。
しかし、V型感染症に感染されていると、微弱なフォールド波が検知される。
キノコはそれを知ったので、シェリルのフォールド波を増幅してバジュラの指揮系統を乱すために使用するつもりです。
それは当然、シェリルの感染症が進む事に繋がるのだが……。
しかし、ランカとバサラの歌が通用する理由は不明。
まぁ、バサラだし。そもそも全く別種のフォールド波が出るくらいだし。


バジュラは脳で行動していない。
彼らは腸にいる腸内細菌が放つフォールド波のネットワークで
情報の伝達を行っている。
そのネットワークは群れ全体に伝達され、1個体が1つのシナプスのような位置づけになっている。
要するにバジュラは群れ全体で一つの生物のようなものだ。
V型感染症は、感染すると脳を侵す。
けれども生まれる以前に母体内で感染した場合、共存の関係で腸に正着するとされる。
ランカはそれに該当する人間だった。


更にバジュラは破界事変からの戦闘をフィードバックしてパワーアップしている。
今後も戦闘を繰り返す度にパワーアップされれば、間違いなくバジュラを倒す事が出来なくなる。
今回が最初で最後の決戦のタイミングとなっていた。


当然、それはランカとも戦う事。
何故そんな事をと皆は思うが、バサラはハートが繋がっていると理解していた。
同じく楽器使いのエスターとビヒーダも。
そんな状況に、アルトは悩んでいた。
自分は何を成すべきなのか。自分の考えは。どうしたいのか。どちらを選ぶのか。


勿論両方なんて言った日には艦首に吊されるくらいで済めばいいんですが。


役者であったからこそ、周囲に望まれた役を演じてしまう。
人類の敵になったランカと決着を付ける事を望まれて、彼女を殺す事を選ぼうとしていたのでは無いのか。
違うと断言するのなら、無理をしない事。


アルトの本当にやりたい事は――。


シェリルの最後のステージに、マリナ姫も立ち会っていた。
戦うと言う事、宇宙と言う事、様々な事がマリナには理解出来た。
どれだけ自分が歌と、それを聞いてくれる人を愛しているのかを、シェリルは分かった。
後は、作戦開始のカウントダウンだけ。


それが、シェリル・ノームのライブの開始だった。


現れたバジュラを歌でかく乱して一気に殲滅する。
それでも現れるバジュラに、攻撃を仕掛けようとする、が……。


アイモ。


かつて螺旋王も知っていたあの歌を歌うランカが前に立つ。
それを目にして、ジェフリーはキノコを恫喝する。


童貞は引っ込んでろ!


違った。
ジェフリー「素人は引っ込んでろ!」
勢いづくバサラ。
とうとう大ファンのオズマ隊長の箍が外れてしまいました。


オズマ「うおおおおおおおおおおおおっ!! ボンバァァァァァァァァッ!!」
バサラ「行くぜ、バジュラ!! 俺の歌を聴けッ!」
オズマ「全機! 突撃ラブハート!」


巨大ランカはさ。
ファンと戯れるランカさんの動画しか思い浮かばないんだが。
ファンがエクスカリバーを突き刺しても、断空光牙剣をブッ刺しても、ザ・ヒートクラッシャーをぶちかましても、無限拳で月に送り込んでも微動だにしないランカさん。
さすがランカさん、アイドルの鏡ですね。


ところが巨大ランカさんの正体はバトルギャラクシー。


NOT SKIP MOVIE.


いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
まぁ、そんなバトルギャラクシーもマクロスの餌食ですけど。


マクロスアタック!!


説明しよう! マクロスアタックとは、腕を相手の内部にねじ込んで内部からいろんな機動兵器がミサイル発射しまくるどう考えても危ない技だ!
で、アルトがバトルギャラクシー内部に入っている間、黒幕さんが登場です。
バジュラの女王と接続したグレイスは、銀河規模のリアルタイムのインプラントネットワークの構築を可能にした。
更にはインベーダーの協力で、彼女はZEXISに襲撃する。
けれども、バジュラのクイーンは再生能力とバジュラの大群を駆使して戦う。


バサラ「諦めるんじゃねえ! お前達のハートはこんなものかよ!?」


ならば、真の意味で人の意思が一つになる事の、本当の形を見せつけるまで。


刹那「ツインドライブ、発動!」


繋がったのはアルト、ランカ、シェリルの三人。
もう歌えない事を呟くシェリル。
けれど、それをランカは許さなかった。
シェリルがいたから今のランカがあるし、アルトも空を飛べた。
だから……!


シモン「ロージェノムに聞いた! あの歌は、アイモはバジュラの心をつなぐ歌なんだ!」
ランカ「バジュラの心をつなぐ…」
シモン「アイモは、バジュラが他の群れと出会った時に相手に呼びかける恋の歌なんだ!」

バジュラクイーンを残し、バジュラはZEXISの歌に応えた。
それにイマージュも同じくして、インベーダーと戦ってくれた。
バサラのギターでランカの歌が出る事にオズマは歓喜し、音痴である事すら気にせずオズマとガムリンもバサラに促され歌った。


人の意思を強制的に統合するのは人という存在を画一化するだけ。
そんなことをしなくても人はわかり合えるのだ。


……あれ、デュランダルバルキリーが手に入らない。
アルトもエースだし、ランカとブレラもアルトで落としたのに。
……あるとすれば、アルトの撃破数がスカル小隊の中で一番高い状態じゃ無い事か?
まぁ、いいか。


最後に、アルトはグレイスを撃墜した。
けれども、バサラはとどめを刺させなかった。


グレイス「情けを…かけ…るつも…りか!」
バサラ「そんなんじゃねえよ。だがよ、最期なんだ…。せっかくだから、あいつ等の歌を聴いていけよ」
グレイス「…!」
バサラ「いい歌だろ?」
グレイス「…当然じゃ…ない…。わた…し…が…プロデュースした…んだから…」


こんな終わり方になったのか……。
グレイスが倒れた事で、女王はどこかへフォールドした。
敵ではないと分かったのなら、いつかまた女王に聴かせる事が出来るはずだった。


一方キノコは不動司令に取り押さえられ、完全にクーデターも未遂に終わりました。
当然キャシーとの婚約も取り消されました。
こうして何とかシェリルの体調不良も解消し、ブレラも自由になったのだが。


ブレラ「ランカにお前は相応しくない」


お兄ちゃん……。