第2次OGプレイ日記第48話『深秘なる存在』

そんなトーチカ8ですが、ウェポン・ボックス・ハンガーには確保と起動に成功したようです。
つまり。


マンボウと黄マンボウだー!


でけーーーーー!!


そんなジェアン・シュヴァリアーとデア・ブランシュネージュに乗り込んだジョッシュとリムは、起動すると同時にある録音メッセージを聞く。
父親――フェリオ・ラドクリフからのメッセージだった。
当然この機体を動かせる人間など、ラドクリフ教授は知っている。
自分の息子と義理の娘だ。
エール・シュヴァリアーにジェアン・エールをドッキングさせた物がジェアン・シュヴァリアー。
ブランシュネージュにエクセルシオ・アルスノーヴァをドッキングさせた物がデア・ブランシュネージュ。
それぞれ、教授がエリック爺さんに、自分の息子達が乗る前提で建造してくれた。
けれど、教授からはこれを起動されたという事はどういう事態が起きたのかある程度予想が出ているにも関わらず、別段何か謝罪もなかった。


この機体で事態を収拾してくれ、頼んだぞ。


それだけだった。
しかも、リムには何一つとして伝えずにだ。
勝手に人を巻き込んで、勝手に大変な事態を引き起こして、勝手に自分の都合を押しつける。
決して良い父親とは到底言えない男に、ジョッシュは憤るしかなかった。
そんなジョッシュとリムに、シュンパティアが起動したからグラキエースとウェントスとで強制的に同調し始めた。
この感覚、この疑念。
それを知る為に、二人はお互いの同調者と接触する。


そんなタイミングでDのゲームスタート時の音楽が流れたー!


そしてウンブラちゃん(おそらく女だけど声はブレンパワードのバロンと同じ機械処理)を撤退させたけど、代わりにグラキエースとウェントスだけが残った。
やがて、ジョッシュとグラキエースの、二人の意識は混濁していく。
何かこう、言葉だけ聞くと卑猥極まりないが。


グラキエース達ルイーナには負の感情を与えられていない。だから他者から奪うしかない。
しかし、ウェントスだけは破壊の意思が殆どない。逆に自ら消えることを望んでいた。
ウェントスには人の心を理解し、その負の波動を破滅の王の目覚めに必要な力へと効率よく変換することが出来る。
その為に、ウェントスはきっかけを作るコンバーターの役割を成していた。
ただし、制限付きで破滅の王の力を出力することも可能だ。
だからアートルム・エクステリオルを担っていた。
しかし、未だにジョッシュとグラキエースがどうして共振をしたのかは分からなかった。


一方、エリック博士も合流出来たが。


エリック「ドバンに捕まっていなければいいがの」


ドゥバンのことですよね? ドバンだとハンマー使いになっちゃいますよ。
ちなみにラドクリフ教授とエリック博士の共通点は、どうやら教え子みたいな物だったそうです。


そして。


フォルテギガスキター!!
レース・アルカーナは案外取り外しと設置が簡単らしく、分離形態のガナドゥールとストレーガに積み込むのはそんなに難しくない。
だから、ジョッシュとリムでフォルテギガスを使うか、それともジェアンとデアのまま使うかは状況に応じて考えてくれ、とのことだ。


その一方で、二人は悩んでいた。
ジョッシュは、グラキエースが人の心――ジョッシュとリンクしたことで、破滅の王に消去されることを知ってしまった。
リムは、ウェントスの未来を知ってしまった。
だから、彼らは二人を助けたいと思っていた。
悲しいとか、そういう概念ではない。ただ、助けてやりたいと願っていた。
それは恐らく、同調したグラキエースとウェントスが生を望んでいるのだから。
少なくとも破滅の王の復活までは生きなくてはならないという気持ちがあるから。
そしてその気持ちは逆に流転して、グラキエースを助けたいという気持ちが彼女にも伝わっていた。
故に無意識のうちに、ジョッシュに生きる術を見いだしつつあった。
だが、その為に精神が破壊されることだけは出来なかった。
今は、一時的にシュンパティアをカットする非常手段として組み込むしかなかった。
どうあれ、彼らには最悪の事態に備えてもらわねば、地球がどうなるか分からなくなるのだった。