プロジェクトクロスゾーンプレイ日記第29回『第29話:負けない、愛』

跳ばされた先のマク・アヌは、かつてザ・ワールドが危機に陥っていた時の状況と同じだった。
でも今のです。
ネットを汚染した禍々しき波が現れた時と同じ状況です。
更にマク・アヌには夢世界モエラの一部が融合していた。
どうしてこんな状況になったのか、それを知る為にアウラに聞こうとしたが、カイト曰く腕輪からアウラのデータが消えていた。


それを象徴するように、多数のフェイドゥム、虚数領域の意識が夢に惹かれたグノーシス、バグったザ・ワールドのモンスター。


そして二人のスケィスと、本体であるスケィスゼロ。


確かにアスタロトと同じような状況だけどさ。
そんな中、戦場に現れたのはVAVAさんinライドアーマー。
何かを企んでます、はい。
そこでVAVAは一行に降尋ねる。


何故自分が蘇ったのか、おかしくないか?


あくまでもオロス・プロクスとは利害が一致しただけ。
自分は自分の意思で蘇ったのだと。
けれども、その謎は答えられた。


フェイドゥム。


フェイドゥムはかつて滅びたが、ネットワーク上で欠片が復元された。
ネット上にはフェイドゥムが蘇るには好都合となる負の感情が沢山落ちているのだから。
VAVAもまた、同じだった。
怒り、憎しみ、恨み。それらが残され、執念がフェイドゥムと結びついた。
ただし、その感情は、決して敵だけを蘇らせた訳ではなかったが……。


ゼロがかつて死なせたアイリスもまた、フェイドゥムと結びついて蘇った。
当然それだけでは蘇らなかった。
ゼロの後悔が、記憶が呼び戻してしまった。
これ原作やっていた人は、X4は結構トラウマらしいけどね。
ゼロと、彼を追ってエックスが敵のど真ん中で動けなくなった時、リュウとパイが何かに気づいた。


エックスから気を感じる……!


ロボットだろう。だが確かに彼には気を感じられた。



レプリロイドだけの世界を作りたいとアイリスは願っていた。
けれども、人間もいる世界で、そんな世界は出来ない事を、ましてや数多の世界が混ざり合ったこの世界でそれは出来ない事をゼロは知っていた。
だから、ゼロは戦い、そしてアイリスは死んだ。
けれども、今こうして生き返っている。


それでも、ゼロは振り返らない。立ち止まらない。


アウラ「あなたは……ここにいてはいけない……あなたの心をここに残してはいけない……」
アイリス「わかっていた……私はここにいては……ゼロにあってはいけなかったこと」
アイリス「でも、うれしかった。ゼロ点あなたは、あなたのままでいて」


アイリス「決して負けない、あなたのままで」

ゼロ「……」
アイリス「大丈夫。ゼロは運命に逆らえる強さを……持っているんだから」


ああ、そういえばそうだったね……。
ロックマンXのバックストーリーを考えると、ゼロは運命に逆らわなくちゃならないんだよね。
自分を作ったワイリー博士の運命を。
こうして、アイリスは消えた。
彼女は自ら消える事を望んだ。
けれども、ゼロの心からは消えないだろう。
スケィスゼロはその二人を、何かを観察していた。
まるで以前のスケィスとはうって変わったその様子に、カイトは思わず降叫ぶ。


「お前は本当にスケィスなのか?」


そうでなければ何なのだろうか?
だが、姿形はスケィスでも中身は別物なのかも知れない。
そこで、ザ・ワールドの復旧はしばらくかかるとの事で、今は現実世界に戻る事にした。
暫く現実世界に戻ってない事もそうだし、何よりも今までの事件を鑑みるに、発端となったのは間違いなく黄龍寺家の秘宝なのだから。
VAVAと行動していたドゥーエたちの動向も気になるし、一旦最初に戻って状況を確認する必要があった。
そこで、アウラ曰くゲートがある秋葉原になら戻す事が可能だとわかり、まずは秋葉原経由で田園調布の黄龍寺家に行く事にしました。


神夜「悪鬼覇原に? どうしてですか?」


まだそれ引っ張ってるのかw